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プロが薦めるセルフケアで春に見舞われる体の不調を改善しよう!

2017.2.27

2017年の春は、立春2月4日から立夏の前の日5月4日まで。春特有の吹き出物や痒み、そして眠気と花粉!冬から初春にかけて、身体が変化するしくみを理解し、セルフケアで不調の対策を講じることで快適に過ごしましょう。今日は、春先の身体の不調を改善する、おすすめのハーブとハーブの利用法をご紹介します。

春という季節に見舞われるもの

朝夕は寒さが残るも、日中の日差しは暖かく、なんとなく気分も春めいて明るくなってきた今日この頃。

こんにちは、野口花琉実です。

そう感じる反面、春先はスギ花粉が大量に飛び交い、気分も辛く憂鬱になったりもします。

この春先に起こる身体の不調をあげてみると、まずは、そろそろ山場のスギ花粉症を始め、各種花粉を起因としたアレルギー。

また花粉症ではない方も、なんとなくお肌の調子が悪くなる、この時季特有の原因不明の吹き出物や、痒みが起こる方もいらっしゃるでしょう。

更にお肌だけではなく、身体のさまざまな部分が不調を引き起こします。

なんとなくダルいような気がする…

眠れているはずなのに、眠気がとれない…

元気なんだけど、疲れやすいような気がする…

どれも重症ではないのですが、微妙で、快適ではない感じ。

実はそれは、まさに『春』だからこそ起こる身体の不調なのです。

 

春に見舞われる身体の不調の、第一の原因は…

さて前回のコラムの復習ですが、寒い冬には血液の流れやリンパ液の流れが滞りやすくなり、また寒さも手伝って汗もかきにくくなり、さらに行動も静的・消極的になるもの。

そんな冬の身体の中では、老廃物の排泄が滞り、知らず知らずのうちに身体の中に不要なものが少しずつ、少しずつ沈殿し続けます。

https://www.beauty-concier.com/articles/1n0hr/

その様な環境に耐えに耐え、いざ冬から春になるに従って日差しも少しずつ力を増し、外気も暖かくなり、それにつれて心も身体も動きや代謝がにわかに活発になる・・・。

実はやっかいなのが、この「急激に活発になるに従って起こされる身体の変化」です。

冬の間沈殿し蓄積された老廃物達は、代謝が上がり始めたこの時期に一気に身体の中を駆け巡る。もちろん最終的に排泄されるためなのですが、泥が沈殿した水をかき回すと澄んでいた上澄み液が濁るように、私達の身体の中でも一気に濁りが生じます。

それが春に見舞われる身体の不調の、第一の原因です。

花粉によるアレルギーだけではなく、身体にさまざまな不調が出る理由はそのためなのです。

 

春に見舞われる身体の不調の、第二の原因は…

更に外気温が上がることによって、毛細血管の血流は良くなります。

毛細血管の血流が良くなるに従って、副交感神経が優位になり、ところかまわず眠気が襲ってきます。

これが春先に体の不調を引き起こす第二の原因。

 

春眠暁を覚えず

私達の臓器をコントロールしている自律神経系というシステムは、活動時に活発に働く交感神経とリラックス時に活発に働く副交感神経が、無意識の中で身体のバランスをとって働いています。

この時季になると、その副交感神経が優位になる訳ですから、当然身体は素直に反応して”まったり”、”ゆったり”としてしまう訳です。

これが眠気などの不調につながっていくわけですね。

春眠暁を覚えず・・・先達の言葉は本当に言い得て妙ですよね。

 

さあ、ハーブの力で身体の不調を改善!!春は『ネトル』

ネトル

畑のフレッシュなネトル

もちろん、冬の間に溜め込んだ老廃物も時間が経てば身体から排泄されていくのですが、不調を強く感じる時は、綺麗な花や野の春の香りを満喫し、せっかくの春を快適に過ごすために、ハーブの力を借りて、とっとと出してしまいましょう。

そこで登場するのは、何といっても「ネトル」です。

血液を浄化するハーブとしては筆頭に挙げられ、アレルギーの緩和や体質改善、生活習慣病予防などに広く用いられています。

また、私が食生活などの乱れからくる肌荒れなどの際には頼りにするハーブでもあります。

和名を西洋刺草(セイヨウイラクサ)といい、漢字の通り生の葉や茎には見えないぐらいの細かいトゲがたくさんあります。

私も収穫する際には、厚手の手袋なしでは触ることができません。

このハーブは古くから薬草として身体の不調を改善するための各種療法に用いられ、現代でも自然療法が盛んなドイツでは『春季療法』としてこの時期に血液浄化の目的で用いられます。

一見、シソの様な緑の葉は栄養価が高くビタミン・ミネラルが豊富で、クロロフィルや鉄分も含まれていることから、貧血などにもおすすめのハーブです。

問題のトゲも、ドライにしてしまえば落ちてしまうので、ハーブティーとしていただくのが一番手軽でおすすめです。

ただし、この時期はネトルのハーブティーを1日3~4回、時間を空けてしっかりと取り入れます。

美味しくいただくコツとしては、他のハーブとのブレンドですが、おすすめはエルダーフラワー、ペパーミントなどです。

エルダーフラワーは、和名を西洋庭常(セイヨウニワトコ)といい、別名インフルエンザの特効薬などとも言われ、風邪の時には外せないハーブです。

鼻のグスグスや喉のイガイガなのどカタル症状を緩和してくれますので、花粉症の方にも嬉しいハーブです。

また、ペパーミントをブレンドすることで、スッキリと飲みやすく、メントールの香りが身体のダルさや眠気などの不調を吹き飛ばしてくれるでしょう。

ネトル

乾燥したネトル

 

手作り!ハーブカプセル

ネトルのハーブティーは1日3~4回飲むのが理想的なのですが、仕事中にハーブティーを淹れることができないという方には、手作りハーブカプセルをご紹介。

まず薬局でカプセル容器を買いましょう。

次にネトルのハーブをミルサーで粉にします。これで準備終了。

カプセル容器に粉末にしたネトルを詰めて外出時に持ち歩き、定期的に飲めばOK!

ネトル

粉末ネトルをカプセルに

更に、粉末にしたものは、チリメンじゃこやお塩と合わせてフリカケにしてしまえば、ランチの時にご飯にかけて美味しくいただけます。

このように、楽しみながら身体に良いものを生活の中に取り入れることによって、いつの間にか花粉症の薬がいらなくなるという日も訪れるはず。

それでも、どうしても時間がないという方には、ネトルの濃縮エキスをご紹介します。

グッとコストが高くなりますが、ハーブティーを淹れる手間が無理という方にはおすすめですよ。

 

濃縮エキス イラクサ(ネトル)レホルム社|グリーンフラスコオンラインショッピング

 

 

自然治癒力はセールストークよりハーブから

世の中には、「これをすればやせる!」「◯◯を食べれば健康に」的なセールストークが多いですが、一つの物だけで悩みが改善するほど人間は単純な生き物ではありません。

60兆個もの細胞が集まり、いくつもの臓器をつくり、それぞれが連動して働くことで生きています。

その身体のしくみや働きを大まかに知って、日々の生活の中で少しだけ意識を変えて身体の不調に気を配ることで、身体は必ずや良い方向に向かっていきます。

私達の身体には自然治癒力という、自分で良くなろうとする不調を改善する力が備わっています。

ハーブはその力を強力にサポートしてくれる心強い存在。

まずは、簡単に毎日の飲み物にハーブティーを取り入れることで、この春から快適に過ごせるようになりましょう。

 

最後に・・・

ハーブティーについて、もっとしっかり知りたい学びたいという方は一日で資格が取れるハーブティーソムリエという講座も自由が丘で行っています。ご興味がある方はぜひ!

ではまた、来月に。野口 花琉実でした。

 

▼ハーブティーソムリエ認定講座|講座案内|ソフィア フィトセラピーカレッジ
http://www.sophia-college.jp/course/herbtea.php

フィトテラピーの総合スクール 一線級の講師陣。フィトセラピスト認定、クレイテラピー完全講座、植物美容学、薬用植物学 等

 

【今月のプチ・セルフマッサージ!!】

マッサージ

~ムズムズお顔をスッキリ~

1. 絵のように手をグーにして親指と人差し指で顎を挟むようにします。

そのままの手の形で、フェイスラインを指で挟んだまま耳までスライドさせます。

力の入れ過ぎに注意。軽く挟んで行います。

片側3~5回 むくんだ朝に効き目大!速効性も体感も大!!

 

マッサージ ツボ

2.小鼻の横を、中指での腹で少し強めに3秒間押してゆっくりと離します。3回繰り返しましょう。


サロンも運営しております。ぜひ、お越しください

▼自由が丘 植物療法サロン はるゆみ  | ビューティーコンシェル
https://www.beauty-concier.com/guide/salon/salonharuyumi/

 

この記事を書いたコンシェルジュ

野口 花琉実/ビューティーコンサルタント