『肌フローラ』という言葉を最近よく耳にしますね。
要は『表皮常在菌』のことです。
体の外側を守ってくれている重要な微生物『表皮常在菌』は皆さんのオーラのように存在します。
そしてこの『表皮常在菌』は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(ひよりみきん)」に分けられます。
善玉菌と悪玉菌はなんとなくわかりますね?
では日和見菌とは??
腸内常在菌の日和見菌はいいやつばかりじゃないけどわるいやつばかりじゃない~ということで非常に優柔不断などっちつかずな菌なのですが、表皮常在菌の日和見菌は限りなく『悪』に近いです。
ですから人間にとって頼りになるのは善玉菌だけ。
ちなみに善玉菌は、主に雑菌などの繁殖を抑え、肌の潤いを保ってくれます。
ではこの善玉菌は「この人を守ってあげたい」とか思っているのでしょうか?
いやいや、微生物にそんな意思はございません。エサがあるからそこに存在するのです。
善玉菌のエサは『皮脂』と言われていますが更に好きなのは・・・皮脂と汗がレシチンによって乳化された成分です。
肌フローラを整えるカギは『乳化』と『レシチン』
レシチンというのは絶対に乳化するはずのない【水】と【油】を乳化してくれる成分です。
例えばマヨネーズというのは酢と油を卵黄レシチンが乳化して完成する食品。
和食は大豆製品が多いので日本人は大豆レシチンを多く摂取します。それにより皮脂と汗が乳化され、善玉菌のエサとなります。
さらにこの皮脂と汗が乳化された成分が悪玉菌と日和見菌にとって苦手成分となり善玉菌優勢の状況を作り出すことができます。
ではどのような食べ物が効率的にレシチンを摂取できるでしょうか?
効率的にレシチンを摂取するには?~肌フローラを整える食べ物~
大豆製品の中には発酵させているものとさせていないものがあります。
日本の優秀な≪麹≫や≪納豆菌≫などの微生物達が分解したものの方が分子レベルでも細かくなっていて、吸収率が良く、つまり質の良い成分と変化します。
なので発酵させたもの、要は味噌や納豆やひしおや醤油の方が、豆乳や豆腐や大豆ミートよりもはるかに効率良くレシチンを摂取できます。
もちろん分子が細かくなるのはレシチンだけではないので、他の成分に関しては後編でふれていきましょう。
※ちなみに上記の発酵物の中で納豆以外はスーパーなどで販売されている商品には期待しないでください。上記では蔵から直接購入した昔ながらの仕込みをしたもののみを指しています。