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聖なる夜☆アロマdeメリークリスマス

2016.12.20

アロマを取り入れていつもとは違うクリスマスを過ごしてみませんか?今回はアロマとクリスマスの歴史的な関係を中心に見ていきましょう。クリスマスの代表的な香りフランキンセンスとミルラの特徴や効果、魔除けのアロマオーナメント「オレンジポマンダー」の作り方など。ぜひアロマを使ったハンドメイドなクリスマスに挑戦してみてくださいね。

キリスト誕生の際に贈られた香りがあった!?聖書に出てくるアロマ

キリスト教
 

キリストが誕生した時、東方三博士が

  • 乳香
  • 没薬
  • 黄金

を捧げたといわれています。

乳香は偉大なる予言者、没薬は大商人、黄金はこの世の権力者を象徴していて、キリストは乳香を選んだのだそうです。

乳香はフランキンセンス、没薬はミルラという精油の名前でアロマショップには並んでいます。

この2つの香りは、樹脂で熱すると煙とともに香りが立ち上ります。

保存しやすいことや、昔は大変高価で貴重品として扱われ、権力を握ったもののみが使うことを許される象徴的な香りとされていたそうです。

キリストにまつわるこれらのエピソードから、クリスマスの時期になるとこの2つの香りを使ったクリーム作りや練り香水作りをするアロマセラピストやアロマスクールも多いですね。

その時代、その時期にまつわる香りのエピソードを学ぶことで、より香りの歴史や香りの奥行きを感じることができます。

●フランキンセンス(乳香)

フランキンセンスは古代から、瞑想や心身の浄化の他、医療や美容などに使われてきた大変高価で貴重なものでした。

不安や緊張、強迫観念、抑うつなどの状態を和らげる働きがあります。

抗菌作用は、呼吸器系の感染症に効果があるとされています。

乾燥肌や老化肌のスキンケアにも適しているので、冬のこの寒い時期に芳香浴や吸入で楽しむだけでなく、乾燥した顔や手を労わるクリーム作りにも使うセラピストが多いのも特徴です。

●ミルラ(没薬)

古代エジプト人は、ミルラの殺菌作用や防腐作用を利用してミイラを作ったといわれています。

ミルラをたくさん使っているからミイラと言われたのです。英名はMyrrhです。

ミルラは古くから香料や医薬品、化粧品などに利用されていました。

ミルラは気持ちを落ち着かせ、高まりすぎた感情を落ち着かせる作用や、逆に弱っている神経を強化したりする作用もあります。

殺菌消毒作用、抗炎症作用もあるとされています。

中世ヨーロッパで流行した魔除けのアロマオーナメント「オレンジポマンダー」。クリスマスにもおすすめ

オレンジポマンダー
 

オレンジポマンダーをご存知でしょうか?

中世ヨーロッパで流行したもので、柑橘系の果物にクローブ(丁字)などの香辛料をまぶした香り玉のことをいいます。

この時代は香りは健康と幸せに関係があるとされ、ペストや疾病予防のためや、魔除けのためにポマンダーを人々が身につけたとされています。

良い香りを自分や身の回りに漂わせることで、病気や魔を避けていたことから、「お守り」のようにして身につけていたのだそうです。

現代では、手作りのポマンダーは幸福を呼ぶといわれ、大切な人にクリスマスや新年に贈りあう習慣があるのだそう。

日本ではまだポマンダーは馴染みが薄く知らない人も多いですが、一人でも作ることができますし、小さなお子様と一緒に作ることができます。

柑橘系の果物を使いますが、グレープフルーツよりオレンジが作りやすいです。

小さな子どもと一緒に作るときには、金柑などの小さな果物を使うのも良いでしょう。

【オレンジポマンダーの作り方】

1.オレンジにマスキングテープやセロハンテープなどで縦と横の十字にテープを貼ります。

2.テープを巻いていないところに、竹串で1~1.5cm間隔で穴をあけ、クローブ(丁字)を差し込んでいきます。

3.4面全てクローブを刺したら、シナモンパウダーなどを振りかけます。

4.約10日~2週間ほど、風通しの良いところでしっかりと乾燥させます。

5.テープを剥がし、リボンで巻くなどして飾りつけをしてできあがりです。

ポイントは、作った後しっかりと乾燥させること。乾燥が不十分だと腐ってしまいます。

しっかりと乾燥させることで、オレンジの水分が抜け、一回り小さいサイズになります。

上手くできると、3年、5年、人によっては10年モノのオレンジポマンダーを作られる方もいるようです。

クリスマスツリーに吊るしてオーナメントとして使うこともできます。玄関に飾り、香りの魔除け・厄除けとしても良いですね。

リボンや飾りを変えてお正月飾りの松などを一部分に刺して飾れば、新年のお飾りとしても使うことができます。

オレンジの香りは明るく幸せな気分にさせてくれます。

クローブには殺菌、防腐、鎮痛作用などの働きが期待できます。

シナモンの香りは、孤独感を和らげたり、温め、抗菌作用、鎮痛などが期待できます。

ソイワックスアロマキャンドルや手作りクリスマスリースを作ろう!

 

ソイワックスキャンドルとは、「ソイ=大豆」を原料としたキャンドルのことをいいます。

石油由来のパラフィンワックスで作るキャンドルに比べると、ソイワックスキャンドルはすすが出にくく、100%ピュアなソイワックスを使う場合は有害物質が出にくいともいわれています。

見た目も真っ白で、まるで雪のようにしっとりした色のソイワックスキャンドルなので、クリスマス前にソイワックスを基材として、ハーブや精油(アロマオイル)を混ぜてオリジナルのクリスマスソイワックスキャンドルを作ってみるのも良いですね。

クリスマスの時期におすすめなのが、上記にも挙げたフランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)の他、ファーニードルという香りもありますのでご紹介します。

●ファーニードル(シベリアモミ)

気持ちを落ち着かせてくれます。フィトンチッドという森林浴成分が爽やかでスーッとした感覚にしてくれます。

殺菌消毒作用や呼吸器系のトラブルにも良いとされています。採油率も低めで、とても貴重な精油です。

出回っているファーニードル精油の多くがシベリアモミですが、北海道産のモミの香りもあります。

また、生のハーブや木の実を組み合わせて作るクリスマスリースもおすすめです。

生のハーブの香りだけでも充分ですが、飾りの一部に精油を少し染みこませてみるのもオリジナリティがあって良いですね。

いかがでしたでしょうか。

クリスマスもアロマテラピーをたくさん取り入れて楽しむことができますよ。

いつもと違う、あなただけのクリスマスを、今からぜひ作って楽しんでくださいね!

アロマdeメリークリスマス!!

この記事を書いたコンシェルジュ

新垣 静香/アロマセラピスト