このところ急激にじりじりと蒸し暑くなってきました。早くも体力の消耗を感じている方も多いのではないでしょうか。
梅雨から夏へと移り変わるこの時期は、気温や湿度のめまぐるしい変化に体がついていけずバランスを崩しやすい季節_でもあります。
これからやってくる暑さ本番にプラスαの不快感はできるだけ避けたい!
こんなときこそ内側からバランスを取って、揺るがない体を作りましょう。
そこで今回は、ナチュラルに気持ち良く暑さを乗り切るためのヒント第1弾として、私も毎朝取り入れている「甘酒」をおすすめしたいと思います。
元祖エナジードリンク「甘酒」は夏バテにおすすめ!
最近、甘酒はちょっとしたブームのようで、スーパーなどでも色々な種類を手に入れられるようになりましたね。
今思えば、子供の頃お正月やひな祭りに甘酒を飲んだ記憶があり、私の中では寒い季節の飲み物というイメージでした。
もちろん、冬に温かい甘酒を飲むのというのもとってもおすすめです。
しかし歴史を紐解いていくと、その昔、江戸時代には夏の疲労や体力回復に人気の「栄養ドリンク」だったとか。
暑さで体力の消耗が激しい夏にこそぴったりだということを昔の人は知っていたんですね。
「飲む点滴」とも称される甘酒ですが、実は2種類の作り方があります。
◇ 酒粕をお湯に溶いて砂糖などの甘味料を加えたもの
◇ 麹が米のでんぷん質を糖分に変えて甘味を出すもの
今注目されている伝統的な甘酒は、後者の麹とお米で作るもの。
麹の消化酵素の働きによってお米のでんぷん質がブドウ糖に分解されて甘味が作り出されます。
この甘味の主成分がブドウ糖であることが「飲む点滴」といわれる所以です。
また、麹の作用でそれ以外のさまざまな栄養素が豊富に生み出される点も甘酒が夏バテ対策におすすめな理由。
それでは、甘酒の体に嬉しい主な成分をまとめてみましょう。
*ブドウ糖
甘酒の甘味の正体はこれ。
砂糖などの多糖類と違い、単糖類のブドウ糖は糖が最小に分解され尽くした状態のため、体への吸収が早くエネルギーとしてすぐに利用できるのが大きな利点。
特に脳のエネルギーとして活用される糖分はブドウ糖だけですから、脳を酷使するお仕事やストレスを感じている方にも甘酒はおすすめ。
また、糖分の中でカロリーは最も低めです。
*ビタミンB群
体内のあらゆるものを古いものから新しいものへリフレッシュする「代謝」に欠かせないのがビタミンB群です。
特に、脂肪、糖質、たんぱく質の代謝に大きく関わっています。
甘酒にはB1,B2,B6,B12が含まれるといわれ、代謝の促進にも効果が期待できます。
無理のないダイエットなど、余計なものを溜め込まない体作りにもおすすめです。
*アミノ酸
私たちの体を作る基となるアミノ酸。
中でも体内で合成できない9種類のアミノ酸は食事から摂る必要がありますが、甘酒にはその全てが網羅されていると言われています。
基礎代謝を高めて、むくみの解消にもつながりますので、だるさの取れない夏バテの解消に最適です。
いかがでしょうか。
さすが元祖エナジードリンク!天然のサプリメントとして夏バテ解消から美容まで幅広くカバーしてくれますよ。
もちろん甘酒は手軽に買って飲んでも良いのですが、私のおすすめはやっぱり自家製の甘酒!
シンプルな材料と時間さえあれば簡単に作れますので、ぜひチャレンジしていただきたいです。
次回は、おうちで簡単にできる甘酒の作り方とおすすめレシピをご紹介していきますね!
日本人の知恵を大いに活用して、暑さに負けない体を手に入れましょう♪