「女心と秋の空」揺れる気持ちに寄り添うアロマオイル (精油) の楽しみ方
2018.9.4
秋になるとなぜか物悲しさを感じたり、どことなく気持ちが落ち着かなくなったりという方も多いのではないでしょうか?今日はそんな秋の不安定な心に寄り添う香りとアロマオイル (精油)の楽しみ方をご紹介します。やさしいアロマの香りを楽しみながら穏やかに秋を過ごしてくださいね。
おすすめのアロマは?精油を使った芳香浴で今のわたしに寄り添う
どことなく気持ちが落ち着かなくて不安定。この季節はそんなふうにゆらゆら揺れているのも女性の魅力のような気がします。
大がかりな、特別なことはしなくても、お部屋で香りを楽しみましょう。アロマポットやアロマライト、ディフューザーなどを利用し精油の香りを楽しみます。
この時期におすすめの香りは、ベンゾイン、シダーウッド、ベルガモット、グレープフルーツ、ベチバーなど。
ベチバーやシダーウッドは秋の土臭さや焦げ臭さ、寂しさを感じさせてくれる香りです。そこに甘くて優しいベンゾインの香りを加えても良いかもしれません。
また、ベルガモットやグレープフルーツの苦みのある香りは、柑橘系の香りの中でも上記の香りに組み合わせやすい香りのように思います。
ベチバーやシダーウッドは香りが強いので、1滴でも充分です。他のアロマ(精油)とブレンドする場合は尚更少なめでまずは使ってみましょう。
あくまでもほんのり香る程度にアロマ芳香浴を楽しんでください。精油をブレンドする場合も、合計が1~5滴になるようにまずは使ってみましょう。
キャンドル式のアロマポットを使う場合は、上皿に水を入れ精油を垂らします。火を灯したら風の当たるところに置かないようにし、決して目を離さないようにしましょう。また、その場を離れる際や寝る前には必ず火を消しましょう。
キャンドルの炎の揺らめきは、自然でとても優しく感じます。その揺らめきに心癒されることもあるでしょう。
使い方をきちんと確認し、空焚きしないように気をつけましょうね。
ゆっくり半身浴、しっかり全身浴で心も身体も温まる
夏の疲れがまだ出やすい季節。シャワーで済ませず、アロマを使ったお風呂にゆっくり浸かりましょう。
この時期におすすめの香りは、フランキンセンス、パチュリ、ラベンダー、クロモジ、クラリセージなど。
単品使いの場合もアロマをブレンドする場合も、半身浴の場合は精油1~3滴、全身浴の場合は精油1~5滴までにしましょう。多ければ良いというわけではないので、滴数は少なめからはじめます。
アロマを入浴に利用する場合、直接精油を入れるのではなく天然塩やはちみつ、バスミルクなどに精油を垂らしよく混ぜたり馴染ませてから浴槽に入れ、さらによく混ぜます。
時間が経ってアロマの香りが消えたからといって精油を足してはいけません。
上記の香りはどの香りも少し重ための香りです。センチメンタルになっている心や疲れた身体に寄り添ってくれるはずです。
柑橘系の香りを使う場合は、お肌の弱い方はピリッと刺激になることもありますので、肌の調子をみながら使いましょう。
アロマを使ったスキンローションやスキンオイルで丁寧に肌ケアを
季節の変わり目は肌も揺らいでいます。アロマを使ったシンプルケアでお肌を整えましょう。
スキンローションでは、精油ではなくフローラルウォーター(芳香蒸留水)を使用します。
おすすめはオレンジフラワーウォーターです。
オレンジフラワーウォーターはネロリウォーターとも言われます。華やかさだけでなく、寂しさや田舎のような懐かしさも感じられ、お肌にもやさしいフローラルウォーターです。
オレンジフラワーウォーターの香りが苦手な方は、ラベンダーウォーターやカモマイルウォーターなど、ご自身のお好みのフローラルウォーターを選んでくださいね。
そのまま化粧水のように全身に使うこともできます。スプレーボトルに移し替えてスプレーしても良いですね。少ししっとりさせたいという方はちょっぴりグリセリンを混ぜてみましょう。
スキンオイルは、この季節は特に国産米100%のライスオイルがおすすめです。
主な脂肪酸組成はオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸などです。低刺激なのに高保湿。特徴的なγ-オリザノールという成分を含み、天然ビタミンEなども多く皮膚を柔軟に保ちます。
私も自分のサロンでこの秋から使っています。色は少し黄色をしており、しっとりするのにベタつき感はあまりありません。昔から「米油」として使われてきた歴史もあり、日本人の肌にとても合います。お好みの精油と混ぜてお肌のケアをしても良いですね。
精油をブレンドする場合は、フェイスオイルの場合は濃度0.5%以下、ボディオイルの場合は1%以下にするようにしましょう(精油は1滴0.03~0.05ml)。
ブレンドにおすすめの精油はネロリ、ローズ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズマリーなど。
ご自身の身体を労わってあげるためにも、決して強くではなくやさしい圧でゆっくりとケアしてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
アロマを使って「今のわたし」に寄り添うイメージはできましたでしょうか。
ゆらゆら揺れる気持ちをごまかしたり消したり忘れたりするのではなく、その気持ちに向き合ってみたり寄り添ってみたり重ねてみたり…。そうすることで自分にやさしくなれます。
ぜひやさしいアロマの香りを楽しみながら秋を過ごしてくださいね。