1. 保湿
実は年間を通して紫外線量の多い梅雨から夏にかけての時期に欠かせないスキンケアが「保湿」です。
サロンではカウンセリング中に肌診断を行うのですが、「梅雨の乾燥」に陥っている方はとても多いです。
実際、梅雨で降水量も増えると空気中の水分量が増し湿度が高くなるのでお肌がベタつき潤ったと感じがちですが、空気中の水分量と肌が保持する水分量は異なってきます。
お肌表面のベタつきで保湿出来ていると勘違いしやすい季節でもあります。
ですから、「夏こそ保湿スキンケアは真冬並みに」と心得ておいた方が賢明です。
お肌のバリア機能を低下させずに如何に夏を乗り切るかでシミやシワを作らずに秋を迎えられます。
2. 紫外線コントロール
年間を通して紫外線量が一番強い梅雨から夏にかけての時期は、スキンケアを行うにあたり紫外線コントロールは絶対に外せないマストケア!ですが、やみくもにUVカット数値の高いベースを塗るのも考えものです。
UVカット効果が高いということは、お肌に対する負担もそれだけ大きいのです。
一般的にSPFと表記されているのはUVBに効果を発揮しPAと表記されたものはUVAに効果的です。
紫外線に関する見解は諸説ありますが、基本的にはSPFの数字は、おおよそ30分を掛けた時間程度の日焼け止め効果があるといわれています。
SPF15でも15 x 30分 = 450分(7時間程度)の日焼け止め効果が期待できますから、お化粧が落ちてしまった部分などを直せば、日常生活では十分な効果といえますね。
海や山に出かける際はさらに強い数値のものがおすすめです。
3. クレンジングと温冷法
よく、身体は温めるといいと言いますが、お肌は(特に顔)温めすぎも冷やし過ぎも良くありません。
一日の汚れを落とすためにメイクはきっちりクレンジングにて落とすことがスキンケアにとって大切ですが、基本は「ぬるま湯」です。熱すぎるお湯ですと必要以上にお肌のうるおいが失われます。
夏場の毛穴汚れ、メイク汚れをしっかり落とすスキンケアも大切ですが、落とし過ぎるとお肌を乾燥させエイジングまで引き起こします。
また、ぬるま湯で落とした後の最後の締めくくりがとっても重要ですが、最後は「冷水引き締め」が特にこの時期おすすめです。
この方法は夏だけでなく、
- 紫外線を浴びて熱を持ったお肌
- 毛穴の汚れを落としたあと
- 赤みを帯びたお肌、毛細血管が拡張されているお肌(小さい血管が浮き出て目立っているお肌)
- 敏感肌の方
などのスキンケアとしておすすめです。
「冷水引き締め」の方法は簡単。
氷水または少し冷たいと感じる温度の冷水でお顔を冷やしてみてください。
濡れたタオルで擦らないように冷やすのもOKです。時間の目安としては30秒~1分程度で十分です。
冷やすことによって血管の壁を鍛えることができ、赤みが気になるお肌には効果的です。
また、開きっぱなしの毛穴は冷やすことで小さくなります。
数日続けるだけでお肌のキメも整い、夏のくすみ肌にも効果的です。
このぬるま湯で落とし冷水で引き締めるスキンケア法は「温冷法」と言われ古くから世界中で行われている美容法です。
4. ビタミン、タンパク質摂取でくたびれないお肌へ
梅雨から夏にかけては内側からのスキンケアも重要になります。
ビタミンや良質のタンパク質といった栄養素を積極的に摂取することはお肌を整えることになります。
一方、過剰な糖質(炭水化物など)の摂取はお肌のたるみやエイジングを加速させます。
しかし、ダイエットをされている方、お肌の皮脂が気になるという方でも一切の油をカットする食事法はお肌の乾燥に繋がるので極端な栄養法は考えものです。
規則正しくバランスの取れた食事法が夏のスキンケアにとってもやはりおすすめです。
5. 見逃しがち年齢を感じさせないたためのパーツケア
職業柄、プライベートであっても歩いている人などの肌を見る癖がある私ですが、ある程度、年齢を特定するチェックポイントというのが実は小さなところに隠れています。
その、年齢を表す場所とは膝、肘そして実は耳裏です。
お肌の手入れがバッチリで、首、デコルテも綺麗、そして手入れの行き届いたネイル、ハンドケア。でも、夏こそ見逃しがちな場所は念入りなスキンケア&お手入れが必要です。
耳裏は特に日焼けやたるみが目立つ場所。どんなに綺麗な方でもここがたるんでいたら少し残念。
年齢と共に耳は下垂しやすいのですが、耳のお手入れ(洗って、軽くマッサージ)はお顔のリフトアップ効果、ストレス解消にも役立ちます。
サロンではトリートメント中耳つぼケアも入れていますが、ご自宅でもお風呂で簡単に触ってあげてください!