ウェルビーイングのための習慣(4):頑張った自分を褒める
1日の終わりに、「今日も1日よく頑張ったなぁ!偉い!」と褒めているという人は、あまり多くはないのではないでしょうか。
どちらかというと「あぁ…失敗だったかな…」と不安や落ち込むことの方が多いのでは?
自分を褒めることってなかなか難しい。
でも、自分の頑張りや良いところを褒めることって、実は「ウェルビーイングに生きる」ためにはとても大切なのです。
ウェルビーイングに生きるのために、自分を肯定する習慣を身につけていきましょう。
ウェルビーイング習慣とはほど遠い!?自己肯定感の低い日本人
自分は生きる価値がある人間だと認める自己肯定感。世界の中でも、日本人の自己肯定感は低いというデータがあるそうです。
何故でしょう?
私は、小さなころからの教育にあるような気がしています。
欧米では、自己主張をすること、自分がどうしたいか、何が好きかということを意識して行動し、周りに発信することを小さなころから習慣づけられます。ですから、失敗した時も自分で克服することや、解決法を考え工夫する努力をします。
日本では、子供のころから周りとの調和や人の迷惑にならないように行動することを教育されます。ですから、悩みごとも周りの人との協調性が取れていないことから起こることが多いのです。
自分の行動で周りの人を変えられるか?どうしたら周りの人々とうまくやっていけるか?このような悩みは解決が難しい。
何故なら、人は簡単に変えられないからです。自分がどんなに努力しても変えられない現実は辛いですよね。
これは、文化の違いによるもので、そう簡単に思考や行動を変えることはできないものです。
なので、ちょっと視点を変えてみましょう。
心と思考のバランスをとる。ウェルビーイングな思考習慣
ウェルビーイングを考えて自己肯定感を高める習慣を持つためには、心の望むことと頭で考えた理想や現実とを分けて考えてみることが有効です。
例えば、「みんなから認められてほめられたい。そうなったら気持ちがいいだろうなぁ…」と考えたとき、褒められて気持ちがいいという心と、認められるという現実を導くための思考を別に考えてみる。
こんなに努力しているのに認められない!と感じるのは、両方がゴチャゴチャになっているからで、努力して成果が出れば、そのことに対する満足感や気持ちよさが生まれるはずです。
本来なら、そこで賞賛が生まれるはずなのに、誰も認めてくれないとなると不満や嫌な気持ちになります。それは、また別のところに原因があるのでしょう。
日本では人柄や協調性が重視される傾向がまだまだ強いようです。どんなに仕事が出来ても褒められない人がいるのはそのためです。本当に努力をしているのなら、自分で自分を褒めてあげましょう。
欧米型の仕事のやり方がいいのか、日本型がいいのかは結論がつけられません。なので、自分の得意な方を伸ばしていけば、心と思考のバランスがうまくとれていくのではないかと思います。
ウェルビーイングな暮らしのために自分を褒める習慣を
最初にも書きましたが、ウェルビーイングのために自分を褒める習慣をと言っても、自分を褒めることって案外難しいですよね。
そんな時は、自分の体に目を向けてみましょう。
私たちの体は、60兆個の細胞一つ一つが実にうまく働いてバランスをとっています。全ての細胞や器官や組織は協調しながら、生きるという一つの目的のために働いています。
このコラムで何度も言っているのですが、心と体は一つです。
いつも悩みごとを抱え落ち込んでいると、体はうまく機能しなくなります。消化器系の潰瘍やガンなどの病気はそのことが原因で起こることが多いと言われています。
1日の終わりに「よく頑張った!」と自分自身を褒める気分になれない時は、細胞や器官、もっとわかりやすいところでは、手や足を褒めてあげましょう。
「今日も1日よく働いたね!」と…
そんなことを意識しながらセルフケアを行うと、何だか笑みがこぼれます。
よく働いた手と、よく歩いた足に優しく触れながら褒めてあげましょう。
何だか明日も頑張れる!そんな気持ちになると思いますよ。
皆さんの今日が健やかな1日でありますように!