時代がナチュラルに変わってきている。ナチュラルコスメにこだわるオーガニックサロンが急増
昨年から、なんだか私のアトリエにいらっしゃるお客様の様子が変わり始めました。
今までは肌に悩みを持つ方やナチュラルコスメが大好きな人がメインでしたが、この半年ほどは美容のプロの方からのカウンセリングや講座の予約がグンと増えているのです。
具体的には、アロマセラピストや通常のエステサロンで技術者として経験を積んでこられた方、ご自身の肌や体調の変化からナチュラルなケアを提案したいとオーガニックサロンを立ち上げた方、手作りコスメや石けん作りを推奨し広げている方、本などを出されている美容のスペシャリストの方など…、本当に多方面から。
なかでも個人でオーガニックサロンを開設している方がとても多く、数年前から考えると信じられないくらい時代がナチュラルに変わってきているのだと実感します。
「私のアトリエを知るきっかけは何ですか?」
と聞くと大体は「○○さんから伺いました」という口コミが一番多いのですが、
「ネットでオーガニックのコスメや知識を教えてくれるところを探しまくった結果、ここに辿り着きました」という方も。
半分くらいの方は苦労して辿り着いてくれているようです。(笑)
オーガニック&ナチュラルコスメには使いこなすための知識が必要
現在、認証機関や協会などでセミナーや講座、検定など学ぶ場は一応存在するようです。
でも実際にサロンで使える情報かというと現実的に使いこなせるところまでは学べる内容ではなく、そうした講座に通った方が不完全燃焼でアトリエに来るケースもあります。
オーガニック認証機関やその基準、危険な成分などの基本的なことは勉強しても、お客様の肌に合わせてサロンで使うことを考えると、そもそもどんなに厳格なオーガニックコスメを使ったとしても、肌の構造に合わせて効果的に使っていくことができなければ、その効果は半減するどころか製品の本当の良さも感じられない。
さらに、オーガニック&ナチュラルコスメには、ケミカルコスメとは違う、天然成分だからこその特徴があり、使いこなすための知識がとっても必須になります。
それにはアロマや手作りコスメなどを勉強すれば追いつくというところでもないんです。
どんな知識か、いくつか具体的にあげてみると…
- ケミカルとオーガニック&ナチュラルの美肌へのアプローチには違いがある
- 天然成分での保湿のバランスのとり方は肌の構造に合わせて工夫が必要
- オーガニック&ナチュラルコスメは肌に優しいわけではない
- 菌の問題は常につきもの
- オーガニック&ナチュラルのメイクがくすみやすい、崩れやすいには理由がある
- オーガニック&ナチュラルの製品には気を付けて選ばなければならないものもある
- 日焼け止めはリスクを伴うケミカルコスメと効果のないオーガニック&ナチュラルコスメ
- どんなに良いものを使っても性格でスキンケアの効果が変わる
などなど他にもありすぎるほどたくさん。
その中でもオーガニック&ナチュラルサロンを始めた方の多くが
「ケミカルとオーガニック&ナチュラルの美肌へのアプローチの違い」と「オーガニック&ナチュラル成分での保湿のバランスのとり方」
などといった効果や扱い方の壁にぶつかり、その結果使いこなすことが出来ず、施術に使う製品にも迷いを感じてしまっているよう。。。
だからアトリエでのご相談でダントツに質問されるのは、
『効果が出やすいオーガニックスキンケアブランドはどこか?』
という手っ取り早い質問が多くなるのです。(笑)
効果が出るオーガニック&ナチュラルブランドはどこか?ナチュラルコスメの難しさ
オーガニックのサロンが増えることはとっても嬉しいこと。だから私も応援したい。
でも、いざ始めてみるといろんな不具合や疑問、使いこなせないなどの壁にぶつかります。
『効果が出やすいオーガニックスキンケアブランドはどこか?』と聞かれてもし答えるならば、答えは、
「効果が出やすいオーガニックコスメを使ったところで、それは本当の意味での施術ではなく、製品に頼るだけのケア。正しく使えば『どこのブランドの製品もちゃんと効果が出ます』」
です。
ただしこれには、たくさんの製品の中からメーカー分け隔てなくその人の肌に合わせてカスタマイズケアができることが条件。
そしてそれができるのは原料の特徴を知ることが不可欠で、肌のケアでもっとも大切な『保湿のバランス』をその原料(製品)の組み合わせでいかに有効に操れるか…
それに尽きるのです。