夜になるとどこからともなく流れてくる甘い香り。
ピンクがかった白いジャスミンの花がたわわに咲く様子には、思わず笑みがこぼれてしまいます。
4月から5月に日本でよく見られるのはハゴロモジャスミン(Jasminumpolyanthum)。可愛らしい花に、顔(鼻?)を寄せたくなりますね。
今月はそんなジャスミンの精油の効果と使い方、使う時の注意点などをご紹介したいと思います。
ジャスミンの精油には出産時の分娩促進効果もあり。使い方に気をつけて
ジャスミンの精油に使われるのは、学名がJasminum officinalisという品種です。
大変香りが濃厚ですので、使い方のポイントとして、薄めを心がけて使うようにしてください。
精油を使用した時の効果として、男女ともに性機能障害が改善されるといわれています。
特に女性にとっては、子宮を丈夫にするとされていますので普段の生理不順などには有効です。
ただし妊娠中の使用は控えた方がいいでしょう。出産時の分娩を促進する効果があるからです。(目的をもって使うなら〇)
また、妊娠線や傷跡を改善させるという使い方がされることもあります。
全ての肌質の方に良い精油とされていますが、私は出産時などの特別な場合を除いては、これまであまりボディマッサージやフェイシャルマッサージには使用してきませんでした。
狭い範囲の妊娠線や瘢痕の改善には使用しますが、広範囲に使用する場合はネロリを使用しています。
全ての肌質にいい精油としてはローズやゼラニウムをおすすめしています。
理由は、香りが濃厚で好みが別れることと、精神作用が強いことからです。
私がジャスミン精油に特に期待しているのは精神的な作用です。
ジャスミン精油の使い方。こんな時に…
ジャスミンの香りは、静かに気分を高めてくれます。
緊張を強いられる場面で、落ち着きと自信を与えてくれるのがジャスミンの香り。
ちょうど今の季節、新しい環境で自己紹介や発表などをすることも多いのではないでしょうか。知らない人が多い中での発言は不安ですよね。
そんな時にジャスミンの精油を頼ってみてはいかがでしょう。
使い方は簡単。ティッシュやコットンにジャスミン精油を含ませて持参し、緊張する場面の前に嗅ぐだけ。
興奮するのではなく、穏やかにやる気と自信をもたらしてくれます。
注意点としては、長時間緊張をしなければならない場面では不向きということです。集中力を妨げる可能性があります。
ここぞ!という短期決戦の時にぜひ、お試しください。
おすすめのジャスミン精油の使い方は?
・香りを楽しむ
ジャスミン単独でももちろん効果的なのですが、他の精油とブレンドして自分のための香水を作るのも良いですね。
ローズやネロリなどお花系の精油と合わせると女子力アップ。
サンダルウッドなどの樹木系と合わせると瞑想や精神的な落ち着きをもたらしてくれます。
・塗布する
妊娠線や傷跡には、植物油に混ぜて塗布します。
香りが濃厚ですので30mlの植物油に対して1~2滴で十分です。1%にすると濃すぎるかなと思います。
いざ出産!という時にも役立ちます。
植物油に希釈したジャスミン精油を足首や踵、腰、臀部に塗布します。下腹部への塗布は優しく行ってください。