今年もあと少し。
私の今年最後のコラムでは、大切な家族でもあるペットに関してお話することを選択しました。
肌の弱い我が家のわんちゃんがついに辿り着いた、手作りのオーガニック&ナチュラルコスメについてご紹介します。
ペット用のシャンプーって?わんちゃんの皮膚はとっても薄い
世の中がオーガニックブームになっているなら、当然ペット関係の製品もオーガニック製品が増えてきます。
確かに、うちのペキニーズ2頭も一般の缶詰やペットフードは食べさせていません。基本は手作り。
何を食べさせたら良いのかは今だ模索しながら一緒に暮らしていますが、わんちゃんに使うシャンプーなどのケアコスメ製品も無視してはいられません。
市販のシャンプーや肌の弱い犬種用のお医者様で出されるシャンプーってどうなのか考えたことありますか?
我が家のわんこたちは肌の弱い犬種のペキニーズ。寒い地域の犬なので少々脂っぽく、密集率の高いダブルコートの毛質は、放っておくと汚れをため込んでかゆみにつながってしまう。
でもだからと言って、しっかり洗うと肌が乾燥してしまう…。
その結果、結局かゆみにつながったり…
もともと犬は人間よりも皮膚がとっても薄い。
人間の皮膚が約0.1~0.2mmなのに対して、犬はその4分の1から5分の1程度。
だからとっても乾燥しやすいのですね。
また、犬の被毛はキューティクルが少なく人間と違いコーティング層が少ないことから被毛自体も乾燥しやすい。なんとデリケート!
以前は2頭ともかゆみがひどくて、医者を転々として(おそらく6軒ほど)、獣医さんから専用のシャンプーを定期的に購入していました。
でもかゆみは一向に治らず、2頭の様子や犬の皮膚のことを勉強するうちに、「このままではいけない!」と、すべて自分でケアをすることを決意!
なぜかというと、2頭のうちの上の子が気がつけば、シャンプーをした翌日に必ず朝方に吐きもどしてしまうようになったから。
実はわんこたちに使われる薬用ペットシャンプーには、人間では使われないような成分や同じく人に使用禁止になっている成分が使われていたりします。
例えばマラセチアにかかっている子は皮膚疾患用の抗菌作用のある酢酸クロルヘキシジンという殺菌成分を配合したシャンプー剤を獣医さんですすめられます。
これは継続して使わないと効果が出ないために必ずまめに洗うように言われます。
もし皮膚に傷がある場合、この成分は痛みを伴う可能性もあり、かなりわんこたちにはつらい現状となっているかもしれません。
私はこれを知って「ほんとにごめんね…。」という気持ちになりました。
オーガニックやナチュラルコスメ製品はわんちゃんに使えるのでしょうか?
市販の製品や獣医さんからすすめられたもので一向に良くならなった皮膚炎。
そしてシャンプーをするたびにもどしてしまううちのわんこ。
どうしたものかと代用品を考えたときに、たとえ犬用でもオーガニックナチュラルコスメのシャンプーを使うことはしませんでした。
なぜなら犬の皮膚を考えたときに、たとえ植物由来でも合成界面活性剤は強すぎる、それに必ず強めの香料が使われているから皮膚疾患を持つ子に使うのはとんでもない事なのです。
オーガニックだから安心ということではないんですね。
その子のために負担のかからないものを選んであげる、これはとても大切なこと。
だから初めに選んだのは究極のシンプルケアであるクレイ。
ホワイトカオリナイト(ホワイトカオリン)のクレイで、体を良く洗ってあげたのです。
するとシャンプー後に必ず吐きもどしていた子が、全くなんともないのです。
これには驚きました。
そこでまた「今までごめんね…。」という感じでしたが…
何より本人たちが快適であることは大切。
クレイでケアをしてあげるようになってから、シャンプー後には気持ちよさそうなしぐさを見せ、次第にかゆみで獣医さんにかかることもなくなりました。
ただね~。
クレイを塗っているときにブルブルッと体を振るのでお風呂は大変なことになります!
そして、何よりコストがかかる!
行きついたのは、手作り石鹸。わんちゃんがなめても安心のケアコスメです
そこで出会ったのが手作りのわんちゃん石鹸!
もう感動~!!
石鹸は皮膚への残留がなく、天然保湿成分のグリセリンが豊富でしっとり。
だけど弱アルカリだから、たんぱく質の不要な汚れはきれいに取り去ってくれます。
そして何よりリンスなんていらない。とにかく被毛はツルツルさらさら。
簡単に泡立ち、泡切れも早い!
においが残らない!
わんちゃんケアはそれで充分。臭いや汚れを取るスプレーやなんていらない。
オーガニック製品にはシャンプー以外にもわんちゃんケアコスメを発売しているところはありますが、どの製品もどうしてこんなに入れるのだろうと思うくらい香料が強すぎてうちの子たちには使えませんでした。
動物に正直そこまでの香りって必要なのかしら…?
人間よりも臭いには敏感だから当然、体がおかしくなります。
使っていいものと、配合量、もっと考えて作ってほしいと切に願います。
見てください!石鹸出してきただけで2頭がすぐに駆け寄ってきます。
下の子は石鹸なめちゃいます。(笑)それでも安心。
そして行きついた先の現在、わんこの手作り石鹸は、まだ勉強中ということもあり、専門の先生に分けていただいているものの、来年は自作で作ってあげたいと思っています。
今、私が作れるのは人間用のみ。わんちゃんの被毛や皮膚に合わせて良いブレンドができるように頑張ります。