昔から「梅雨寒」と言われて気温が下がる日がある一方、晴れた日には真夏のような暑さ。
そんな気温の変化に、ここのところ何となく体がだるい…と感じる方も多いのではないでしょうか?
梅雨時期の体は、気温や湿度の変化に対して各器官をフルに活動させています。外部環境の変化に対して体は常に内部環境を一定に保とうと働いています。
暑い時には、汗をかいて体温を下げたり、交感神経の働きで皮膚血管を弛緩させて体表面から放熱を行ったりします。
また寒い時には、交感神経を興奮させることで皮膚血管を収縮させて放熱を防いだり、震えにより筋肉から熱を産生させたりすることもあります。
このように気温の変化が激しいと交感神経も弛緩と興奮を激しく繰り返すことになります。
何となく体が疲れるというのも、この辺に原因があるのかもしれません。
梅雨時期の心。梅雨を楽しく過ごす精油の使い方
ジメジメとした蒸し暑さが続くと、気持ちがイライラしがちになります。外出すると衣類なども湿った感じになり不快感が増します。
体の疲れと重なって気分の晴れない日も多いと思いますが、視点を変えて梅雨を楽しく過ごしましょう。
この時期に雨が降らないと、夏に水不足に陥ります。恵の雨です。紫陽花をはじめ植物たちがつややかになり、生き生きとします。私たちのお肌も潤いを保つことが出来ます。
四季それぞれの特徴がきちんと現れることで、生命力溢れる循環が生まれると思うと、この雨もありがたい雨だと思えますよね。
また、植物と香りのパワーを借りることもおすすめです。
この時期にピッタリの精油とその効果、使い方を覚えて梅雨時期のモヤモヤを解消しましょう!
気分をスッキリ ローズマリー精油の使い方と効果
疲れやすく鬱陶しく感じるこの時期。ゆっくり体を休ませることも大切ですが、神経を明敏にして変化に富んだ状況に速やかに対処することも大切です。
そんな時にピッタリなのがローズマリー。精油だけでなく、フレッシュハーブや乾燥ハーブなどもおなじみで、ハーブティーやお料理などさまざまな使い方があります。
ローズマリー精油のスッキリとした香りは落ち込みやすい気持ちをアップさせてくれます。また、皮膚に塗布することで感覚を明敏にしてくれます。
昔からの使い方としては、ローズマリーのハーブは肉などの食物の腐敗予防に使われてきた歴史があるので、食べ物が悪くなりやすいこの季節に上手にローズマリーのハーブを使用することもおすすめめです。
ローズマリー精油の効果と言われて真っ先に思い浮かぶのが、頭脳明晰化作用。
頭をスッキリとクリアにしてくれることから、「目覚めの精油」とも言われています。また、低い血圧を上げる作用も良く知られています。
精油をブレンド!ローズマリー×ローズのアロマミスト
ローズマリーと組み合わせる精油としては、レモンやグレープフルーツなどの爽やかな香りが一般的ですが、ローズやゼラニウムもおすすめです。
私はこのローズマリーとローズの精油の組み合わせが大好きで、使い方としては、寝る前の使用をおすすめしたいです。
ローズの芳醇な香りが少し抑えられて軽やかな感じになるため、朝の爽やかな目覚めにも、夜のゆったりとした眠りにつく時にも、身にまといたくなる香りです。
*ローズマリーとローズのアロマミストの作り方*
<材料>
・精製水25ml
・無水エタノール5ml
・ローズ精油1滴
・ローズマリー精油4滴
<作り方>
上記の材料をスプレー容器に入れてよく混ぜて使用します。
ローズマリー×ラベンダーのマッサージオイル
もう一つおすすめの精油の組み合わせは、ローズマリ―精油とラベンダー精油です。
反対の効果で知られているローズマリーとラベンダーの組み合わせ。
ローズマリー精油は興奮作用、ラベンダー精油は鎮静作用ですが、両方を混ぜることでお互いの効果を上手く活用することができます。
例えば肩こりや脚のむくみにこのマッサージオイルを使用すると、ラベンダーで緊張を緩和してローズマリーで血行を促進します。塗布するだけでも効果がありますのでぜひ、試してみてください。
筋肉疲労にもおすすめです。
*ローズマリーとラベンダーのマッサージオイルの作り方*
<材料>
・植物油30ml
・ローズマリー精油3滴
・ラベンダー精油3滴
<作り方>
上記の材料をよく混ぜて使用します。
梅雨が明けるともうすぐ夏です。今年の夏は記録的な猛暑になると予報が出ていますね。
今が準備期間と考えて、体と心の調子を整えていきましょう。