「あっ 金木犀だ!」
とあたりに目を向けると、軒先から可愛らしいオレンジ色の花が顔を覗かせています。思わず笑みがこぼれ、秋が来たなぁ…としみじみ感じる瞬間です。
実はこの金木犀にも精油があることをご存知でしょうか?
また、香りにはどんな効果があって、どんな使い方がされているのでしょうか?
ということで10月の香り歳時記は金木犀について調べてみました。
金木犀
金木犀 学名Osmanthus fragrans var. aurantiacus
属名のオスマンツスは、ギリシア語で「香りのする花」という意味。オスメは香り、アンサスは花を意味します。
変種名のオウランティアクスは「黄橙色の」という意味だそうです。
中国が原産の常緑性の樹木。小さな橙色の花が集まったような形で枝のあちこちに見られます。
常緑なので日本では垣根などによく使われていますよね。
中国では、甘い花の香りを活かして、砂糖漬けにした「桂花糖」や、お酒に漬け込んだ「桂花陳酒」が作られています。
金木犀の精油
精油はあるのかしら?
と思っていたら、精油を研究されている「フィトアロマ研究所」の小島さんから情報が入りました。
桂花精油とオスマンサス精油の両方があるそうです。
どちらも香り成分に差は無いとのことです。
残念ながら、まだ香りを試したことが無いので直接の感想をお話できないのが残念です。
そして、香り効果はあるものの、アロマセラピーとして身体に使用した時の効果効能は不明だそうです。
私が人体実験を!と思っているのですが、不安要素がありますので当面は精油の香りだけを楽しむ使い方をしていただきたいです。
桂花(金木犀)精油の香り効果と使い方
この精油の香りには、食欲促進物質オレキシンの働きを抑制する作用があるそうです。
食欲の秋には嬉しい情報ですね。
オレキシンは神経ペプチドの一種で、食欲の調節や覚醒の維持に関係する物質です。食欲の促進の他に覚醒の維持にも働いていることから、オレキシンの働きを抑制する金木犀の香りには、ゆったりと眠気を誘う働きもあると考えられます。
ですから、桂花(金木犀)精油のおすすめの使い方としては、これから仕事に向かうという時よりは、仕事が終わってゆっくり食事を楽しもうという時に香りを嗅ぐことをおすすめします。
食欲は抑制され気持ちはリラックスするという一挙両得の作用が期待できるということです。