8月に入り何だか梅雨のようなジメジメ感と台風など気圧の高低差で体調不良に見舞われている方も多いのではないでしょうか?
冷たいものが欲しくなるあまり、冷えたフルーツに冷たい飲み物といった食事では逆に身体が疲れやすくなります。
体調不良を防止するためにも、涼しい環境で熱中症対策をとりながらも、健康のためには内臓を温める食事、スープや飲み物を摂取したいですよね。
また、お盆で帰省される方は移動やご実家で過ごす環境変化で“夏風邪”など召されぬようにしたいところ。
夏休みを思う存分楽しみたいところですが、お休み前後で体調管理をしっかり行いたいなら「陰陽五行食」はいかがでしょうか?
自宅で作るのは少し面倒という方は外に食事に出かけましょう。
この時期の体調不良には、スパイスの効いた中華、インド、中東料理、韓国料理がピッタリですよ。
韓国宮廷料理「クジョルパン(九節板)」
写真はクジョルパン(九節板)という韓国宮廷料理の代表ですが、王朝時代に朝鮮半島の各地から最高級の食材と最高の料理人たちが王宮に集い、医食同源の理念のもとに調理された、まさに王のための料理です。
また、クジョルパン(九節板)は、健康維持と体調不良を予防し治癒すること=食事であるという医食同源、陰陽五行の思想にもとづいた五味(辛・甘・酸・苦・鹹*)、五色(青・赤・黄・白・黒)を基本としているので、色鮮やかで美しく、栄養のバランスもとれた養生食です。
韓国料理というと一般的に、”唐辛子=辛い”というイメージを持たれがちですが、宮廷料理は自然な味で万人に好まれる大変上品な味なので、スパイスの効いたお料理が苦手という方にも養生食としておすすめです。
また、この時期には素麺や冷やし中華など冷たい食事で熱を取り過ぎると、かえって体調不良を引き起こしやすくなるので、滋養強壮に良いすっぽんや胃腸に優しいコンソメスープなどのあたたかな食事で、季節の変わり目を自然と体に伝えてあげるのもWell-beingですね。
せっかくのお休み終わりに夏風邪などひかないためにも、この時期にちょっとした養生食で健康管理にお役立てください。
鹹*=しおからい