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春だから沈丁花の香りを楽しむ

2021.4.9

新年度が始まりました。

昨年は、これから先を不安に思う日々でしたが、今年は少し違うように感じます。

まだまだ感染症パンデミックへの不安は続いていて注意が必要ですが、それぞれがその中でできることを見つけて、新しいやり方で一歩を踏み出そうとしている、そんな機運を感じます。

そんな春に「栄光」「不滅」などの花言葉を持つ沈丁花の香りを楽しんでください。

沈丁花

栄光や不滅などの花言葉を持つ春の花「沈丁花」

沈丁花

東京ではソメイヨシノが葉桜となって目を楽しませ続けていますが、どこからともなく流れてくる優しい香りで鼻を楽しませてくれるのが沈丁花(じんちょうげ)です。

開花期は3月から4月。まだ肌寒い頃から咲きはじめて、春風に乗って香りを届けてくれます。

春の沈丁花(じんちょうげ)、夏の梔子(くちなし)、秋の金木犀(きんもくせい)は三大香木と言われていいます。そこに、冬の蝋梅(ろうばい)を加えて四大香木とすることもあるそうです。どの花も良い香りですよね。

沈丁花の学名はDaphne odora(ダフネオドラ)。ダフネはギリシャ神話の女神の名前です。その姿を月桂樹に変えられたと伝えられているのですが、月桂樹の葉と沈丁花の葉の形が似ているのでその名前が付けられたとされています。ダフネに恋をしてふられたアポロンは、それから月桂樹の葉をいつも冠にしていたとの事ですよ。オリンピックにちなんだ小ネタになりそうなお話ですね。

そして、オドラは香りの事。

小手鞠のように可愛らしくまとまった花と良い香りからは想像しにくいのですが、花、葉、実、茎には毒があるそうです。

剪定や挿し木をするときには、かぶれたりしないように手袋などを着用することが勧められています。漢方薬として口腔内の消毒などに使われることもあるようですが、専門家ではない人は使わない方が良いでしょう。

花言葉は『栄光』『勝利』『永遠』『不滅』など。

新しい一歩を踏み出そうとする人たちに、栄光と勝利をもたらすようにと香りを届けてくれているのかもしれませんね。

お散歩や出勤や通学の途中に香りに気づいたら、そこから勇気を貰ってください。

この記事を書いたコンシェルジュ

佐佐木景子/アロマプロデューサー

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