暑い夏を快適に過ごすために。おすすめしたいアロマやハーブの使い方
2022.7.14
あっという間に梅雨が明け、連日猛暑日が続いています。
熱中症予防対策をしながらも節電も意識しなければならないという状態の中、香りを使って少しでも快適に過ごせたらいいですよね。
今回は、夏の暑さに負けない香りを使ったアロマライフの紹介をします。
軽めのトップノートで爽やか気分に
毎日暑い日が続いています。連日の暑さで、室内であっても熱中症にならないよう過ごしつつ、節電をも意識せざるを得ない今年の日本の夏。少しでも快適に過ごせたら良いですよね。
うだるような夏の暑さには、スッキリとした軽めのトップノートの香りがおすすめです。
トップノートにおすすめ、スッキリとした香りの精油(エッセンシャルオイル)
- レモン
- ペパーミント
- ユーカリグロブルス
- グレープフルーツ
- スイートオレンジ
- ティートリー
- ライム
トップノートの香りというのは、10~30分程度で香りは消えてしまいますが、スッキリとした印象のものが多く、暑さが朝から続く一日の中でも、決して重くなりすぎない爽やかな感じがします。
特にペパーミントは香りで体感温度を4℃下げると言われており、少しでもヒンヤリとした気分を味わうにはおすすめの香りです。
最も簡単にできる対策としては、ティッシュに数滴垂らしてエアコンや扇風機、サーキュレーターなど風を起こす部屋の中で空気と香りを一緒に循環させることです。ほんのりとした爽やかな香りが部屋中に広がり、スッキリとした気分を味わえます。
30分以内には香りが消えてしまうので、たくさん使い過ぎてしまうと精油の減りが早いかもしれません。時間や使用する量を決めて、気分転換をしながら爽やかに過ごしましょう。
足浴×フレッシュハーブでリラックス時間
寒い時だけでなく、暑い時にも足浴はおすすめです。汗をかきそうで心配な場合はぬるま湯を使うと良いですが、意外と、熱めのお湯を使っても足浴後はスッキリと爽やかな気分を味わえます。
花びらやフレッシュハーブ、バスソルト、クレイなどをお湯と一緒に洗面器に入れ、10~15分足浴を楽しみます。
足裏は汗腺が多く分布しており汗をかきやすい部位です。そのままにすると雑菌が繁殖しにおいが生じます。足浴をすることで、その汗や雑菌などの汚れを落とし、温かいお湯を使用すれば血流も良くなり、だんだんと副交感神経が優位になりリラックスしてきます。準備の手間を感じる人もいますが、習慣になってしまえば、とても快適でやみつきになりますよ。
夏の足浴におすすめしたいフレッシュハーブ
- ラベンダー
- ローズマリー
- セージ
- タイム
- ペパーミント
ハーブはよく洗い、足浴をする時に一緒に浮かべましょう。香りも楽しみながら、清涼感を感じることができます。また、足浴後は足も軽やかになり、スースーして気持ち良さを感じられますよ。
お気に入りの香りでアロマスプレーを楽しもう
手作りのアロマスプレーを使用する方が増えています。自分の好きな香りを纏ったり部屋にスプレーすると気分も高まりますよね。
夏場は虫除け系のアロマスプレーなどを店頭でもよく見かけますが、そういった目的だけでなく、気分が良くなる香り、清涼感を感じる香りなど、「心地よさ」を求めて好みの香りをブレンドして楽しむのもおすすめです。
ただし、何の知識もなく、闇雲に作るのは危険です。特にボディスプレーやフェイシャルスプレーなど、肌にスプレーする場合は使用する精油の種類や濃度に気を配るようにしましょう。
アロマスプレーを作るときに注意したいポイント
1本の精油に含まれる成分は数百種類ともいわれています。その中には、光毒性といって肌についた状態で日光(紫外線)に当たると炎症を起こす可能性のあるものや皮膚刺激のあるものなどもありますので注意が必要です。
同じ精油名だからすべてが同じ成分というわけではなく、産地や製法など様々な要素・要因によって異なってくることもあり、それも精油の奥深さだと思いますが、ここでは一般的に言われている注意ポイントを上げさせていただきます。
光毒性があるといわれている精油は避けて作ろう
光毒性と書かれると何となくイメージが付きそうですが、紫外線との相性が良くない精油と思っていただければ良いかと思います。
柑橘系の爽やかな香りは好まれる方も多いのですが、素肌にスプレーする場合には避けた方が良い精油となります。
- ベルガモット
- レモン
- グレープフルーツ
*スイートオレンジには光毒性はありません。
精油のパワーは強いもの。皮膚刺激に注意を。
- ティートリー
- ユーカリグロブルス
- ペパーミント
これらの精油は今の季節、爽やかでおすすめの香りではありますが、香りそのものも強めですので、フェイシャルスプレーにするのは避けた方が良いかもしれません。また、使用する場合は量は少なめにして試してみましょう。
濃度を守って快適なアロマライフを
ボディアロマスプレーやフェイシャルアロマスプレーなど、自分自身に向けてスプレーをしたい場合は特に注意して欲しいのが精油の濃度。この濃度はしっかり守って作成し使用するようにしましょう。
肝心の目安となる量ですが、精油は1滴=約0.05ml。30mlのスプレーの場合、ボディスプレーなら精油は6滴以下(濃度1%以下)、フェイシャルスプレーなら精油は3滴以下(濃度0.5%以下)にします。
無水エタノール約5mlに精油を混ぜよく溶かしてから、精製水を加えさらによく混ぜます。フェイシャルスプレーにする場合は、グリセリンを少し加えるなどするとしっとりとした感じになりますよ。
精油にこだわらず、好みの香りの芳香蒸留水をスプレーボトルに入れて使用するのもおすすめです。芳香蒸留水にはわずかに精油成分も含まれていますが、濃度を気にせずボディにもフェイスにも使え、精油やアルコールによる刺激が苦手だという方にもおすすめです。また、フェイスにスプレーする場合は、目や口に入らないように気を付けましょう。
いかがでしたでしょうか。
連日の暑さで体力が消耗しやすくメンタル面も疲弊しがちです。負担のない範囲で香りを生活に織り交ぜ、爽やかな時間と空間、スッキリ感を楽しみながらお過ごしください。