頭皮が臭い!正しい頭皮ケアの方法やおすすめの頭皮ケア用品をご紹介
2024.3.28
自分の頭皮の臭いを感じやすい人と、感じにくい人が存在していると思います。
臭いをあまり気にせず日々の生活を送られている方もいらっしゃいますが、自分の臭いが気になっている人は、その改善方法を知りたいのではないでしょうか?
そのような頭皮の臭いの原因や対策を紹介したいと思います。
「毎日シャンプーをしているのに、どうして頭の臭いが気になるの?」そのような疑問や悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
頭皮の臭い解消には、清潔で健康な頭皮環境を保つことですが、正しいケアができていないと、逆に臭いの原因にもなるので注意が必要です。
そして、生活習慣や食事なども関係があるので、ぜひ詳しい頭皮ケアの方法をご覧ください。
頭皮が臭い!頭皮がにおう原因とは
頭皮の臭いは、自分では案外気づきにくく、気づかないうちに周囲に不潔な印象を与えかねません。私たちシャンプーソムリエは、「家族の頭皮の臭いが気になる」といった相談を受ける事も多いです。
簡単なセルフチェックで頭皮のにおいを確認できます。
1,枕からニオイはするか?
2,乾いた髪にドライヤーをあててニオイがするか?
3,頭皮を指で軽く擦りニオイがするか?
など、確かめる方法があります。
では、なぜ頭皮は臭いがしやすいのでしょう?
さらに、。
1.皮脂や汗の酸化
頭皮の臭いの原因として、頭皮から出る皮脂や汗、そして雑菌の繁殖が大きく関係してきます。
実は、頭皮は私たちの体の中で最も皮脂腺が多く存在するため、臭いが発生しやすいです。
皮脂が分泌された時点では、ほぼ無臭なのですが、酸化により脂っぽいニオイになったり、頭皮の雑菌によって分解され酸っぱいニオイになり、これらが混ざり合って脂臭となります。
頭皮は汗(エクリン汗)もかきやすく、髪の毛で汗が蒸発しにくいため蒸れやすいといった特徴があります。
また、エクリン汗に含まれるアンモニアや酢酸等のニオイや、頭皮の雑菌によって分解された酸っぱい臭いが混ざりあって汗臭になります。
最終的に、これらの脂臭と汗臭が混ざりあって頭皮臭となります
2.正しい洗髪ができていない
「シャンプー剤をつけたら頭皮や髪が綺麗になる」と思っていませんか?
確かに、シャンプーは皮脂やスタイリング剤などの油汚れを浮かして流すためのものですが、シャンプー剤はあくまでも「助剤」です!
そこで、まずはシャワーでしっかりと頭皮を流してから、シャンプー剤を使用してください。
さらに、シャンプー剤を使った後は同じくらいの時間をかけて、しっかりと流すのが正しいシャンプーの仕方となります。
シャンプーできちんと頭皮の皮脂や汚れを落とせていなかったり、シャンプー剤がしっかりと洗い流せていなかったりすると、皮脂や汚れを栄養として皮膚の常在菌が必要以上に増殖してしまいます。
このように洗い残した皮脂が酸化し、臭いのもととなります。
3.生活習慣や食生活の乱れ
頭皮の臭いの原因は、皮脂汚れだけではありません。
一見関係ないように見えて、寝不足も頭皮の臭いの原因となります。
睡眠不足が続くと、自律神経のうち交感神経が優位に働く時間が長くなるため、皮脂分泌が増加してしまいます。
また、ストレスを溜め込むと自律神経が乱れ、血行不良やホルモンバランスの崩れなどさまざまな変調を引き起こします。
その結果、発汗や皮脂の分泌が乱れたり、免疫力が低下することで皮膚表面の雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮の臭いに繋がってしまいます。
ストレスは体内の活性酸素を増やし、皮脂の酸化を促す原因にもなるため、気をつけましょう。
そして、偏った食生活も要注意!
肉や揚げ物など脂質や動物性タンパク質の摂取が多くなると、臭いの原因になってしまいます。過剰な糖質の摂取も皮脂分泌を促すので、菓子類も控えめにしましょう。
においがなくなる!正しい頭皮ケアのポイント
ここからは、頭のニオイを予防できる頭皮ケアの方法を紹介したいと思います。正しいシャンプーのやり方や、生活習慣の見直しなど簡単に取り入れられるので、ぜひ参考にしてください。
1.正しい洗髪方法を行う
正しいシャンプーの重要なポイントは、「予洗い」「適切なシャンプー剤選び」「シャンプーの流し」「適切なトリートメント剤選び」「トリートメントの流し」です。
そして、頭皮をゴシゴシと洗うのではなく、頭皮をモミモミ洗うのが正しいシャンプーの仕方になります。
イメージとしては、頭皮と指の間にシャンプー剤があって、そのシャンプー剤を頭皮に馴染ませる感じです。油汚れとシャンプー剤が馴染んだところで、38度〜40度のお湯でしっかり流せば頭皮の油汚れを綺麗に流すことができます。
逆に、しっかり流さないと、頭皮にシャンプー剤が残り頭皮トラブルの原因にもなりますので、しっかりと流し切ることが大切になってきます。
2.ドライヤーでしっかり髪を乾かす
頭皮の臭い対策として、お風呂上がりにできるだけ早く濡れた頭皮(髪)を乾かすことが重要です。
頭皮を濡れたまま放置してしまうと、体温と共に高温多湿の状態になり、頭皮の皮膚常在菌が過剰に繁殖してしまい、臭いの原因になってしまいます。
また、濡れた髪はダメージを起こしやすいので、必ずドライヤーを使って髪を乾かしましょう。
3.頭皮に合ったシャンプーを選ぶ
頭皮にあったシャンプー剤選びのポイントは、自分の頭皮タイプを基準に決めることです。
頭皮タイプは、「脂性肌、普通肌、乾燥肌、敏感肌」などに分類できますが、この中で頭皮の臭いが起きやすいのは皮脂分泌量の多い「脂性肌」になります。
そのため、脂性肌の人は皮脂の洗浄に優れている酸性石鹸系、ノニオン系、タウリン系などの界面活性剤を主剤としていて、抗菌作用に期待がもてる成分が配合されているシャンプー剤などがオススメです。
ただし、皮脂は頭皮や皮膚を守るバリア機能も果たしています。
頭皮に合わないシャンプー剤で必要以上に過剰な脱脂を繰り返すと、脳が過剰に皮脂分泌の指令をだし、皮脂分泌過多となるので洗いすぎにも注意しましょう。
4.朝シャンではなく、夜のうちに洗髪する
「シャンプーするタイミングはいつがいいの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、夜寝る前が理想的です。
頭皮は全身の中で最も皮脂腺が多く、汗腺も多く存在するのが特徴。
頭皮臭は皮脂と汗が原因となるので、1日活動したままの状態で寝てしまうとニオイを発する原因になります。
また、朝シャンをメインにしていると、頭皮のバリア機能が低下し紫外線で頭皮がダメージを受けてしまう恐れがあります。
健康な頭皮環境を保つには夜にシャンプーをする事をオススメします。
5.生活習慣や食生活を見直す
健康な髪を育てるのに必要な栄養素は、タンパク質や亜鉛、鉄分、ビタミンB群、そしてホルモンの影響を穏やかにするためにビタミンCなどの栄養素を摂る事が大切になってきます。
偏りのないバランスのとれた食事が理想となりますが、食品からの摂取だけで難しい場合はサプリメントで補給するのもいいでしょう。
また、毛細血管を傷つける高血糖食は避ける事が望ましいです。
睡眠不足やストレスも頭皮の状態が悪くなる原因となりますので、質の良い睡眠を心掛け適度なストレス管理をしましょう。
6.美容院でヘッドスパなどを利用する
毎日のシャンプーだけでは取り除けない汚れの解消には、定期的に美容院でヘッドスパを利用するのがオススメです。
ヘッドスパは色々なヘアケア効果が期待できまが、中でも、過酸化脂質の除去や頭皮環境の改善にとても効果を感じていただけると思います。
毛穴に溜まった皮脂や汚れをスッキリと落とし、マッサージで血行促進をし、最後に頭皮の保湿をしてくれることで、頭皮を健康な状態へ近づける事ができます。
頭皮ケアできる正しい洗髪方法
「毎日髪を洗っているのに、頭のにおいが気になる……。」
毎日洗髪していても頭が臭くなるのには、さまざまな原因がありますが、まずは髪の洗い方を見直してみましょう。
正しい洗髪方法こそ、清潔な頭皮を保つ基本になるので、きちんと洗髪できているかチェックしてみてください。
1.しっかり予洗いをする
シャンプーの入り口として、予洗い(湯シャン)である程度の汚れを落としていきます。
しかし、できれば予洗い前のひと手間として、コーミングやブラッシングを行い、髪の絡まりや付着したホコリやスタイリング剤を浮かせましょう。
予洗いの際には、お湯の温度を38度〜40度に保つ事が理想的です。
この予洗いを3〜5分ほど丁寧に行えば、約80%くらいの汚れは落とすことができ、シャンプー時の泡立ちもよくなります。
よりしっかりと流したい場合は、シャンプーブラシを使用したり、洗浄に優れたマイクロバブルシャワーヘッドなどの使用もおすすめします。
2.シャンプーをしっかり泡立てる
頭皮や髪の状態に合った適切なシャンプー剤を使用し、手でしっかり泡立てて洗いましょう。
シャンプー剤の適切な量の目安は、ショートヘアで100円玉くらい、ミディアムからロングヘアの場合は500円玉程度までの量を基準にしてください。
泡立て方は、しっかりと手で泡立てた後、側頭部や後頭部に塗布し、さらに泡立てながら、頭部全体に泡を行きわたらせましょう。
泡立てが苦手な方は、泡立てフォーマーにシャンプー剤を入れて使用すると良いです。
3.シャンプーをしっかり洗い流す
シャンプー後の流し時間の目安も、予洗い同様に3〜5分。
お湯(38度〜40度)でしっかりと流せば、頭皮の油汚れを綺麗に流せます。
ここでしっかり流せていないと、頭皮にシャンプー剤が残ってしまい、頭皮のトラブルや臭いの原因となるので気を付けましょう。
この時も、シャンプーブラシやマイクロバブルシャワーヘッドを使用すると、より綺麗に流すことができます.
4.頭皮を避けてトリートメントを塗布し、しっかり流す
トリートメントのオススメのつけ方は
髪の長さがショートの方なら100円玉くらい、セミロング〜ロングの方なら500円玉くらいを目安にし、トリートメントを手のひらに伸ばします。
そして毛先から手櫛を使って根本方向へつけたら、櫛やブラシを使い、根本から毛先にかけて丁寧に髪をとかします。
この作業によりトリートメントが髪に均一に馴染みます。
トリートメントの役割は髪に栄養を補給し、髪のダメージを軽減するイメージがありますが、実は、流してしまうと、約1%程度しか髪に残らないと言われています。
つまり、沢山つけても満足感だけで、99%は排水溝に流れていってしまいます。
とはいえ、トリートメントの流し残しは臭いの原因や髪のベタつきに繫りますので、しっかりと流しましょう。
5.ドライヤーでしっかり乾かす
シャンプーとトリートメントが終わったら、濡れた頭皮と髪をタオルで優しく拭き取りましょう。頭皮や髪をガシガシと拭くのではなく、地肌の水分を取る感じで行います。
そして、低温で風量のあるドライヤーで頭皮や髪をしっかりと乾かしてください。
毛量のある方は、思っているよりも湿っている場合が多いので、一度ドライヤーを止めて地肌や髪が乾いているか、確かめてみるのもいいでしょう。
高温のドライヤーは過乾燥をまねき、髪がパサつきやすくまとまりも悪くなります。
シャンプーソムリエおすすめ頭皮ケアグッズ3選
シャンプーソムリエ スカルプブラシ
自宅でもプロレベルのシャンプーができる、インバス用のスカルプブラシです。
シャンプー時の流し残しを改善し、頭皮や髪を清潔で健康に保つ事ができます。
マイクロバブルシャワー ピュアブルII
マイクロバブルの効果で、シャンプーの予洗いや流しがしっかりとできます。
洗浄力の弱いシャンプー剤でも汚れがとれ、頭皮や髪への界面活性剤の残留がなくなるので、臭いの解消にも期待できます。
P-UPクレアヘアードライヤー
低温で頭皮や髪のダメージ軽減ができるドライヤー。
「高温で髪の水分を蒸発させ乾かす」というよりも、P-UP波による超微振動と風量で水分を飛ばす事ができ、ドライヤー後の髪のしなやかさや艶を感じていただけます。
シャンプーソムリエおすすめ頭皮ケアシャンプー
キュベシノブシャンプー フレ
脂性肌向けのシャンプー剤は洗浄力の高い洗浄成分を使用している処方が多く、洗うと髪が軋んだり、連続使用をすることにより皮脂を取りすぎてしまうなど、逆に皮脂の分泌が盛んになってしまいます。
キュベシノブシャンプー フレは、そんな弊害を回避しており、頭皮コンディションが整い、髪の軋みも少ないのが特徴。
皮脂の分泌が弱脂性肌以上で皮脂が気になる方や、抗菌作用も高いので、頭皮の臭いが気になる方にもおすすめです。
まとめ
頭皮の臭いは、毎日の頭皮ケアや生活習慣を見直すことにより予防・改善に期待が持てます。
においが起こりやすい原因として、皮脂が酸化していることが多いですが、ご自身では気づかなくても周りの人は意外と気にしているかもしれません。
正しいシャンプーの仕方や毎日の食事、そして生活習慣を見直し、においのしにくい環境作りを心掛けてみてはいかがでしょうか。
シャンプーソムリエのあとがき
今回は頭皮の臭いの原因と対処方法について書かせていただきました。
頭皮の臭いが気になる症状は誰にでもおこります。
何がにおいの原因なのかを知り、正しい対処方法を実行していただき、改善と予防に役立てていただけると嬉しいと思います。