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日本第一号のビオホテル「八寿恵荘」~世界に誇る日本のカミツレの里 Vol.2~

2017.7.13

薬効作用が高いといわれるジャーマンカモミール。日本名"カミツレ"。オーガニックのカミツレを丁寧に大切に育てている『カミツレの里』をご紹介します。Vol.1では、カミツレの里のカミツレ研究所の様子をご紹介しました。今回はカミツレの里の山荘、日本初のビオホテルのお話です。「八寿恵荘」とはどんなホテルなのでしょうか。

日本のナチュラルコスメ「華密恋(カミツレン)」

華密恋(カミツレン)公式通販サイト|入浴剤・スキンケア

華密恋(カミツレン)通販サイト。華密恋は国産カモミールにこだわったスキンケアブランドです。カミツレエキス100%の薬用入浴剤は保湿力に優れ肌荒れや乾燥を鎮めます。公式サイト限定セットやお得なキャンペーンも充実しています。

ブランドの顔は、お年寄りから赤ちゃんまで愛される30年以上にわたって愛されてきたロングセラーの入浴剤です。

ほんのりとリンゴの香り。

お風呂に入れると深呼吸したくなる優しい香りです。

長野県の安曇野に、このカミツレの入浴剤を作るカミツレ研究所が運営する工場があります。

広大な畑には、たくさんの国産カミツレ(ジャーマンカモミール)が育ち、独自の抽出で作られるエキスは余計なものを入れず、シンプルなエキスそのままの入浴剤として容器に詰められます。

江戸時代には風邪薬やシップに使われていたというほど薬効作用の高いカミツレエキスですが、工場のすぐ目の前にある宿泊施設では、この入浴剤を濃厚に入れた湯につかることができます。

私もこの湯につかり、一日で足の湿疹が良くなった経験がありますが、その宿泊施設というのが、日本での第一号となったビオホテル、「八寿恵荘」です。

ビオホテルとは?カミツレの里「八寿恵荘」をご紹介

皆さん、「ビオホテル」ってご存知ですか?

オーストリアに本部を置くビオホテル協会から、厳しい基準で審査、サポートされ、「ビオホテル」として認定を受けたホテルのことを言います。

世界でもドイツやオーストリア、イタリア、スイス、フランス、スペイン、ギリシャなどヨーロッパを中心に7ヵ国、約100以上の施設があります。

とはいえ、世界で考えればヨーロッパ以外、ビオホテルはまだまだ少ないので、正直あまり耳にしませんよね。

ビオホテルであるためには、宿泊者の健康や自然環境に配慮した安全・安心で安らぎのあるホテルであることが大前提。

施設内ではどんなことを配慮しているかというと、食事や飲み物は全てビオロジック。

そして施設内は、建材や内装材も自然素材。

提供されるタオルやベッドリネン類、コスメや石鹸、シャンプー類なども自然素材を使ったものが提供されます。

考えてみれば、私はオーガニックの世界に入ってから今まで、一度たりともホテルのアメニティを使うことがありませんでした。もちろん持ち帰ったりもしない。

肌に合わないという事もあるのですが、アメニティのシャンプーを使って環境を汚したくないという理由からなんです。

だって、かなりな配合成分のものがほとんどですから。

香料だってものすごい匂いするし…。これってみんなが使ったらそりゃ環境が壊れる。

それに、糊付のバリバリなパジャマや、ごわごわのタオル。シーツやまくらカバーも真っ白すぎてかえって心配。「新品です!」「洗っています!」という印象を見せたいがために、パリッパリにしなくてもいいんじゃないかと思いますが…。

そして食事は最悪。

ビジネスホテルに食事付きで泊まると、そこそこの料金を取られるのに添加物だらけの食事を出されることが多い。

だから出張の時は荷物が増えるが、愛用のコスメと肌触りの良い部屋着兼パジャマも持参。そして朝食は自分で管理する…。

今回、八寿恵荘に宿泊した時に、浴衣は有料ですが、「何も持たなくても安心して使えるものがある!」と思った時に、なんだか不思議な安堵感がありました。

心地よく過ごしたいホテルにビオホテルのような配慮がされていたら、きっと深いリラックスができるに違いない。それが自然の中ならなおさらですね。

カミツレの里ならではの配慮が行き届いた安心の滞在。ぜひビオホテル体験を!

ホテル側としては、それはそれは大変な努力の毎日です。

特に食事は朝・夕、食材は有機農法のものを用意しなくてはいけません。

お風呂のヌルつきや洗面などのお掃除も、合成洗剤、漂白剤やカビ取り剤なども使えない。

リネンを洗う洗剤も合成洗剤は使えません。

全てが人や環境に配慮していなければならないのですからね。

自分の家ならなんとかできても、ホテルとして全て自然のもので維持していくのはとても大変なことなんですよね。

そして何よりこの八寿恵荘は、私たちのエシカルコスメブランドの仲間、「華密恋」さんの会社が運営しています。

もともとコスメの原料や製造には天然成分のみで製造する、志の高いこだわりがベースにあったからこそできたことかもしれません。

都会に暮らす人はみな便利に慣れているけれど、時折こうしたビオホテル体験をしてみると、モノや環境の大切さを気づかせてくれるきっかけになるのではと思います。

今年は終わってしまいましたが美しいカミツレの絨毯が見られる5月から6月半ばまでは早目の予約が必須です。来年は、ぜひビオホテル体験を!

この記事を書いたコンシェルジュ

小松和子/ナチュラルコスメプロデューサー