まだ捨てないで!使用期限切れの精油の行き先は?
使用期限が切れてしまった精油をお持ちではありませんか?
種類によってさまざまではありますが、開封後、大体柑橘系の精油で半年~1年以内、それ以外の精油では1~2年以内が使用期限のものが多いと思います。
また、メーカーによっては品質保持期限の書かれているものも。
では、使用期限の書かれていない精油をどう判断すればよいのかというと…
- 買った時と比べて明らかに香りが変わってしまったもの
- 酸っぱい、または、臭くなってしまったもの
- 粘度が出てきたもの
- 色が変わってしまったもの(白濁など)
これらの精油は基本的にスキンケアやアロマトリートメントなどに使用しない方が良いです。
ですが、重たい香り(パチュリ、サンダルウッドなど)は、熟成したワインのように時間が経った方が芳しく重厚感のある香りに感じられることもあります。
すべて一概には言えませんが、1~4についてはとくに気をつけて、見たり嗅いだりして確認をしてください。
では、スキンケアやアロマトリートメントでは使えないからといって古くなった精油をすぐに処分するのかというと…ちょっと待ってください。
まだ捨てないでくださいね。
使用期限切れの精油でも、まだまだ使い道があります。
今回は、その使用方法についてご紹介します。
古くなった精油はハウスキーピング(掃除)で大活躍!使用期限切れでも大丈夫!
古くなった精油は掃除で大活躍します。
●水やお湯を張ったバケツに1滴垂らして雑巾がけ
【おすすめの精油】
- ティートリー
- ユーカリ
- ヒバ
など
●重曹に1~2滴垂らして油汚れを落とす
【おすすめの精油】
- スイートオレンジ
- レモン
など
●ティッシュに1滴垂らして掃除機で吸い込み、掃除機をかけながら良い香り
【おすすめの精油】
- ラベンダー
- ペパーミント
- ローズマリー
など
掃除で活躍する精油に期待できる作用としては、抗菌作用などがあります。
また、油汚れにはスイートオレンジやレモンに含まれる”リモネン”が大活躍。
香りを楽しみながらの掃除は、キレイになるのと同時に良い香りに包まれるので一石二鳥ですね。
精油を消臭剤・芳香剤として使用
①重曹と混ぜて使う
カップに重曹を入れ、そこへ精油を数滴垂らします。
カップの上をガーゼなどの通気性の良いシートで覆います。倒してこぼさないように気をつけましょう。
時々中を混ぜます。
下駄箱の中やトイレに置きましょう。
②アロマ用ストーンに垂らす
素焼きのストーンや石膏で作ったハンドメイドストーンでも良いでしょう。
ストーンに精油を垂らしてかわいく飾れば素敵ですね。
③竹串を直接精油瓶にさしてリードディフューザーに
トイレや玄関などに飾って香りを楽しむことも。
④サシェにしてタンスやクローゼットにしのばせて
かわいい巾着やサシェにして、タンスやクローゼットに入れましょう。
色の付いている精油は、衣服やタンスの側面や底に触れないように気をつけましょう。
また、香りが強すぎると衣服もキツイ香りになってしまいますので、使い過ぎに気をつけてください。
●下駄箱の臭いニオイに
【おすすめの精油】
- 青森ヒバ
- レモングラス
など。
●トイレの気になるニオイに
【おすすめの精油】
- ラヴィンツァラ
- ペパーミント
- パイン
など。
●ゴミ箱の嫌なニオイに
【おすすめの精油】
- ラベンダー
- レモン
- グレープフルーツ
など。
●タンスやクローゼットの香りづけに
【おすすめの精油】
- ゼラニウム
- ローズウッド
- ネロリ
など。
ごみ箱のニオイ対策では、ごみ箱に直接精油を垂らすのではなく、コットンなどに精油を1~2滴染みこませ、お茶パックなどに入れてごみ箱の蓋にくっつけましょう。
あるいは、ごみ箱の底に先述のものを入れておきましょう。
コットンの代わりに重曹でも良いです。
ただしこの場合、ごみ箱をひっくり返したときなどに重曹がこぼれないように気をつけましょう。
使用期限切れの精油はハンドメイドアロマクラフトにも◎
アロマクラフト作りにも使うことができます。
- アロマキャンドル
- アロマワックスバー
- アロマストーン
- ポプリ
- プリザーブドフラワーの香り付け
- ルームスプレー
- エチケットスプレー
など。
手作りのアロマクラフトは、「作る楽しさ」「香る楽しさ」「飾る楽しさ」などたくさんの楽しいことが体験できます。
ルームスプレーやエチケットスプレーは、目的によって香りを変えて作ることもできますね。
肌に直接付けるスプレーではなく、空間にスプレーするのであれば大丈夫ですのでぜひチャレンジしてみましょう。
いかがでしたでしょうか。
期限の切れてしまった精油は、肌に使用するスキンケアやアロマトリートメントでは使用しない方が安心ですが、芳香浴や掃除ではまだまだ活躍します。
まずは、買った時の香り、色、粘度を確認しましょう。
そしてなるべく期限内に使えるよう、少量サイズで購入することをおすすめします。
それから、今後、自分の鼻を鍛えましょう。
「期限」だけで香りを判別するのではなく、自分の鼻を鍛えて、「まだ大丈夫」と判断したら、ぜひ今回ご紹介したような使い方で、最後の1滴まで大切に使ってください。
精油は植物からいただいている大切な命です。
その命を最後まで大切に使うようにしましょう。