台風一過、猛暑日の続いている日本です。
気温の上昇は過去100年間で2℃程だそうですが、体感ではもっと高くなっているような感じがします。
東京ではコンクリートの照り返しが強く、打ち水をしてもアッという間に蒸発してしまいます。土や植物の大切さを感じますよね。
気候や風土にあった暮らし方や、歴史や文化に学んだ暮らし方をするのが良いのでしょうが、こうなってしまうと、文明の利器であるエアコンを上手に使って過ごさなければ生きていけなくなってしまったのかもしれません。
とはいえエアコンだよりも少し味気ないですよね。
そこで今回は、「視覚」と「触覚」から涼を感じる方法をご紹介したいと思います。
目に涼しいおすすめのインテリアと、夏にピッタリのアロマ精油の使い方。“涼”を上手にとって暑さも楽しみましょう。
暑さ和らぐ、視覚から涼しさを演出
夏になると襖や障子が簾(すだれ)に変えられ、日差しを避けたり風が抜けたりするように工夫されていた日本家屋。
今では密閉された空間で室温を調節していますが、日差しを和らげる役目があることや、見た目の清涼感から、夏のインテリアやエクステリアとして簾や葦簀(よしず)を使うのもいいものです。
衣類でもインテリアでも透け感のあるものは、爽やかな印象を与えてくれますよね。
また、数年前から注目されている緑のカーテン。
わが家でも、自然に発生したアイビーが玄関脇のフェンスに絡みついて、夏になるといつの間にか緑のカーテンが出来上がっています。ありがたいことです。
日光もさえぎって、少し気温も下がる感じがします。そして、見た目の緑が何とも爽やかです。部屋の中の絵や写真を夏向きに変えるだけでも、涼しさを演出することができます。
日本は古くから掛け軸などを季節ごとに変える習慣がありました。四季のある日本ならではの習慣なのでしょう。暑さ寒さを楽しむ、日本人の美意識を垣間見るようです。
触覚から涼を演出!精油を使って不快な暑さをスッキリと
この季節、薄手のシャツは大変重宝します。
電車や建物の中が寒い時にも利用出来ますし、日差しを遮り、汗を吸い取ってくれるのも嬉しいです。肌を露出したファッションは、見た目は涼しそうですが、これだけ湿気の多い日本では、薄物1枚羽織る方が快適なのではないかと思っています。
綿や麻の薄くて大きめのシャツは、ジリジリした暑さを遮り、汗のベタベタ感からも解放してくれます。肌感覚から涼しい気持ちよさを体感してください。
また、お部屋のインテリア、クッションカバーやラグを夏向きに変えてみるだけでも涼しさ倍増です。見た目もですが、触れた感触も爽やかです。