もも前のストレッチング
2015.11.13
こんにちは。アスレティックトレーナーの新井です。今回は、筋肉のお話も交えながら、「もも前のストレッチング」についてご紹介します。基礎的なものから応用編まで、何通りかバリエーションがあるのでできる範囲で挑戦してみてください。もも前の筋肉をしなやかに保ち膝痛や腰痛を予防していきましょう。
こんにちは。アスレティックトレーナーの新井です。
前回のコラムでは「ストレッチングとその効果とは?」というタイトルで概論的な内容でしたが、今回は、筋肉のお話も交えながら、「もも前のストレッチング」についてご紹介いたします。
1.もも前の筋肉について
もも前の筋肉のメインとなるのは大腿四頭筋と腸腰筋です。
大腿四頭筋は、大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋の4つの筋肉で構成されています。
膝を伸ばしたり、股関節を曲げたりする筋肉です。
腸腰筋は、大腰筋(小腰筋も)、腸骨筋で構成されています。
もも上げの動作などをする筋肉です。
2.もも前の筋肉が硬くなると…~ストレッチングの有用性~
色々とありますが・・・
膝痛や腰痛の原因因子になることが多いです。
また、もも前の筋肉が硬くなると足がだるくなったり、歩くスピードが遅くなったり、といった症状が出てくることもあります。
もも前のストレッチングを行い、筋肉をしなやかに保ちましょう。
3.もも前のストレッチングの方法
もも前のストレッチング方法には、基礎的なものから応用編まで、何通りかバリエーションがあるのでご紹介いたします。
・座位(1種類)
よく見る基本的なものですね。
・側臥位(3種類)
①横向きになって一直線になり、足首を持ちお尻に引きつけます。その時、くの字になったり腰を反ったりしないように行います。
②下側にある股関節を曲げておくことにより腰が反るのを防ぎ、腰痛をお持ちの方などでも安全に行えます。
③より伸張感を得たい場合には、下の脚の踵を上の脚の膝上あたりから押すとより伸びます。
・立位(5種類)※②~⑤は大腿直筋、腸腰筋が優位に伸びます
①これもよく行われている方法ですね。身体が傾いたり、脚が外側に開かないように気をつけます。またお腹を締め、腰が反らないようにします。
②台を使ったストレッチングです。前脚に体重をかけていきます。
③後脚は膝立ちになり足首を持って伸ばしていきます。できるだけ頭から膝まで一直線になるように行いましょう。膝が痛い場合はタオルなどを敷いたり、バランスが崩れてしまう場合には壁などで支えても結構です。
④前後に腰が反らない程度にできるだけ開き、腸腰筋を伸ばします。
⑤腕を上に伸ばしたり、さらに横に倒したりするとより伸張感が得られます。
以上が代表的なもも前のストレッチングの実際の方法です。
これから寒さが一層強まり、筋肉系のケガも増える季節。
参考にしていただき、ご自身のコンディショニングやお客様へのサポートに役立ててもらえれば幸いです。