セルフトリートメントを日常のケアにしよう
2021.5.10
セルフケアというのは、何も特別なときに、特別なことをするのではありません。
お好きなボディクリームやボディオイルなどを使ってセルフケアをするもよし、自分好みのテクスチャーの植物性オイルにこれもまた自分好みの香りをつけてオリジナルオイルを作ってからセルフケアをするもよし、です。
この春にぜひ、セルフケア・セルフトリートメントを日常に取り入れてみませんか。
疲れた脚をスッキリさせよう
一日頑張った脚をセルフトリートメント。足浴後や入浴後がオススメのタイミングです。
ボディオイルやボディクリーム、ボディミルクの他に、これからの季節ですとボディジェルなどのほうがさっぱりした使用感を楽しめる、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
トリートメントの際は、ただ身体に塗るだけのときよりも、少し多めに手にとり、いつもよりたっぷりめに足全体に塗布します。
足裏のケア
関節や指の腹を使って、足裏をイタ気持ちいくらいの強さで押したり、しごいたりします。特に立ち仕事をしている方やよく歩いた日には、土踏まずのところをしっかりとほぐすと足裏がスッキリします。
ヒールの高い靴を履いている方は、足指の下で土踏まずよりも上の部分が固くなりがちです。その部分は、体重がしっかりとかかる場所のため、じっくりゆっくりほぐしていくのがおすすめです。
アキレス腱のケア
セルフトリートメントのときには忘れがちなアキレス腱の部分もしっかりと触りましょう。親指と人差し指でアキレス腱部分を挟むようにして絞るように上下させると気持ちが良いですよ。
ふくらはぎのケア
ふくらはぎは膝裏にあるリンパ節に向かって流すように下から上にトリートメントします。一気に力いっぱい行うと翌日筋肉痛のような違和感が出てしまうので、ゆっくりとやさしい力で膝裏に向かって流します。
時々揉むようにしても良いですね。立ちっぱなしや座りっぱなしの場合はふくらはぎが固くなりやすいので、やさしく何度も流したり揉んだりすることで徐々にやわらかさを取り戻すことができます。
太もものケア
太ももの部分は膝を立て外側に倒してから、太もも内側を揉み出しするように行うと良いです。そしてその揉み出しを行ったら、鼠径部のリンパ節に流すような気持ちで押し流すようにします。それを何度か繰り返すと、いつの間にか脚全体がスッキリするだけでなくポカポカしてきます。
セルフケアにおすすめ!足指の運動
そして、忘れてはならないのが足指の運動です。足指を一本ずつ付け根から回すようにします。または、前後や左右に軽く引っ張ります。普段足の指を動かすということをしていない場合は、これを行うだけで脚だけでなく身体全体が温かくなってきたように感じます。
指同士がくっつきがちな人は、指を1本ずつ左右に動かすことで指同士のまたの部分を圧迫すればさらに血流が良くなりますよ。
脚のセルフケアは脚全体をまんべんなく
脚は、どうしても疲れに気付きやすい土踏まず部分やふくらはぎだけを行いがちですが、まんべんなく触ることで保湿しながら疲れを取ることができます。毎回丁寧に行えなくても構いません。毎日疲れを取る、ということが大切です。
ちなみに、脚のセルフトリートメント時におすすめのエッセンシャルオイル(精油)は、グレープフルーツ、ゼラニウム、レモングラス、ジュニパーベリー、レモン、ローズマリー、ペパーミントなどです。
爽やかな香りでオフィスなどで使用されている方も多いグレープフルーツの精油
デコルテラインから上半身もケア
首~肩、鎖骨ラインのデコルテ部分のケアは、力を入れずにやさしく片方ずつトリートメントするようにします。
特に上半身は香りが届きやすいので、お好きな香りで行うと気持ちも明るくなります。
上半身トリートメントにおすすめの香り
おすすめの香りは、ネロリ、フランキンセンス、ベルガモット、ローズ、ラベンダー、スイートマージョラム、ラベンサラなど。香りの濃度は、植物油に対し1%以下にします。例えば、植物油5mlにはエッセンシャルオイルは1滴、植物油10mlの場合は2滴です。
鎖骨部分や腋窩(脇の下)にはリンパ節があるので、オイルやクリームを塗布後やさしく撫で擦ります。ポイントは、決して強く押したりしないこと。
そして、ゆっくりと呼吸をしながら香りを堪能します。一生懸命トリートメントしようと夢中になっていると、どうしても呼吸をおろそかにしがちです。呼吸を整えながら、香りも嗅ぎながら、お好きなリラックス系の音楽を聴きながら行うと、なお良いですね。
希少な精油ネロリ。どうしても高価になってしまいますが、アロマ好きの方にはぜひ試していただきたい香り
優しく「さするように」セルフケアをする
デスクワークや物流、介護、飲食業などのお仕事をされている方は、上腕(肘から上)だけでなく前腕(肘から下)部分に疲れが溜まっている方も多いです。筋肉をしっかりと捉えて揉むだけでも良いですが、せっかくオイルやクリームなどをつけているので、揉んだり押したりするだけでなく、やさしく包んであげるように、なめらかに滑らせながらさすってあげましょう。
指先も丁寧に塗布しましょう。最近は手洗いや消毒の機会が多く、また季節の変わり目で手荒れしている方が多いです。特に爪の周りのケアはささくれのケアにもなりますので、ちょっと多めに指先につけて擦りこむように行いましょう。そして、爪の左右を軽く圧迫したり、爪を表と裏で挟んで圧迫したりすると、気持ちが良いだけでなく、指先もポカポカしてきて、ハンドケアなのに身体も気が付いたらだんだん温かくなってきます。
指先のケアは、日中なかなか丁寧に行えないという方が多いので、入浴後や寝る直前などだけでも構いません。1日1回でも、毎日続けるようにすると良いですよ。
お休みの日は肌も解放しよう
マスク生活になって1年以上が過ぎました。メイクの有無だけでなく、スキンケアも見直した人が多いと思います。
毎日メイクをしている方は、お休みの日はメイクもお休みしましょう。メイクの上に一日中マスクを重ねていることで、お肌にも負担がかかっていることがあります。ご自宅でゆっくりでき、換気なども自由にできるのであれば、マスクを外しメイクもせず素肌で過ごしましょう。お肌の解放です。
これからの季節は紫外線が強くなりますので、心配な場合は弱めの日焼け止めを塗布しましょう。
スキンケアの見直しは生理周期を考えて
スキンケアの見直しをする場合は、自分の生理周期を確認してから行うと良いです。月経終了日から排卵日までの間は、一般的にエストロゲン優位な期間で肌の調子が良いとされています。スキンケア用品を変えようかな、という場合はこの時に見直すと良いです。
排卵日から月経期間中までは、人によっては肌の調子を崩しやすく、この時にスキンケア用品を変えたり刺激の強いものを使ったりすると、肌トラブルの原因にもなりやすいです。PMS(月経前症候群)やストレス、体調も崩しやすいことが多いので、無理にこの期間に色々と行うよりも、この期間はなるべくストレスを溜めないように、ゆったりとする時間に充てたり好きなことを優先するようにしましょう。
気分転換やリラックスするときにおすすめの香りは、ズバリ!自分が「好き」と直感的に選んだ香りを使うことです。普段使っている香りが、この期間は受け付けなくなることもあります。
逆に、いつも以上に好きになり「早く使いたい!」という気持ちになることも。自分の直感でこれだ!と思った香りが、この期間は特に一番良いですよ。
いかがでしたでしょうか。
忙しい時はセルフケアやセルフトリートメントに意識を向けるのがなかなか難しいので、休日からスタートしても良いですし、休日の前日からスタートするのでも良いと思います。もちろん、今日からスタートでも。
まずは少しずつでも良いので、続けてみましょう。習慣になると、負担に感じませんので、ケアが楽しくなると思いますよ。