ビューティー&ウェルネス情報

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自分の内側からの声を聴く、そして、寄り添う

2020.2.3

気候が大きく変化する時期。心と体の不調に悩まされている人が多いように思います。そういうときは休息が一番なのですが、つらくても頑張ってしまうのが日本人女性の良いところでもあり見直さなければならないところでもあります。今日はそんな頑張りすぎてしまう女性のために、自分を大切にするセルフケアの方法について書きたいと思います。

泣いたっていい

以前コラムで「冬に訪れる心と身体の不調を予防しよう」と書きました。

寒い日が続いていますが、先日は4月上旬並みの暖かさになり、そしてまた寒い日が戻ってきました。

その気候の大きな変化も重なり、思いのほか心と身体の不調に悩まされている人が多いように思います。

つらい時、苦しい時、しんどい時…それでも頑張ってしまうのが私たち日本人女性の良いところでもあり見直さなければならないところでもあるように思います。

頑張っても頑張ってもつらさや苦しさ、しんどさから抜けられず、人知れず尚も苦しい思いをされている方も多いのではないでしょうか。

大きなため息をついてください。

見方によってはそれは大きな大きな深呼吸。自分の心と身体を本来のリズムに戻すための儀式の一つです。

苦しかったら、つらかったら、報われないように思ったら…思いっきり泣いたって良いのです。

少し前に「涙活(るいかつ)」という言葉、活動が注目を浴びました。

普段あまり泣くことがないという方は、意識的に涙を流す行い(活動)をすることでストレスの解消を図るというものです。

社会人になったら人前で涙を流すなんて…。大人になってから泣くなんて…。という気持ちもわからなくもありませんが、我慢しているのなら、思い切って泣いてしまってください。

ひとしきり泣くと、意外とその後スッキリしたりするものです。

これで問題が解決するかどうかはわかりませんが、泣いてスッキリとした後は頭がクリアになり、思いがけず思い悩んでいたことの解決の糸口が見つかることもあるかもしれません。

あるいは、考え方や捉え方、感じ方の方向転換ができるかもしれませんよ。

ストレスにさらされた状態やつらくて苦しい状態が続いている時というのは交感神経優位な状態が続いています。

涙を流すことでスイッチが切り替わり、泣いた後に感じるあのボーッとした感じや、デトックスしたかのようなスッキリ感を感じることができます。

副交感神経優位になり、リラックスさえできるようになります。

「泣けたらもっと楽になるのに…」という方は、バラードや少ししっとりとした感じの音楽を聞いたり、泣ける映画と呼ばれるようなものを見てみたりして、涙を流すスイッチをあえて入れるのも手段の一つ。

自然に泣ける、あるいは今すぐ泣きそうなのに我慢をしているという方は、静かな場所を見つけて、気の済むまで泣いてください。

だんだん心が落ち着いてきたら、まずは第一段階のケアが終了です。

やさしい香りを感じよう、味わおう

ハーブティーや紅茶などあたたかいものを摂ってください。

ゆっくりと飲むことで、喉もお腹もあたたかくなり、その温度にやさしさを感じられるはずです。

ただ飲むだけではなく、香りも味わってください。ハーブティーの香りとやさしさを感じることができます。

そして、ハーブにはやさしさだけでなく生きる強さも感じられます。

あたたかさで心に寄り添ってもらい、強さが前を向くための力になります。

紅茶も同様です。紅茶にもさまざまな種類がありますので、飲みやすいタイプのものを選ぶと良いです。

フレーバーティーなら手軽に摂れて、心や身体が弱っているときはおすすめです。

もし香りだけを楽しむのなら、アロマテラピーをするのもおすすめです。

精油(エッセンシャルオイル)は口にすることはできません。なので、お好きな香りをアロマライトやディフューザーに1~3滴落として、香りを楽しんでください。

その時に気をつけたいのが、元気にならなければ、リフレッシュしなければと、今のあなたの心や身体、好みに合わない精油を無理に選んでしまうこと。

香りを嗅いで、ストレスにならない香りを選ぶのがベストです。

嗅いでも違和感がなく、心が大きく揺さぶられないような香りをまずは選ぶ。

そうすることで、ストレスなく自分自身のケアができます。

大丈夫。そんな日もある

自分の気持ちや体調に波があったって良いのです。

今はつらい、苦しい、しんどいという気持ちに支配され、身動きがとりにくかったり、暗い気持ちになって、人によっては絶望感すら抱いているかもしれません。

でも大丈夫。そんな日もあります。そんな日が続くことだってあります。

それが続いたからといって、自分の心や身体の声を無視して無理をし続けていたら、誰があなたのことを大事にするのでしょう。誰がケアをしてくれるのでしょう。

まずは、そんな自分の内側から発せられている声に耳を傾けること。

休みたくても休めない、というときには、ほんのわずかな瞬間だって良いのです。自分自身を労わっている、大切にしているという思いを自分自身に伝えてあげてください。

そして、ため息をついたり、泣いたり、ハーブティーなどを飲んだり、やさしい香りに包まれたり…。

少しずつできることから自分自身へのケアをしてあげてください。

春になって暖かくなってきたら、もしかしてまた元気なあなたに戻るかもしれません。

その前に、少しでも自分自身にやさしくする術を身につけるのはいかがでしょうか。


今回は、心と身体に寄り添うことを中心に書きました。

医学的な見地から述べていることではありませんのでご了承ください。

まだまだ続くこの寒い季節を、無理せず乗り切るために、少しでも身近でできることがあれば、との想いから書きました。

心当たりのある方は参考になさってみてくださいね。

この記事を書いたコンシェルジュ

新垣 静香/アロマセラピスト