梅雨入りしたはずの東京。暑いですね。
天気の良い日が続くと気になること、ありますよね?
そう!『紫外線』です。
毎年「日焼け止め塗っているのに焼けちゃうの〜」という声をよく聞きます。
というのもそのはず。多くの方が日焼け止めの本来持つ力を発揮させられていないからなんです。
SPFってどういう意味?
私たちは日常生活の中で、当たり前のようにSPFの値のついて商品を手に取っていますが、以外と知ってるようで知らないのがSPF。
SPFとは、サンプロテクションファクター(日から守る作用)の略で、サンバーン(いわゆる日焼け)を起こすのをSPF1につき20分遅らせることができるというもの。
なので、SPF15のアイテムであれば
15(spf)×20(分)=300(分)=5時間
日焼けを遅らせる(=焼けない)ことができるというもの。
ちなみにSPFは紫外線B波(UV-B)に対応するもので、紫外線A波(UV-A。長く弱い波長)に対抗するのは『PA』で表されています。
両方について書くと長くなるので、今回はUV-Bに対処してくれる『 SPF』との上手な付き合い方についてご紹介します。
注意すべきは使う『量』
このSPF値をつけるときに行われている実験では、使用する日焼け止め剤の量が決まっているのを知っていましたか?
アメリカの政府機関、アメリカ食品医薬品局(FDA=Food and Frug Administration)の規定では、商品のSPF値を決める際に1㎠に0.02gの化粧品を塗り、どの程度日焼けに対しての効果があるかを測ります。
なので、1㎠に0.002g塗ってサンバーンが300分後に起こった場合に、そのアイテムがSPF15と名乗れるようになるのです。
試しに腕に5cm×8cmの枠を書き、その面積に必要なUVパウダーを塗ってみました。
かなり濃いです…。
1回の使用量はどのくらい?
顔の表面積は個人差はあるものの、おおよそ400㎠弱とされています。
仮に400㎠とすると、そのアイテムのSPF値をキープするには0.8gを塗る必要があります。
お顔につける1回分のクリームの量
逆に、その量を使用しなければ、商品に表示されているSPF値の効果を得られないということなんです。
知っていましたか??
化粧品は普段からケチるなと言われていますが、美容成分の浸透などにとどまらず、紫外線ケアアイテムも使う量が足りないことで、十分なプロテクション機能を果たさなくなってしまうのですね。
これからはUVクリームを買うときに『塗りやすさ』を重視すると良さそうですね。
もう一つ注意したいのが『SPF値』
そうしてもう一つ注意しておきたいのが『 SPF値』
最近は高いSPF値のものがたくさん出ており、高ければ高いほど良いという風潮がありますが、実はそうではないのです。
日本化粧品工業連合の発表によると、以下の SPF値が理想とされています。
日常生活:SPF5〜15
屋外での軽いスポーツやレジャー:SPF10〜30
炎天下でのレジャー、マリンスポーツ:SPF30〜50+
日常生活で高SPF配合のアイテムを毎日使っていくと、肌への負担が増え、秋口の乾燥や、数年後のシミ・シワなどへとつながってゆきます。
もちろん老化には複数の原因が絡み合っていますが、こうした毎日のケアの『間違い』や『勘違い』も着実に積み重なって、数年後にしっぺ返しを受けることとなりそうです。
どうやって守る?夏の私の肌
この夏のUV対策として注意すべきは以下の2つ。
・適正量をしっかりと使う(1回分はおおよそさくらんぼ1個分です)
・SPFの値を過ごす環境に合わせて使い分ける
汗で流れ落ちてしまった場合にはもちろん塗り直すなりの対応をしてくださいね!
明日から、いや、今日から実践できる方は、ぜひしてください!