冬至が終わり、益々寒くなってくる季節。
皆さんご存知のように、冬至は夜が一番長い日。これから1日1日と日照時間が長くなっていきます。
寒くなってくるのに、何だか不思議ですよね。
さて、今回のコラムでは冬至にまつわる日本人の季節感と、日本に根付く習慣・風習を紐解きながら、新しい自分を見つけるヒントをお伝えできたらと思っています。
冬至を一年の始まり。自然と共存する日本人ならではの季節
昔の人は、冬至を一年の始まりと考えていたようです。
二十四節気の冬至は、七十二候にわかれています。
12月22日から26日までを初候「乃東生(なつかくれくさしょうず)」。
夏になると枯れてしまう靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃。
12月27日から12月31日までを次候、「麋角解(さわしかつのおる)」。
ヘラジカの角が抜け落ち、春になると生え始める新しい角を待つ頃。
1月1日から5日までを末候、「雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)」。
麦の芽が、雪の下から目を出しはじめる頃。
寒さで、全ての生物がお休み状態になっているように見えても、再生の営みは続いているということなのですね。
自然と共に暮らす日本人ならではの季節の捉え方です。そして、大自然も人間も同じように生と死を繰り返しています。
冬至は新しい習慣をスタートするチャンスでは??
人間の細胞は120日間で、全て生まれ変わっていると聞いたことがあります。
4か月前の自分とは、全く違った自分になっているということなのですが、見た目は全然変わりませんよね。(少しは年をとるかな…)
これは、良い習慣を身につけると、4か月程で変化が現れるということかもしれません。
何か変わりたい!と思っていらっしゃる方には、冬至は良いタイミングかもしれません。
- 肌のメンテナンス
- 体のメンテナンス
- 心のメンテナンス
これらのことから始めてみませんか?
これからの年末年始、日本の年中行事の中でも、最も根付いたたくさんの習慣を感じる季節です。
除夜の鐘、初詣、おせち料理…
一つ一つの風習の中にある意味をひもとくと、植物との関わりの深さを感じると共に、その背景にある文化にも気づくことができると思います。
冬至から年末年始の彩りに
ちなみに、この季節を代表する植物は柚子でしょうか。昔から香りのある植物は魔除けになると言われていました。
柚子湯、柚子茶、柚子の皮をお料理の風味づけに…などなど利用法はさまざまです。
最近では、柚子の香り成分だけをギュッと集めた精油も人気です。
心と体を温めてくれる柚子の精油で、年末年始を彩ってみてはいかがでしょう?
皆さまの今日が健やかな1日でありますように!