• 
• 
• 

湿気で髪の毛がボサボサになる原因とは?

髪の毛が空気中の水分を吸収すると、髪の結合の一つである水素結合が切断され、うねったまま、結合されてしまいヘアスタイルがまとまりません。

1. 髪質によるもの

猫っ毛、水分を吸収しやすい髪質の方｡

くせ毛の方で水を含むとくせが強くなる方は、毛髪のタンパク質が吸水性の部分と撥水性の部分の差が大きくなります。毛のゆがみが強調され髪のうねりが強くなることで、髪の毛がボサボサになってしまいます。

2. 髪の毛が傷んでいる

髪の毛はケラチンというタンパク質で覆われ、水分油分を保っています。過度なブラッシング、洗浄力の強いシャンプー、ドライヤーやアイロンの熱、紫外線、パーマカラーなどでキューティクルがめくれるとタンパク質が流れ出ます。また、キューティクルか剥がれているので、水分が入りやすく、髪が膨張してボサボサになってしまいます。

3. エイジング毛

年齢を重ねるごとに、ホルモンバランスの影響や、髪の毛に栄養がいきわたらず髪の内部の空洞化が進みます。同時にタンパク質の偏りがでて、水分が入りこみやすく膨潤してしまい、スタイリングしづらい髪質へ変化してしまいます。

湿気で髪の毛がボサボサにならないようにするための対策

湿気により髪がボサボサになるのを抑えるヘアケアのポイントをチェックしましょう。

1  ドライヤーの使い方を見直す

お風呂あがりに髪の毛を直ぐに乾かさず、タオルターバンで放置する方も多いと思いますが、タオルドライをしっかりとして直ぐに、乾かしましょう。

なぜなら、髪の毛が濡れたままだとキューティクルが開いた状態でダメージしやすいのと、濡れた状態だと水素結合で切断されて、うねりが強くなったまま固定されるので、次の日のスタイリングが大変になってしまいます。

その時に髪の水分を補うヘアミストや、油分も補うミルク、クリームタイプまたはオイルタイプのアウトバストリートメントをつけて、髪の根本から乾かすのがポイントです。生乾きだと湿気と結びつきやすいので、完全に乾かしましょう。また、今や美容機器というくらい高性能なドライヤーがたくさんあります。髪の毛の中の水分を保ちながら、髪のまとまりをよくしてくれるものなどがおすすめです。

2 湿気対策ができるシャンプーを選ぶ

湿気対策のためには、洗浄力の強いシャンプーを避けましょう。髪や頭皮の汚れだけでなく、大切な髪の栄養をとって乾燥してしまい、髪の毛にダメージを与えてしまうからです。特に市販のシャンプーは洗浄力の強いシャンプーも多いので注意が必要です。

髪の毛がダメージを受けるとタンパク質が流出し水分の保持ができなくなります。髪の内部が空洞化することでうねりが出てしまうため、これ以上タンパク質を流出させないためには、タンパク質やアミノ酸配合のシャンプーがオススメです。

3  湿気対策ができるスタイリング剤を選ぶ

髪の毛を乾かす際にスタイリングを利用していますか？すぐにボサボサになってしまう方は、髪の毛の水分や油分が足りていない可能性があります。

ミストタイプの物は、水分を補給してくれるので、ドライヤーの前に使用しましょう。それでも乾燥してしまう方は油分が足りてない場合が多いので、ミルクタイプやクリームタイプを使用されるのがおすすめです。

お肌のお手入れで化粧水の後に乳液をつけるように、水分を油分で蓋をするイメージで、外からの湿気（水分)を入りこまないようにするためです。

特に髪の毛が広がってどうしようもない方は、オイルタイプのスタイリング剤がおすすめです。水分の蒸発を防ぎ保水すると共に柔軟性を与えてくれ擬似キューティクルのような役目をしてくれます。なるべく酸化しづらいオイルを選ぶことも重要です。

4  サロンのシステムトリートメントで湿気対策

最近のサロンで行うシステムトリートメントも進化しています。毛髪内部の補修、毛髪強度をUPするものから、新しく結合を形成させ、トリートメントの質感をあげながら、潤いが持続する髪質改善系のトリートメントも増えてきています。是非、担当の美容師さんにご相談ください。

湿気対策ができるシャンプー

先程説明した、湿気対策のサロンシャンプーを紹介致します。

キュベシノブプレミアム

髪はケラチンタンパク質という素材でできています。ケラチンタンパク質の劣化、減少はダメージにつながります。このキュベシノブプレミアムは、洗浄成分の中でも珍しいココイル加水分解ケラチンKという界面活性剤が使用され、髪にタンパク質を補いながら汚れを落としてくれる画期的なシャンプーです。いわゆる、エイジング毛、ハリコシがない方、湿気により、ボサボサになってしまう方におすすめです。

容量：50mL×4本

カフネスヘアケアシステム（シャンプー＋トリートメント）

三種の洗浄成分がケラチン、シルク、コラーゲン由来としており、バランスのいい質感になります。またレブリン酸、アミノ酸が、髪の水分バランスを整えてくれます。トリートメントと組み合わせることでより、キューティクルのリフトアップを抑え、うねり、ボサボサを抑えまとまりのある髪を作ってくれます。

容量：シャンプー150mL＋トリートメント150mL
価格：5,302（税込）

湿気対策ができるスタイリング剤

ドライヤーで乾かす前にアウトバストリートメントを使う事により、ドライヤーの熱や乾燥から髪を守ってくれます。弾力や柔軟性がでて、湿気でまとまりづらい髪の毛を、扱いやすい髪質にしてくれます。

キュベシノブトリートメント

肌の弱い方のスキンケア発想から生まれたアウトバストリートメントです。肌に優しく、熱を加えることで、毛髪のねじれ、うねりを補正する効果があり、毛髪を修複しながらまとまりのいい髪にしてくれます｡

また毛髪がダメージを受けると、親水化といって毛髪内部に水が侵入し、髪の栄養も流出しやすくまとまりづらいのですが、疎水化する成分が配合されているので滑りもよくなります。

重すぎない軽い仕上がりで、髪の乾燥ぱさつきを抑えて、艶のある髪になるので、エイジング毛や、肌の弱い方におすすめです。

容量：120mL
価格：3,520（税込）

ケミカリングボンドウォーターベール

油分を使わずに髪の水素結合を増やすことで、乾燥しにくい髪に矯正していくトリートメントです。毎日のブロー前につけることで髪の表面に水で被膜を作り、髪のうねりや乾燥、広がりを、柔らかくしっとりおさめてくれます。髪の毛の細い方や、髪の毛がすぐに、ボリュームがなく、ぺたっとなってしまう方におすすめです。

NiNEマルチスタイリングオイル（リッチ）

髪を毛先までしっとり保湿し、パサつきや乾燥から髪を守り、毛先の広がりを解消してくれます。植物オイル特有の油臭さが少ないのも特徴です。また、植物由来成分98%以上使用した、肌にも使えるオイルなので、肌の弱い方にもおすすめです。

容量：100mL
価格：3,080（税込）

まとめ

梅雨時期に限らず、雨が降ると髪がまとまらない方は、ダメージが原因であることが大半です。日頃のヘアケアを見直すと、髪のまとまりが改善される方も多いと思います。

シャンプーソムリエのあとがき

お客様のヘアケア方法についてお伺いすると、ドライヤーであまり髪を乾かさず、いわゆる半乾きの状態や自然乾燥を好む方がまだまだ多いようです。

美しい髪の毛を保つためには日頃のヘアケアの習慣が重要です。私はシャンプーソムリエとして、お客様にアドバイスすることもありますが、髪が美しくなると周りの方々の評価も変わります。例えば、「若く見えるね」と言われたり「きれいな髪の毛ですね」などヘアスタイルだけでなく、髪の毛そのものを褒められることもあります。美しい髪は一朝一夕にできるものではありません。毎日の正しいヘアケアを習慣にしましょう。