ティートリー精油の効果・効能とは?おすすめの使い方やレシピを紹介
2023.2.9
スッキリと爽やかな香りが特徴のティートリーは、古くからオーストラリアの先住民のアボリジニがティートリーの治癒力を知り、傷の治療などに用いられていました。
ティートリーには、抗菌・抗ウイルスにアプローチしてくれるので、体調管理が気になる季節に日常に取り入れたいアロマ。
こちらでは、ティートリーの特徴や使い方をご紹介します。
ティートリーって?
ティートリーはオーストラリア南東部に生息するフトモモ科コバノブラシノキ属の常緑植物で、7~8mの高さにまで成長し、精油はその細い葉から抽出されます。
花言葉は「強い味方」「清潔」。開花時期は4月~6月ごろとなり、ふわふわとして、白、ピンク、紫など優しい色合いをした小ぶりな筒状の花が咲きます。
このティートリー、古くはオーストラリア北東部のニューサウスウエールズに住んでいた先住民族であるアボリジニが、この地域の湿地帯に生息しているティートリーの治癒力をよく知っていて、お茶として煎じたり、葉をすり潰して喉や呼吸器の治療に使ったり、傷の治療などに使ったりとしてきたと言われています。
アボリジニは魔法の池と呼ばれる皮膚病やケガなどが癒える不思議なチカラを持つ池で、狩猟などで傷ついた体を癒していました。
その池の周りにはティートリーの樹木が茂り、その葉が池に落ちて、ティートリーの持つ成分が池に滲みだしたことでケガや皮膚病などを癒していたのではないかと言われています。
ティートリーという名前の由来
ティートリー「Tea Tree(お茶の木)」と名付けられたのは、18世紀の探検家ジェームス=クックがオーストラリアでお茶の代用品として飲んでいたことがきっかけだと言われています。
ティートリーの特徴
ティートリーに含まれるテルピネン-4-オールと呼ばれる成分が、抗菌・抗ウイルスに優れているとされており、その含有量は35~40%。風邪や花粉が気になる季節はもちろん、その特徴から消臭やリフレッシュなど様々なシーンで日常的にサポートしてくれる万能アロマなので、お守りとして1本傍に置いておきたい精油のひとつです。
ティートリーの香り
シャープで鼻をスッととおる香りが、スッキリとしていて爽やかです。ちょっと強めなその香りは空間に程よい爽やかさを与えてくれます。ユーカリの香りにも似ているといわれています。
お悩み別ティートリーの使い方と簡単レシピ
喉の乾燥が気になる季節のうがい液として
喉がイガイガしてきた…。なんか乾燥している…と言う時におすすめのティートリーを使ったうがい液をまずはご紹介します。
<作り方>
① コップにアロマ乳化剤 9滴と、ティートリー 1滴を入れよく混ぜます。
② ①に水 150mLを入れてよく混ぜたら完成です。
精油は性質上、水に溶けないので、専用の乳化剤を使って精油を乳化させてから、うがい液として使用しましょう。
おすすめの乳化剤はコチラ
香りを嗅いで体調管理(芳香浴)
お湯を張ったコップに精油を1.2滴垂らして、蒸気を呼吸器から取り入れましょう。
「蒸気吸入法」と呼ばれることもある精油の使い方ですが。朝のあわただしい時間や、帰宅直後など、エッセンシャルオイル(精油)の芳香浴効果をすぐに得たい場合にも、とても簡単で便利な使用法です。
本当はお風呂でゆっくり芳香浴をしたいところですが、限られた時間ですっきりできるので精油初心者の方にもおすすめしやすい楽しみ方です。
マスクスプレーとして
マスク生活が長くなってきましたが、花粉症の季節こそ取り入れたいマスクスプレー。手作りは使い切れるサイズで作れるのも魅力ですよね。ティートリーのマスクスプレーはスーッと鼻を通る香りで呼吸を楽にしてくれますよ。
<材料>
- 無水エタノール 5mL ※消毒用のエタノールとは別物です
- ティートリー精油 5滴
- 精製水 45mL ※水道水とは異なり、精製された不純物が少ない水です
- スプレーボトル 50mL
- ビーカー
<作り方>
① ビーカーで無水エタノールを量ります
② ティートリー精油を加えてよく混ぜます
③ 精製水を加えます
④ スプレーボトルに移してよく振ったら完成です
マスクの外側にスプレーしてお使いくださいね。
無水エタノールのアルコール臭が気になると言う時は、うがい液でも紹介した乳化剤を利用すると、精油本来の香りだけでお使い頂けますよ。
無水エタノールはお近くのドラックストアなどで購入できます。
ブーツキーパーとして
冬のファッションとしてブーツを愛用されている方も多いのではないでしょうか。
冬のオシャレコーデにかかせないブーツですが、蒸れやニオイって気になりますよね。そこでティートリーの抗菌作用とすっきりした自然の香りを利用したお手軽ブーツキーパーをご紹介します。
<材料>
- 重曹 1カップ(200cc)
- ティートリー精油10滴
- お茶のパック1枚
- 靴下
- リボンなど
<作り方>
① 重曹1カップを器に入れ、ティートリー精油を加えます
② よく混ぜます
③ お茶のパックに適量入れます
④ ③を靴下に入れます
⑤ リボンなどで靴下の口をくくったら完成です
香りが弱くなってきたと感じたら、精油を足して使い続けられますよ。
ティートリーの精油はどこで買えるの?
精油は植物の香り成分を抽出したエッセンスです。花や葉、果皮、根などを蒸したり、皮を絞ったりして抽出します。パッと見ただけでは見分けがつきませんが、購入されるときには、成分表示を確認して100%天然由来成分であることや、植物の学名が記載されていることをチェックしてくださいね。
お守りアロマで暮らしをサポート
日本国内では馴染みが薄いですが、ヨーロッパでは精油や植物を使った体調面のケアなど古くから生活の中に取り込まれています。実際に精油は医療機関で取り扱われていたりと日本とはちょっとイメージが違いますが、体調面、精神面、様々なシーンでアロマは活用されています。
今回ご紹介したティートリーは抗菌・抗ウイルスなどその特性からウイルスが流行する季節や花粉症のシーズンに人気の精油。いきなり植物療法!というのはハードルが高いですが、すっきりとした香りを活かして空気の浄化やリフレッシュなど、この冬はまずはお守りとしてティートリーを傍に置いてみませんか。