生活の中にある香りを愛おしむ
2022.1.17
香りで癒されたいと思った時、エッセンシャルオイル(精油)が手元に無いから出来ないと思っていませんか?
実は、日常生活の中にある香りで癒されることもあります。
エッセンシャルオイルの香りだけではなく、普段の自分の生活の中で香りを楽しむことができるものを見つけてみませんか。
コーヒーの香りも癒しになる
普段の生活の中でコーヒーを飲むことはありますか。ブラックコーヒーは苦手という方でも、今ではたくさんの「カフェ」があり、カフェラテやカフェマキアートのようにミルク系のものを好んで飲まれる方もいらっしゃいますよね。
体調によってはカフェインを摂ることができない方もいらっしゃるので、その場合は「デカフェ」「ノンカフェイン」「カフェインレス」などの表示のあるものを選びましょう。
カフェインを含むコーヒーを飲むと、目がパチッと覚め、頭の中がクリアになったり交感神経が優位になり勉強や仕事がはかどるのはご存知のことと思います。ですが、反対にコーヒーの香りを嗅ぐことによって脳からα波が出るためリラックスできるということが科学的に証明されています。つまり、コーヒーの香りには集中力を高める効果とリラックス効果の2種類の効果が期待できるのです。
これらは、コーヒー豆の種類や産地、焙煎具合い、飲み方などによっても効果の出方やその高さは違うようなので、興味のある方やコーヒーがお好きな方はさらに調べてみましょう。
コーヒー豆や産地、焙煎による違いによって、自分自身にはどんな違いが生じるのか、自分自身でコーヒーを味わい楽しみながら試してみると良いかもしれませんね。
こうしたこともまた、日常生活を変化のある楽しいものに自分の手で変えていける手段だと思います。
以前のコラムも参考になさってみてください。
コーヒーそのものの味が苦手だという方はコーヒー精油を使ってみるのも手です。ティッシュやムエット、アロマディフューザーなどに1~2滴垂らし香りを楽しみましょう。
また、精油ではなくとも、家族や仕事場でコーヒーを淹れる機会があるのだとしたら、焙煎後のコーヒー豆の残りカスを小皿などに入れ置いておくのも良いです。ほんのりコーヒーの香りも残っていると思いますが、実はコーヒー豆は活性炭と同じくらい脱臭、消臭効果も期待できるのです。部屋や靴箱の中など、置く場所を決めれば、香りのリセットにもなりますし、コーヒーは味や香りを醸し出すだけでなく消臭までしてくれるなんて、もう大活躍ですよね。
コーヒーを淹れてそのまま残りカスを捨ててしまうのはもったいないです。最後までコーヒーを利用しましょう。
チョコレートの甘い香りで幸せ気分に
チョコレートの香りはとても甘く、いかにも美味しそうな感じがしますね。
そもそも私たちがイメージしているチョコレートの香りというのは、カカオにミルクや砂糖などの甘みが加わったものです。カカオそのものに甘みはなく、香ばしい、どちらかというとビターな香りが特徴です。カカオ=チョコレートの香りと私たちが思っているのは、カカオ豆を焙炒(ばいしょう)した時に、発酵されて作られた香りの元が熱を加えられ香気成分に変化するといわれています。
そして、この香気成分に加えてカカオポリフェノールやテオブロミンなどの成分が、苦みや渋みを感じさせ、さらに砂糖が加わり甘さもプラスされ、私たちの大好きなチョコレートの香りになるのです。
少し疲れた時や、勉強や仕事の合間などに少し摘まむと美味しいチョコレート。砂糖やミルクの含有量が控えめなビターチョコレートも良いですが、甘いものを脳が欲している時は、砂糖やミルクが多いチョコレートでも食べ過ぎず、適量を摂ることでリラックス効果をもたらし、幸せな気分を味わえます。
食べ過ぎを予防するためには、個包装の物をなるべく選ぶようにすることです。禁欲しすぎてストレスを抱えるよりも、頑張った自分へのご褒美として、あるいは心と身体のリセットのために取り入れることで、ストレス解消に役立ててみると良いでしょう。
冬の澄んだ空気感を味わい香りを連想する
冬のヒンヤリとした空気を吸うと、鼻やのどに冷たい空気が一気に入りビックリすることがあります。澄んだ空気であればそれがまた美味しく感じられることもあり良いのですが、思いっきり深呼吸するのが難しい環境の場合、そのヒンヤリ感や透き通った空気や水をイメージした香り、深呼吸したくなるような少しスーッとした香りを作ってみるのも、楽しいかもしれません。
- 自分がイメージする透明感のある香りとは何か
- 鼻が通るようなスーッとした香りには何があるのか
- ヒンヤリするような香りは何があるのか
上記の1~3を自分なりに考えてみると良いです。その時に、頭の中で考えるだけではなく、この冬という季節を体感することで見つけていくことがポイントです。
エッセンシャルオイルはたくさんの種類があります。例えば、スーッとする香りと言われるものにはどんなものがあるかというと、こんな香り。
・ユーカリグロブルス
・カユプテ
・サイプレス
・フランキンセンス
・レモン
・薄荷
・ウィンターグリーン
挙げればもっとありますが、これもまた感じ方は人それぞれ。スーッとする香りの中にも、時間が少し経過すれば甘さを感じたり温かみを感じたりするものもあります。
冬は寒いだけでも冷たいだけでもありません。寒い所から暖かい場所に入った時のホッとした感じ、人と人との繋がりや優しさに温もりや喜びを感じたりすることもあります。ヒンヤリとした感じがどことなく気持ち良く感じるのは、その逆の温かさ・暖かさを私たちが知っているからです。
だからこそ、冬の良さも味わいながら今ある自然の中の香りを楽しんだり、体感して得られることから香りを作って楽しむのも良いのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
忙殺される毎日の中でも、顔を上げてみればたくさんの香りに囲まれていて、その香りと向き合うことで癒されることがあります。ぜひそんな時間を慈しんでいただければと思います。