九月病とは?
「九月病」をご存知でしょうか?
五月病は聞いたことがあっても、「九月病」は聞き慣れないという方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、「九月病」は長い夏休みが終わっても、なかなかそれまでの生活スタイルや仕事に戻れない人が陥る状態のことを指し、もともとその長い夏休みが存在しているヨーロッパに多いと言われていました。
日本ではこの「九月病」は、五月病と同じく正式名称ではなく、適応障害の一つと言われています。
日本では春からのストレスが溜まった上に、蒸し暑い夏に体力を消耗して、心身に不調が出ることを「九月病」と言っています。
主な症状としては、
- やる気が出ない
- 体がだるい
- 不眠
- 集中力の低下
- 無気力
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
などさまざま。
特に目立つ症状としては“不眠”にまつわること。
眠れなかったり、眠りが浅く何度も夜中に目が覚めるなどの訴えが多く挙げられます。
「九月病」の主な原因はストレスだと言われています。
この「九月病」は、日本では夏休みが明けた若い学生に多いと思われがちですが、季節の変わり目や配置転換・異動などで、30~40代の人たちにも多く見られます。
特に女性は、そのさまざまな症状から更年期障害と間違えやすいとも言われているため、1か月以上これらの症状が続く場合は医療施設などで相談してみることも念頭に入れておきましょう。
九月病のストレスケアにアロマテラピーを
【九月病の不眠症状におすすめのアロマ】
なかなか眠れない、眠りが浅いなどといった不調があるときは、
- ラベンダー
- ベルガモット
- イランイラン
- ゼラニウム
- クラリセージ
- カモミールローマン
などを手作りバスソルトに取り入れてみましょう。
天然塩50gに、精油を最大で5滴まで入れます。
お風呂に入れよく混ぜます。
上記の香りは1種類のみでは香りが強いので、2種類くらいをブレンドし、合計で5滴以下にしましょう。
ゆっくりとアロマバスを楽しむことで、香りで心が安らぎ、お風呂で体の疲れも取ることができます。
眠る前には、アロマポットやディフューザーにお好きな香りを2~3滴垂らして、寝室を香りの空間に整えましょう。
眠る30分前くらいに準備をしておくと、スムーズに睡眠導入できます。
【九月病の無気力症状におすすめのアロマ】
やる気が出ない、無気力、集中力が続かないなどといった不調があるときは次のアロマを試してみましょう。
- ローズマリー
- ペパーミント
- グレープフルーツ
- ライム
- ユーカリ
- ブラックペッパー
朝、目覚めた時や、なんとなく集中できないなと思った時に使ってみるのがおすすめです。
アロマペンダントに1滴垂らして首から下げ、鼻にのぼってくる香りを楽しみます。あるいは、ティッシュに1、2滴垂らすのも良いですね。
アロマスプレーにして持ち歩き、自分の周りだけシュッシュして空間を整えるのもおすすめです。
※ご紹介したアロマテラピーはあくまでストレスケアやリラクゼーションを目的とし、症状の緩和や治療といった医療行為ではありません。症状が続く場合は医療機関等にご相談ください。
ストレス解消法を見つける
アロマテラピー以外にも、ストレス解消法を自分なりに見つけるのもおすすめです。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…色々とありますね。朝晩は夏に比べるとだいぶ涼しくなってきました。
まずは今までより少し早めに起きて朝ウォーキングなども気分転換になって良いですね。
朝日を浴びることを習慣にすることで、夜型生活が自然とリセットされます。
また、太陽の光にはセロトニンという精神状態を安定させる物質の効果を高める働きがあるため、落ち込んだり、無気力だったり、思考力が低下している感じがしたりする「九月病」の症状が出ているときには、いつもより少しだけ早めに起きてカーテンを開け朝の太陽の光を部屋に入れる、または朝ウォーキングなどを心がけると良いです。
いかがでしたでしょうか。
「九月病」、今回初めて知ったという方もいらっしゃると思いますが、なんとなくこれらの症状に心当たりがあるなという方もいらっしゃると思います。
放っておくと、治療や対策が必要な時期を逃してしまうこともあります。
「あれ?なんだか変だな?」と思う期間が1ヵ月以上続くようであれば、一度診てもらいましょう。
また、そうではない場合でも、ストレスを溜めすぎないように、セルフケアできることから少しずつ取り入れていってみてください。