注目の「自転車通勤」!気をつけたいポイントは?
2020.9.11
新型コロナウイルス感染拡大にともない「自転車通勤」に注目する人が増えているそうです。今回は、そんな自転車通勤について気をつけたいポイントを見ていきたいと思います。
昨今のコロナ禍にあって自転車通勤を始めたいと考えている方が増えているそうです。
たしかに、3密を避けるため、もしくは、新しい生活様式の中での運動不足対策やストレス解消手段として、自転車通勤は最適かもしれません。
また、自転車の機動力や積載性は、帰宅途中のお買い物や立ち寄りにも便利で、時間を有効利用できる手段として働くママたちにもぴったりです。
皆さんの中にも、電車やバスから自転車に通勤手段を変更したいと思っている方や、自転車通勤OK!な職場への転職・就職を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな注目の自転車通勤ですが、始めるにあたり注意しなくてはならない点もあります。今回は、自転車通勤において気をつけたいポイントを見ていきたいと思います。
会社の規則を確認!自転車通勤不可の場合も
自転車通勤を始めるにあたり、まずは会社の規則をしっかりと確認しましょう。
というのも、会社の中には自転車通勤を禁止している会社もあるからです。
理由としては主に、事故への懸念や駐輪スペースの不足などが考えられます。
禁止されている場合は上司等に相談して特別な許可をもらうか、残念ですがあきらめましょう。
もし会社が禁止しているのにもかかわらず勝手に自転車通勤をしてしまった場合、懲戒処分の対象となってしまうこともありますので気をつけてください。(注意を無視した場合など)
自転車通勤を希望している方は、今働いている会社の就業規則や、総務等の担当者にしっかりと確認しておきましょう。
また、時々トラブルになるのが通勤手当。自転車通勤の場合、一定の通勤手当が出る会社もありますが、基本的には出ない場合が多いようです。
ですから、今まで公共交通機関を使っていた人が、通勤手当をもらったまま勝手に自転車通勤に切り替えた場合などは、通勤手当の返還を要求される可能性もあります。変更申請などは忘れずに行いましょう。
自転車通勤OK!の職場も会社によって条件はいろいろ
また、自転車通勤OK!と書かれている求人に応募する場合も、詳細を会社に問い合わせることをおすすめいたします。
会社によっては自転車通勤を許可するための条件などがある場合もあるからです。
具体的には、
- 自転車通勤は〇〇キロ以内に限る
- 自転車保険に加入する
- 駐輪場などは個人で借りる
などが許可の条件として添えられている場合です。
入社してみたら自宅が遠すぎて自転車通勤許可が下りなかった!通勤手当は出ないのにメンテナンスや保険料、駐輪場使用料などが手痛い出費に!
なんてことになる前に確認はしっかりしておきましょう。
何よりも大事!自転車の交通ルールを守りましょう
自転車に乗っている限り、あなたがケガをしたり、誰かにケガをさせたりという可能性は残念ながら0ではありません。そしてスピードのでる自転車の場合、命にかかわる事故につながってしまうこともあります。
自転車通勤をする際は、必ず自転車の交通ルールを確認したうえ、遵守するようにしてください。
また、自転車は道路交通法では軽車両の扱いになります。違反すれば当然罰則がありますのでお気をつけください。
<基本ルール>
- 自転車は、原則車道を走る
- 車道は左側を通行
- 飲酒運転の禁止
- 二人乗り ※並んでの走行 の禁止
- 夜間・暗い場所ではライトを点灯
- 信号、一時停止等道路標識の遵守
- 傘さし運転、ながらスマホ、イヤホン等の使用禁止
※6歳未満の幼児は座席などを設けることで同乗可能
脅かしたいわけではありませんが、自転車事故で1億円近い賠償金支払いを命じられた事例もあります。
もしもの時のために、会社からの要請がなくても自転車保険やTSマーク付帯保険などへの加入も検討しておきましょう。(都道府県によっては自転車保険への加入義務がある場合があります。)
参考:警察庁|自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~
自転車通勤に最適な距離は?地形によるデメリットもチェック
自転車通勤を始める前に、距離や時間を含め、自宅から会社までどのルートを通るのが最適か検討しておきましょう。
<チェックポイント>
- 距離
- かかる時間
- 地形
- 路面の様子(舗装など)
- 交通量
- 街灯の多い少ない
など
距離の場合、Googleマップなどを使えば簡単にわかります。
かかる時間については、一般的にママチャリと呼ばれるシティサイクルの場合、3キロ15分、5キロ20分、10キロ40分などが目安としてあげられています。負荷の強い運動が目当てではない場合、通勤距離10キロ以上は考え直した方が良いかもしれません。
また、地形や交通量、舗装、街灯の量なども考慮に入れてください。坂道の上り下りや路面の状態によっては大変さやかかる時間が大きく異なります。
さらに、なるべく安全に通勤するためのルートを確保することも重要です。
やはり、実際に一度ルートを走行して検討してみるのが良いでしょう。
天候や時間帯にも注意を!見落としがちな風にも警戒
自転車は天候の影響を受けやすい乗り物です。雨や雪の日、そして風の強い日などの場合どうするのかあらかじめ考えておきましょう。
レインウェアや別の通勤手段などを事前に準備しておけば慌てないで済みます。
また、意外と見落としがちなのが、風の強い日。台風などではなくても、向かい風の場合かなり強い空気抵抗があり、頑張って漕いでも前に進まない!なんてこともあります。
危険や遅刻を回避するためにも、朝天気予報で風向きや風が吹く時間帯、風の強さをチェックする習慣をつけると良いでしょう。
呼吸と身だしなみを整える余裕を!
自転車通勤や通学の経験がある方はわかると思いますが、自転車から降りてすぐに仕事に入れないことも想定しておきましょう。
というのも、適度な運動で汗をかき、汗がなかなかひかなかったり、化粧が崩れてしまったりということがあるからです。
また、風の強い日や雨の日は髪の毛が乱れてしまったり、レインウェアを着ていても濡れてしまったりということも。
お客様と対面する機会の多い美容・健康業界のお仕事ですから、お客様の前に出る時は身だしなみを整えることが必須です。
タオルや、汗拭きシート、メイク直しや髪のお直しアイテムなど、しっかりと準備しておきましょう。
さらに、会社に到着した後に、呼吸を落ち着かせ身だしなみを整える時間をとれるよう、余裕を持った出勤を心がけると良いでしょう。
水分補給も忘れずに!
安全で快適な自転車通勤を!
コロナ禍にあって注目を集めている自転車通勤。様々なメリットがある一方、公共交通機関での通勤と異なり、自分の安全は自分で守らなくてはなりません。
- 会社に自転車通勤が可能かどうか確認する
- 自転車の交通ルールを遵守する
- 安全な通勤ルートを確保する
- 天候や体調によっては通勤手段を変更する
- 自転車保険に加入する
などできる対策を確実に行い、安全で快適な自転車ライフをスタートさせてください。