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セルフケアの秘訣は「2+6+3」~プロが薦めるセルフケア

2017.10.25

ビューティーコンシェル連載もそろそろ1年。いよいよセルフケアにフォーカスし、セルフケアを紐解き、最も効果的なセルフケアをもたらす核心部へと進みます。セルフケアを行う上で必要不可欠な前提と具体的かつ効果的な意識と習慣を変える方法をご紹介します。野口流セルフケアの極意「2+6+3」の公開です!

ビューティーコンシェルの連載もそろそろ1年を迎えます。いつもご清覧ありがとうございます。こんにちは、野口花琉実です。

連載1年を記念して、今回から何回かに分けた連載で、セルフケアの核心部を紐解き、セルフケアの起源を明らかにすることで、皆さまに本当に大切で必要な、セルフケアの根源的な知識をプレゼントしたいと思います。

セルフケアに必要不可欠な前提は

世にある健康法・美容法はさまざまで、はっきり言って、万人に共通して効果のある方法など決してありません。皆さまの中にも経験のある方は多いはず。

ちまたで良いとされる美容法を試したけど、ちっともお肌はキレイにならない。

このダイエット法ならば簡単だし私にも出来そうと思ったけど、痩せない。

それは当然です。なぜならそこには、セルフケアに必要にして不可欠な前提が欠けているからなのです。

では、セルフケアに必要不可欠な前提とはなにか。

それは、“セルフケアはパーソナルなケアで在らなければ効果が発揮できない”という前提です。

セルフケアの起源とは

時間が止まらない限り、森羅万象は変化し続けます。人の心身の状態も同じです。

肌や体内環境は、時々の宿り主の精神状態や置かれた環境に即して、時々刻々と変化するものなのです。

まず、申し上げたいのは、体形や性格が一人一人違います。生活習慣も好みも違います。

パーソナルケアは、そこに即して対応して、初めて効果を実感できるものなのです。

それがセルフケアの起源である“パーソナルケア”の視点です。

つまりセルフケアとは

つまり、セルフケアはパーソナルケアでなければなりません。

日々の自分が置かれた環境や自分の習慣、遺伝的に獲得した体質的特徴や体調の変化がもたらす肌の状態や体内環境の状態と循環の状態。

そしてその刻々と変化する自身の状態を把握する方法について学び、それらに対応できる適切な手技や手段を獲得すること。

さらに、それを実践することが、セルフケアの起源でありセルフケアという行為の前提であるのです。

最初は往々にしてそこを間違えやすい。

「これを飲めば!」

「これを塗れば」

「○○さんが、これで・・・・」

そんな広告にひかれて、安易に飛びつき、結果的に多額のお金を無駄使いしてしまったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

何を隠そう25年以上前、メーカー勤め時代の、植物療法やアロマに出合い学ぶ前の私も、その一人でした。

しかし、冷静に考えればわかること。

私達の心身は、日々私達が食べているものや、日々の行動によって作られているのですから、たった一つの要素を追加したからと言って、劇的に変わる訳がないのです。

ですから、自ら自分自身の根本的な観点から変化をさせなければ、適正な変化がもたらされる訳はないのです。

そこから変えるために、私はこれまで繰り返し、

「まず意識を変える」

「次に習慣を変える」

という提案を行ってきた訳です。

本日は、その根源的な方法をお伝えしたいと思います。

「意識を変えるにはまず、自分を知ることから」

セルフケアにおいて、一番大切なこと。それは「自分を知る」ことです。

ケアするためには、自分が今どのような状態にあるか、正確に把握しなければなりません。

セルフケアを始めるにあたって必須なことは、その自己の状態の把握にあります。セルフケアのすべてはそこから始まります。

今自分が置かれている心身の状態がわからなければ、自分に合ったケア方法を行うことはできません。

お友達のA子さんや、モデルの○○さんには合っている方法でも、まったく違う体質であれば、今の自分に合うとは限りません。ですから、まず一番初めに行うことは自分を知ることになります。

自分を知り変える習慣、2+6+3の「2」

自分にフォーカスしてください。そのために目をつむり自分を体感するだけでなく、次の2つの方法を行いましょう。

  1. 鏡で見る
  2. 手で触れる

これだけです。

鏡で見ることは自分を客観的に見るとても良い方法です。

そして鏡も、全身が映る鏡と、顔だけが映る鏡の両方を用意するのがベストです。

今日はまず、お顔についてのお話をしましょう。

まずは顔

例えば、毎日メイクの時にお顔を鏡で見ていると思っている方でも、実はアイシャドーの色を重ねるところだけとか、眉やアイラインがはみ出していないかといった、部分だけを見ているのではないでしょうか。

顔色は?むくみは?乾燥具合は?それら全体をチェックしながら、日々の変化に気づけていますか?

時はもうすぐ11月。これから空気はどんどん乾燥していきます。

朝出勤前にファンデーションを塗ってみたら、意外と乾燥していたなんていうことにも“気”が“つかず”に、いつもと同じ材料で、同じ手順でメイクをしていませんか。

あるいは、夜、化粧を落とした顔をちゃんと鏡で見ていますか。

文頭で繰り返しお話ししたとおり、見て触って知り、チェックし対策を講じるために、まずは“見る習慣の獲得”から始まります。

これをおろそかにしては、セルフケアの成果は期待できないと言っても過言ではありません。

見るポイントは「6」

女性と鏡

見るポイントは6つ。お顔全体を鏡に映して、

  1. 顔色
  2. むくみ
  3. しわ(色々な表情をしてみてください)
  4. 目の大きさ
  5. 口角の下がり具合
  6. 吹き出物や毛穴の具合

触れるポイントは「3」

そして、触れてみてください。触れた時の感じるポイントは3つ。

  1. しっとり感
  2. ハリ
  3. コリ

このポイントを毎回意識し、確認することで、日々の変化を感じとることのできる「気づき」が生まれます。

このポイント「6+3」は、しばらく化粧台や鏡の前に、貼っておくことをおすすめします。そうして日々実践する。

ルーティーンを通して習慣に落とし込めればしめたもの!貴女の、セルフケアという旅への門出です。

言うまでもなく「あれ!?いつもより、乾燥してるな~」と気づいたとき、「あーあ、年だわー」と思って終わりにするのではなく

『化粧水をしっとり系に変えなきゃ』

とか

『クリームを多めに塗っておこう

など、自分なりのケア方法に変化をつけて、最も効果的な感じを獲得するのです。

素敵な女性は、気づいたら放置はしません。

でも、まずは気づかないことには、始まらないのです。

何よりもまず、一番大切な「気づき」を自分で得ること。そのためには、鏡を見ること。そして触れてみる。

ただ、漫然と見たり触れたりするだけでは意味がありません。意識して見て感じる。意識して触れて感じる。

それを日々の習慣に落とし込むことで、日々の自身の顔の変化に気づきが生まれます。

皆さんがご存じの美容法や、お気に入りの化粧品が最大限に効果を発揮するのは、この2つをルーティーンとして習慣に落とし込んだ後です。

この2つをなくしてやみくもに塗っても、決して期待通りの結果につながることはありません。

数撃ちゃ当たるを狙った化粧品ジプシーの方も多いと思いますが、それで良くなっても、たまたま当たっただけですので、一時良くても、ホルモンバランスの変化や、加齢、季節の変化によって効果が期待できなくなってしまいます。

一生ジプシーを続けなくても良いように、まずは自分を知るルーティーンを習慣として定着させましょう。

我々の目的は、より健康で美しくなることです。

時に心の平穏であったり、時に肌の潤いであったりしますが、セルフケア≒パーソナルケアは、見て触れて感じるという落とし込みをすることで、感じやすくなり、感受性が増すとともに感性が磨かれるという素敵なギフトを貴女にもたらすことでしょう。

そして貴女もより素敵になるのです。

貴女だけの宝物、パーソナルノート

本日の最後に、さらに健康で美しくなることに貪欲な貴女のために、本日の「2+6+3」の成果について、パーソナルノートという形で記録しておくことをおすすめします。

例えば、セミナー講師に行く朝、喉に違和感を感じる時があります。そんなとき、焼き梅茶が効く場合もあるし、エキナセアとエルダーフラワーをブレンドしたハーブティーが効く場合もあります。

その成果を記録しておくことは、後々同じトラブルに陥った時、非常に“つかえる”情報になるのです。

このいざというときのチョイスのために、パーソナルノートは後々非常に有効な記録になります。

記録する内容はシンプルで良いです。

その時の体感を芋づる式に引き出せる最低限の情報

  • 日時
  • 前後の出来事
  • 体調と心調
  • 天気
  • 何をどうした
  • どういう体感、成果があった

など。

これでまず、充分です。このパーソナルノートは、貴女だけの宝物になりますよ。

自分を知ること。それが、すべてのセルフケアの基本になります。

それでは、また。

野口花琉実でした!

つづく

この記事を書いたコンシェルジュ

野口 花琉実/ビューティーコンサルタント

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