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健康な肌はインナーケアが大切

2021.5.6

こんにちはシャンプーソムリエ講師の淡輪雄希です。

サロン内で会話をする中で、「髪の毛が細くなってきた」「白髪が多くなってきた」「肌がくすんできた」「頭皮が痒い」という話題がよく出ます。

シャンプー選び、シャンプー前後のしっかりとしたすすぎ、紫外線対策など体の外からのケアをしてもあまり改善されない、という場合は体の内にトラブルがあることも。

この機会に、インナーケアにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

女性おへそ

私たちの体は食べた物で出来ている

食べ物

「人生は選択の連続である。」とシェイクスピアが言ったとか言ってないとか。ともかく毎日、私たちが常に何かの選択をしているのは事実です。

小さな選択、大きな選択、その時は小さな選択だと思っていても、後々になって考えると大きな選択だったということもあります。

例えば、毎日の食事で何を食べるのか。当たり前の選択をしているようですが、非常に重要な選択を私たちは日々行っています。なぜなら、私たちの体は私たちが食べた物で出来ているからです。

この選択を間違え続けると、知らず知らずのうちに体内を傷付け、老化が促進し、せっかくの食事で摂取した栄養が行き渡らなくなり、薄毛、細毛、肌のくすみなどに現れてしまいます。

歳を重ねてるからしょうがないと思われがちですが、加齢と老化は違います。1分1秒、何をしていても歳は重ねられていくので加齢は止めることができませんが、老化はどうでしょう。

老化は緩やかにすることができます。50代なのに40代に見える。40代なのに30代に見えると言った具合に、年齢より若く見えお肌も綺麗で、体調も良いという方もいらっしゃいます。これは個人の老化速度の違いによるものです。

老化速度を緩やかにする

老化速度を加速させている原因に体内の酸化と糖化があります。酸化はサビ、糖化はコゲと言われますが、このサビとコゲが体内で起こると体調不良が起こり、お肌に現れてきます。

老化速度を簡単に緩やかにする方法の一つとして、取らなければならない栄養は多く取り、取らなくて良いものはなるべく減らすことがあげられます。

今回は、糖質の過剰摂取により、せっかく食べた栄養の吸収を邪魔している腸の現象、栄養を隅々まで運ぶ毛細血管の損傷、そして、コラーゲンの糖化について少しお話したいと思います。

糖質の過剰摂取で起こること

女性 運動

糖質と腸内の炎症

まずは、栄養素の消化、吸収を行う大切な臓器である腸について。

昔は小腸に菌はいないとされていましたが、最近では菌がいることがわかってきました。その一つが腸内カンジダ菌です。

カンジダ菌は常在菌ですので、少しだと問題がないのですが、増えすぎると小腸で炎症を起こし、リッキーガットと呼ばれる腸の壁に穴が開いてしまう症状を引き起こす可能性があります。

そして、このカンジダ菌が大好きなのが糖です。糖の過剰摂取により、カンジダ菌が小腸内に増え、炎症を起こしてしまうのです。

コルチゾールというホルモンが炎症を抑えるために副腎から出てくるのですが、炎症が続いてしまうと、そのコルチゾールを出している副腎が疲れてしまい、「もうだめだ~。炎症抑えられない~。」となり、小腸の弱っているところから穴が空いてしまいます。

穴が開くと栄養素の吸収が低下し、腸の周りにある毛細血管にウイルスや毒素が入り、全身に回ることで、体調が悪くなり肌荒れなどの原因に。

腸に穴が開くって、なんだか怖いですよね。しかし、カンジダ菌の大好きな糖を控えることで簡単にケアが出来るのです。

糖質が血管にかける負担

糖を食べると血糖値が上がります。血糖値が上がるということは血液の糖の濃度が上がるということ。

このように、血糖値が急激に上がり下がりすることをグルコーススパイクと言い、このグルコーススパイクを繰り返すことで悪玉活性酸素であるヒドロキシラジカルが出てしまい血管に大きな負担をかけサビさせてしまいます。

血糖値が急激に上がり下がりしない食事をしていれば、血管は綺麗な状態なので栄養素などをうまく運んでくれます。しかし、血管がボロボロになるとうまく運んでくれません。そのような状態になると、健康な髪や肌を維持できなくなりますし、大きな病気の原因にもなります。

糖化と老化

タンパク質に糖がくっつくことを糖化と言いますが、この糖化が長くなるとAGE(終末糖化産物)になってしまいます。

AGEについて分かりやすくお伝えすると、AGE=老化です。

特にコラーゲンタンパクは老化しやすいです。コラーゲンタンパクは他のタンパク質より寿命が長く数年単位とも言われ、寿命が長い分、糖化の影響を受けやすいのです。糖を取り過ぎてると体内で糖が貯まるので寿命が長いコラーゲンタンパクにくっついちゃうんですね。

皮膚の真皮は70%がコラーゲンですが、ここに糖化が起こると肌が硬くなりシワやたるみ、くすみに繋がってしまいます。

糖と上手く付き合いましょう

ストレッチ

糖質制限は、ダイエット効果があるということで注目を集めましたが、実は肌や頭皮、髪、そして健康維持に密接に関係しているので、糖質を全く食べないということではなく、過剰摂取をしないということが大切だと思います

朝にパン、昼におにぎり、間食にお菓子、夜にラーメンといった事を毎日続けていると、気付かないまま体内で酸化、糖化が起きて、体調不良や肌あれ、くすみ、細毛などに繋がってしまいます。

例えばお昼に、おにぎりをいつも3個食べるけど2個にしてみて、代わりにタンパク質を取るという選択をされてみると体調がよくなったり、お肌の悩みも徐々に改善してくると思います。

無理せず出来る範囲で少しずつ。ストレスにならないように。それが大事です。

何を選択し、何を体に取り込むか。目の前の食事の選択が未来の体を作っていきます。

アウターケアも大事ですが、インナーケアもしっかり行い、美しく、健康に過ごしましょう。

シャンプーソムリエアカデミー認定講師
淡輪雄希

tsubomi +
オーナースタイリスト兼シャンプーソムリエ

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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