やさしい香りで心と身体を整える
2021.3.30
季節の変わり目である今、心と身体のバランスを崩す人が多くなるため、アロマテラピーに興味を持たれるという方が増えてきます。
アロマテラピーというと精油が主役というイメージが強いですよね。ですが、そういったバランスを整えるためには、しっかりと香るパワーの強い精油よりも、ほんのりとやさしい香りのフローラルウォーター(芳香蒸留水)の方が、心と身体にもやさしく寄り添ってくれるような気がします。
今回は、改めてフローラルウォーターを生活の中で取りいれて楽しめるアロマライフについて紹介いたします。
やさしい香りで、やさしいスキンケア
フローラルウォーター(ハーブウォーターまたはフラワーウォーター)は別名「芳香蒸留水」とも言われ、精油を得るときに一般的な方法である水蒸気蒸留法という方法を行った時に、精油と一緒に得られるものを言います。
フローラルウォーターは精油と違い、直接肌につけることができます。ボトルからそのまま手にとって、ボディやフェイスにたっぷりつけることができます。
スプレーボトルに移し替えて使うこともできます。香りがとてもやさしいので、高齢の方やお子様にも使用することができ、慣れてしまえば精油よりも扱いやすいです。
朝の忙しい時間帯も化粧水として使うこともできますし、お風呂上りのボディケアにもたっぷりつけられます。
初めてフローラルウォーターを使う方におすすめのフローラルウォーターは、ローズウォーターやオレンジフラワーウォーター(ネロリウォーター)です。
ローズウォーターは、もしかするとローズ精油よりもローズっぽい香りを感じられるかもしれません。生のバラの香りと例えられる成分がローズウォーターの方にかなり入っていますし、ローズ精油は高価なため、なかなか手が届かない場合でもローズウォーターは比較的求めやすい金額で、なおかつそのままスキンケアに使えるのでおすすめです。
オレンジフラワーウォーターは、ビターオレンジの白い花を蒸留した時に精油と一緒に得られ、華やかさの中にも落ち着いた大人の苦みを感じられる香りです。
知名度はローズウォーターに比べるとそれほどでもないかもしれませんが、根強いファンの多いフローラルウォーターの一つです。
スキンケアにプラスアルファ
フローラルウォーターはそのままスキンケアに使えますが、慣れてきたら少しアレンジを加えても良いかもしれません。
例えば、ハトムギエキス(原液)を1%加えてよく混ぜてフェイスケアに。ハトムギは昔からいぼとりに使われ、漢方の生薬としても使われてきた歴史があります。皮脂の分泌をコントロールしたり、肌のターンオーバーを促進させる働きもあるので、この時季ゆらぎがちな大人の悩み肌を助けてくれそうですね。
また、近年注目されているフラーレン。水溶性フラーレン(ラジカルスポンジ)を2.5~5%ほどフローラルウォーターに加えよく混ぜ、スキンケアに使います。
フラーレンの強みは抗酸化力です。そのパワーはビタミンCの172倍、持続時間は11時間以上とも言われています。これだけ強力なのにもかかわらず、肌に優しいのです。
加えて、これから紫外線がますます強くなる季節です。そんな紫外線にも負けない安定した成分であるところも、今の季節から取り入れるにはおすすめな理由です。
ふんわり香るヘアスプレーに
春は風の強い日も多く、黄砂や花粉、ホコリが飛んでいて髪も傷みやすいです。
天気によってパサつき、崩れやすいヘアスタイルのときには、ヘアケア用(お直し用)にスプレーボトルに移し替えていつでもスプレーできるようにしておきましょう。
おすすめはラベンダーウォーターやメリッサウォーター、ティートリーウォーターなどです。
ラベンダーウォーターは、ラベンダー精油の甘く華やかな香りとは異なり、グリーン調の香りに近いので好みが分かれます。ですが甘さや華やかさを抑えたい方にはピッタリですよ。
メリッサ―ウォーターやティートリーウォーターは、メリッサ精油やティートリー精油のようなスーッとした刺激的でパワーを感じる香りとは違い、とても落ち着いていて、精油のイメージからはかけ離れるくらいやさしくておだやかでまろやかな香りがします。
そんな柔らかさのある香りの中にもほんのりスーッとした爽やかさも感じられるため、心がザワザワし緊張や不安もいっぱいな春という季節には、やさしく寄り添ってくれます。
パサつく毛先にスプレーするだけでなく、後れ毛やスタイリングにも使用することができます。香りが強すぎたりしばらく残り続けるということもあまりないので、安心してスプレーしましょう。
一日の疲れを取るアロマバス
一日の疲れを取るために、夜はしっかりと湯船に浸かりましょう。精油のエネルギーを感じるアロマバスも良いですが、フローラルウォーターならストレスフルな一日の疲れをやさしくほぐしてくれそうです。
手浴や足浴の場合は、キャップ1杯程度で充分です。全身浴の場合は、5~10mlほど入れても大丈夫です。おすすめのフローラルウォーターは、青森ヒバウォーター、月桃ウォーター、ペパーミントウォーターなどです。
青森ヒバウォーターも月桃ウォーターも私は大好きでよく使用します。青森ヒバウォーターは少量の香りでもとてもリラックスできます。まるで高級旅館に泊まっているかのようです。
月桃ウォーターは、スッキリ感と落ち着いた香りのバランスがちょうどよく、バスタイム後のスキンケアにもそのまま使うことがあるくらいのお気に入りです。
ペパーミントウォーターは、頭をスッキリとクリアにしたい時に使います。爽やかさだけでなくちょっぴり甘さも感じられる香りなので、頭や心がモヤモヤしてスッキリしない時に使うと、どことなくリセットされる感じが気に入っています。
いかがでしたでしょうか。
ハードルが高いかなと思いがちだった「香りを使う」ことが、意外とすぐにでもできそうな感じがしませんか。
目的ごとにおすすめのフローラルウォーターを紹介しましたが、一番良いのは自分が気に入った香りを選ぶことです。ぜひこの春、フローラルウォーターデビューしてみてくださいね。
編集部おすすめのフローラルウォーター
目的や気分によって使用するフローラルウォーターは様々。
今回は実際に編集部で使用した商品の中から人気の高かったフローラルウォーターをご紹介します。
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