秋の七草って知っていますか
2018.8.1
今年の立秋は8月7日。立秋は「どこかに秋の気配を感じ始めるとき」という意味なので、空の色や雲の形、風の匂いなど、秋を探してみるのも良いのではないでしょうか。今回は、秋を代表する草花である「秋の七草」について紹介してみようと思います。皆さんは秋の七草って知っていますか?
「秋の七草」は祖霊をお迎えする盆花(ぼんばな)として
8月の行事というとお盆です。
お正月とお盆は、郷里に帰って家族と過ごすという方も多いと思います。
お正月は無病息災と今年の豊作を願う神迎えの儀式であり、お盆は先祖に感謝してお迎えする祖霊の儀式です。
「七草粥」で知られている「春の七草」は、身を清める薬草として食されますが、「秋の七草」は祖霊をお迎えする「盆花(ぼんばな)」として、祭壇に飾られます。
盆花がご先祖様を迎える目印として飾られているとするなら、神様を迎えるお正月の門松と同じような意味があるのでしょう。
お盆の季節には野山に出て花を摘み、日頃の感謝を込めて、また迷わず家に来てくださいねという気持ちを込めて盆花を飾る。美しい習慣ですね。
「七草粥」については以前こちらのコラムに書かせていただいたので、その健康効果などはお読みいただけると嬉しいです。
現在では朝顔ではなく、桔梗が「秋の七草」に
奈良時代の歌人、山上憶良が万葉集に詠んだ歌に由来すると言われています。
憶良は秋を代表する草花を、萩、尾花(ススキの別名)、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔としています。最後の朝顔に関しては諸説あり、桔梗だったのではないかとされ、現在では朝顔ではなく、桔梗が「秋の七草」に加えられています。
「秋の七草」の花言葉
今回は風情のある花々の花言葉を調べてみました。
・萩 思案・内気・清楚・誠実
・薄(ススキ) 生命力・活力・心が通じる
・葛 治癒・根気・努力・思慮
・撫子 純愛・可憐・貞節
・藤袴 思いやり・優しい思い出・ためらい
・桔梗 清楚・気品・誠実・従順
なんだか古き良き日本女性を思わせるような花言葉が並んでいますね。秋の七草のような女性には、近頃お目にかかっていないような…。
今年のコラムは食をテーマにしようと思っていたのですが、ここ数カ月食から離れてしまったので、食のトピックスを一つ。
「ぼたもち」と「おはぎ」の違いをご存知ですか?
知っている方も多いと思いますが、「ぼたもち」は「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」と書き、春と秋のお彼岸で使い分けるのが本来の使い方との事です。
私は地域や小豆の粒のつぶし具合で違っているのかと思っていたので、へぇ~なるほど!と思ったので、最後にちょっと気の早いお彼岸の話題ですが書かせていただきました。
「暑さ寒さも彼岸まで」早く過ごしやすい季節になると良いですね。