前回は、3つの菌にわけられる『表皮常在菌』と、善玉菌優勢の状況=肌にとって良い状況を作り出すには、大豆製品からレシチンを摂取すると良いというところまでお話しました。
https://www.beauty-concier.com/articles/hCr85
善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)に分けられる『表皮常在菌』。肌フローラの菌を上手にコントロールして、美しい肌をつくるには??
ではレシチン以外にお肌に効果的な成分には何があるのでしょうか。
また毎日の生活の中で気をつけたいことはあるのでしょうか?
肌のターンオーバーに重要な『ポリアミン酸』
お肌に影響のある成分ですと【ポリアミン酸】という皮膚の細胞分裂に関わってくる成分があります。
ポリアミン酸が不足していると肌のターンオーバーが正常に行われなくなる。とも言われています。
ではこのポリアミン酸を有効的に摂取できるのは??
《納豆》です。
もちろん味噌や醤油でも摂取できますが、納豆が一番「大豆ダイレクト!!」なので有効的です。
しかしながら、ひき割り納豆ではあまり効果がありません。色の濃い真っ茶色の納豆を選ぶほうが良いでしょう。(これはメイラード反応という化学反応ですが、いつかのコラムでふれていきます。)
【イソフラボン アグリコン】という、イソフラボンよりも分子が細かくなっている成分などの影響もあり、うれしいことにホルモンバランスからの美肌も望めるでしょう。
腸内フローラには納豆!ただし『食べ過ぎ注意!!』
そしてもちろん腸内環境(腸内フローラ)を整えてくれることでの美肌も期待できますが、納豆は『食べ過ぎ注意!!』です。
【1日1パック】これが適正量です。
食べ過ぎると腸内腐敗を起こしかねないですからご注意!!
ですので、普通の和食が理想的と考えられます。
白いご飯と味噌汁、ぬか漬けと納豆。
ただし、「ちゃんとした味噌や醤油であれば」という条件付きです。
肌フローラの危機!?表皮常在菌がいなくなるタイミングは?
表皮常在菌がいなくなるタイミング・・・
それは、お風呂。
ボディーソープやシャンプーで頭や体を洗うと、ほこりや汚れは落ちますが表皮常在菌も流れてしまいます。
常在菌は、再生に2時間を要し、元の状態に戻るには合計で8時間かかります。
ですからお風呂あがりは危険がいっぱい!!
お出かけ前のシャワーは、皮脂も微生物たちも残る、お湯だけで流すことをおすすめします。
さらに悪玉菌や日和見菌は夜の寝ている間に悪さをすることが多いです。
彼らは乾燥状態をかなり好みますので加湿器などで対応したり、お肌のゴールデンタイム前に納豆を食べたり、寝る前にぬか床やひしおなどを混ぜたりしてあげると、そうそうに悪さはできないでしょう。
微生物大国である日本ですから日本人はもっと微生物たちと仲良く生きないと損ですね!!