1月も特に寒さが厳しい季節となりました。
1年で最も寒い時期だけに大流行の兆しが見えるインフルエンザに風邪と気をつけて健康管理に努めたい季節です。
寒気が強い時は古傷が痛む、お腹が張る、生理痛がつらい…さまざまな不調が重なります。
女性の皆さまは末端の冷えや不調が出やすいこの季節を如何に快適に過ごすか、日頃から情報収集し健康や美容の一環として備えている方も多いかと思いますが、男性の皆さまにとっては風邪をひかないように程度に過ごしている方が多いのではないでしょうか?
病気やメタボ、ボディメイキングに薄毛対策、男性機能問題などには注意を払っても、メンタルヘルスや所謂未病など病気とは異なる日々のちょっとした不調は見逃しがちになります。
独身男性だけではなく、奥様やご家族と一緒にお過ごしの方でも“ちょっとした不調を口にするのは女みたいで”なんて深層では思っていませんか?
弱みを見せないのは男の美徳?
血が出る、骨が折れるといった確固たる症状が現れない限り男は弱音を吐くもんじゃない!という心構えは立派で否定する気もありませんが、あまりにも我慢を強いるととんでもない事態を招く恐れもあります。
宮崎県知事で一躍有名知事となった東国原元知事が、今朝のテレビで男性の更年期障害と診断された過去を語っていました。
男性の更年期障害は女性の症状と違い閉経があるわけでもなく年齢的に必ず訪れるものでもないようで、単なる“うつ”や“中年の危機”として捉えられるケースが多いそうです。
そのため、40代前半~50代後半くらいの働き盛りの男性が身体の不調を解決しようと病院へ行き受診することは少ないのでしょう。
事実、そんな時間はないし誰かに話すのも恥ずかしい、社内での評判も気になる、世間体が…など、そんな理由で見て見ぬふりをしている男性が多いのではないでしょうか?
しかし更年期障害は最悪の場合、思いつめた結果、自殺するケースまであるのです。
男性の更年期障害はストレスによって誘発されることが多いといわれていますが、倦怠感、やる気が出ない、決断が鈍る、眠れない、EDになるなど症状はさまざまなようです。
パートナーや家族に相談を
ちょっとした不調が原因で更に大きな問題を抱え込まないように、日頃からパートナー、ご家族、友人などに、弱味だと思わず気軽に相談することが大切なのではないでしょうか?
実際に、カウンセリングを受けた、夫婦で話し合った…そういった結果、更年期障害を乗り越えた方も多いようです。
男性の受診者は全体の1%だといわれています。
女性は全体の90%が受診することが当たり前となっているにも関わらず男性が病院から遠ざかる理由は、社会全体の風潮として未だに“男女平等”ではないからでしょう。
男たるもの、女たるもの…。
そういったジェンダーに捕らわれ過ぎることが“古い慣習”と認め、社会全体で人間が如何に健やかに過ごせるかを考えていくことが“今時のwell-being”ではないでしょうか?