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老廃物を溜め込みやすい梅雨から夏に向けて、デリケートゾーンとのつき合い方

2021.5.24

季節の移り変わりがどんどん前倒しになり、今年は梅雨の訪れもあっという間ですね。

これから夏にかけてジメジメと湿度が高く、不快感を感じることが多い季節に突入します。多湿な季節環境は、体内に溜まった老廃物を放出する「体のデトックス力」を鈍らせる一因になるため、この時期は体が冷えやすく、重だるさやむくみが気になるという方も増えてきますね。

皆さんはいかがでしょうか。

フェミニンケア

体内の不要なものを効率的に体の外へと吐き出していくには、腎臓や肝臓の働きが欠かせませんが、実は皮膚のコンディションが良いか悪いか、ということもかなり大きな鍵を握ります。なぜなら、皮膚に存在する多種多様な「穴」が老廃物の最終的な出口の役割を担っているから。

さて、皮膚にある「穴」とは一体何か、おわかりになりますか?

冷えやむくみに悩んだら……絶対に気にしておきたい「穴」のはなし

皮膚上にある「穴」を具体的にいうと、まず皮脂や汗の出口となる「毛穴」「汗孔」が全身にありますね。その数は、毛穴だけで約500万個といわれています。そして、顔には「目」「鼻」「口」「耳」。今回のテーマとなるデリケートゾーンにも「膣口」「尿道口」「肛門」という3つの穴が存在します。

「穴」の役割とは

老廃物は体内を巡り、このいずれかの出口から外へと捨てられるわけですから、言ってみれば、それぞれの穴はゴミ捨て用の窓のようなもの。

いつでも窓をスムーズに開け閉めできるように、それぞれの穴は常にみずみずしくやわらかい状態であることが不可欠です。つまり、ベストバランスの潤いをキープしている肌ほど「デトックス力」に長けているということになります。これは、とかく忘れられがちなデリケートゾーンにだって同じことが当てはまります。

特にデトックス力が低下して老廃物を溜め込みやすい梅雨から夏にかけて体の冷えやむくみに悩まされやすい方は、意識的につきあってみることで劇的な変化を感じられるでしょう。

梅雨から夏の寒暖差が体を冷やす

梅雨 あじさい

梅雨から夏にかけての高温多湿な季節環境は、なんといっても外気と室内の気温差が体の不調を生みやすい大きな要因になります。

基本的に、私たちの体の動きをいつも一定に保ってくれる「自律神経」には、暑いときに副交感神経で体を緩ませ、寒いときには交感神経で体を緊張させるという自動的な仕組みが備わっています。

温かいものに触れるとホッとした気持ちになるのは副交感神経のスイッチが入るから。逆に冷たいものに触れると鳥肌が立つのは交感神経によるもの。体は微妙な感覚も逃さず反応します。そして、気温差というのは体にとってストレスの一つなので、それを回避すべくこの自動制御システムで上手にバランスをとっているわけです。

ところが、暑い・寒いの温度差が5℃を越えると急激にバランスを失い、制御不能な状態へと陥っていきます。季節の寒暖差による体の不調はこのように起こります。

寒暖差によるデリケートゾーンへの影響

さて、自律神経がバランスを崩すと、困ったことに体がどんどん冷えていきます。なんとかバランスを取り戻そうと交感神経を働かせて筋肉を緊張させるため、血流は手足の末端から中心部の腹部にむかって徐々に滞り、冷えが体の外から内へ波及していくという流れです。体の中心部が冷えると、当然その近くに位置するデリケートゾーンも冷えて乾燥していくことはイメージしやすいと思います。

寒暖差で起こりやすい体全体の不調としては、

  • 肩こり、首こり
  • 頭痛、めまい
  • 食欲不振
  • 睡眠不良
  • 気分の落ち込み

このような不調を感じたら、同時にデリケートゾーンも冷えているんだろうなぁと考えてください。放っておくと膣口をはじめとする、それぞれの穴が乾燥して、デトックスの窓としての役目をうまく発揮出来なくなります。

体の中心部にあるデリケートゾーンをケアすることで腹部から血流を生み、体全体に温かな体温を送りやすくしてあげましょう。

梅雨から夏に気をつけたいデリケートゾーンケア

女性 脚

1.洗う習慣を見直す

気温や湿度が上がるとついついさっぱりキュキュッと洗いたくなるものですが、デリケートゾーンは基本的にどの季節でも洗いすぎには注意が必要です。

特に、体を洗う延長でデリケートゾーンにもそのままボディソープを使っているという方は、ぜひ専用のソープやオイルに見直しを。皮膚の構造やPHバランスが他の部位と微妙に異なることや、デリケートゾーン特有の自浄作用が洗いすぎることで失われてしまうことなどが理由です。

特に女性ホルモンの働きが低下してくる40代以降のデリケートゾーンは、自ら潤いを作り出すことがどんどん苦手になります。入浴時に専用のオイルを塗り湯船に浸かるかシャワーでやさしく流すという方法が保湿を守りながらデトックスを促すのに一役買います。

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2.自分のコンディションに合わせて保湿する

肌質が一人一人違うように、デリケートゾーンの性質も一人一人異なります。また、どのようなデリケートゾーンも1年365日コンディションが同じ日はありません。なので、保湿ケアの際は、その日ごとのデリケートゾーンのコンディションに合わせて使うアイテムや使う量をカスタマイズしましょう。

保湿ケアによく選ばれるのはオイルやクリームですが、梅雨時や夏場の汗ばみやすい季節には水溶性のセラムやジェルでみずみずしく保湿するのも手。油分のしっとりした仕上がりが苦手な方にもおすすめです。

また、保湿ケアのタイミングはお風呂上りが血行もよく効果的といわれますが、もちろん朝のおでかけ前やトイレの後など、人によって続けやすいタイミングやつける回数は異なります。まずは自分で続けやすいタイミングを見つけること、そして乾燥具合を把握して日によって必要な回数を判断しましょう。

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寒暖差を生みやすい梅雨から夏の季節こそ、デリケートゾーンに注目するとき。ケアを意識的に習慣づけることで体内の循環が促がされ、一見デリケートゾーンとは関係なさそうな体の調子にまでいい影響を及ぼす可能性があります。自分の体の動きを知るためにも季節に合わせたデリケートゾーンとのつきあい方を上手に掴んでいきましょう。