ローズのアロマ「ローズオットー精油」とは?効果や使い方、おすすめブレンドレシピを紹介
2023.4.7
絶世の美女と呼ばれたクレオパトラが愛したローズの香り。今も昔も多くの女性に愛されるローズにはこころやお肌に嬉しい作用があると言われています。
実際に美容オイルや化粧水など多くのスキンケアアイテムでもローズの精油が使われていますが、今回は貴重な精油ローズオットーについて、おすすめの使い方やレシピなどを交えながら紹介していきます。
もしかしたら数千年前にクレオパトラも同じことをしてたのかも。。。
ローズの特徴とは
「美しさの象徴」ともいえるローズ。
種類も多く、歴史も深いローズは、昔から女性を魅了してきました。
見た目も美しいですが、香りもその見た目に負けず劣らずで、芳醇な香りが好きだという女性も多いのではないでしょうか。
ローズの歴史は古く、一説によると7,000万年前が起源とも言われており、遡ってみるとこの時代はなんと白亜紀後期!人間がまだ誕生していない時代からローズは存在していたと言われています。
そしてローズを愛した女性として有名なのが絶世の美女として語り継がれるクレオパトラ。
花びらを浮かべたお風呂に入ったり、枕にしたりして、常にローズの香りを身にまとい、ローズの香りで誘惑して女王になったいう説もあるくらいです。
絶世の美女が愛していたとされるローズは、スキンケアにも使われる事も多く、美肌への効果もあると言われています。
ローズオットー精油の香りとは
ローズオットーは、世界で2万種以上もあるバラのなかでも特に甘く芳醇な香りをもち「花の女王」とも呼ばれるダマスクローズというバラの花びらから水蒸気蒸留で抽出した精油を指します。
ダマスクローズの花びらから抽出されるローズオットーは、100gの精油を取るのに500㎏のバラの花が、花の数で言うとなんと60~70輪ものダマスクローズから1滴(0.05ml)の精油しか採ることができないとも言われ大変貴重な精油。
高価なのも頷けますね。
肝心の香りは、芳醇で華やかな甘さと気品あふれるフローラルな香り。
同じ植物から採れるローズアブソリュートと比べて、爽やかなさっぱりとした香りが特徴です。
ローズに限らず同じ植物でも産地や製法、管理方法で芳香成分や実際に香りが異なってきますが、ローズの芳香成分はシトロネロール、リナロールなどから成っており、その芳香成分の数は発見済みのものだけでも数百種類もあるとされています。
ローズオットー精油はどんな時に使うと効果的?
緊張やストレスを感じたときに使いたいローズオットー
幸せな気分に満たされたいとき、ゆっくりとリラックスした一人の時間を過ごしたいとき。
ローズの華やかな香りは気持ちを高めて、幸福感を与えてくれます。
仕事や家事、育児と忙しい日々の暮らしは、緊張やストレスをを感じることもあるでしょう。そんな時は、ローズの香りが優しく包み込んでくれる空間で心を落ち着かせてみてはいかがですか。
お肌の調子が整わないときに
肌は毎日状態が変わります。お肌の調子が悪いと気持ちまで沈んでしまいますよね。
肌のターンオーバーを促してくれるフェニルエチルアルコールを含むローズ精油は、美肌オイルとしても多くのスキンケアアイテムに使用されており、肌のバリア機能やキメを整える作用にも効果的と言われています。
手軽にご自宅でできる、精油を使ったスペシャルスキンケアをお教えします。
ローズオットーを使ったおすすめ美容レシピ3選
香りだけなく、肌にも様々な効果を与えてくれるローズオットー。
このローズオットーを使って気軽にできる美容レシピを紹介します。
お手軽芳香浴で幸せ気分に
ローズの香りを漂わせたい時には、アロマスプレーを作ってみましょう。
スプレーと聞くと難しそうですが、混ぜるだけのかんたんレシピです。
〈準備するもの〉
・スプレーボトル(60ml用) 1本
・無水エタノール 5ml
・ローズオットー 精油10滴
・精製水 45ml
〈作り方〉
①スプレーボトルに、無水エタノール5mLを入れ、ローズオットー精油10滴を加えます。
②ボトルを振って混ぜ合わせます。
③精製水45mLを加えて、更に混ぜ合わせて完成です。
お部屋にシュシュッと吹きかけてバラの香りに包まれてください。
※スプレーボトルは、精油を入れると溶けるなど、適さない素材がありますので瓶またはアロマテラピー専門店で入手できるプラスチック容器など、専用のものをお使いください。
ローズの香りに包まれる贅沢はちみつパック
スペシャルケアに、はちみつを使ったパックのレシピをご紹介。
甘い香りのはちみつに、ローズの芳醇な香りが漂う贅沢なパックは、幸せなひと時を味わえますよ。
〈準備するもの〉
・アルガンオイル 5mL
・ローズオットー 精油1滴
・はちみつ 小さじ1杯
・ココットなどの小さな器
〈作り方〉
① はちみつを小さな器に入れます。
※はちみつが固い時は、耐熱容器に入れて湯煎やレンジで少し温めて柔らかくしてください。
② アルガンオイル5mLとローズオットー精油1滴を入れてよく混ぜ合わせます。
〈ローズパックの使い方〉
洗顔後、化粧水でお肌を整えたら、はちみつパックを顔全体に塗り1~2分おき、ぬるま湯で洗い流します。パック後はいつものスキンケアで、水分を逃がさないようクリームなどで潤いを閉じ込めてくださいね。洗いあがりはお肌がしっとりモチモチ!ぜひ実感していただきたい手触りです。
1日頑張った自分へオトナ贅沢なご褒美ミルクバス
1日頑張った自分へのご褒美バスタイムにしてみませんか。
お肌しっとり、保湿作用に優れていると言われるミルクバスのレシピをご紹介します。
〈準備するもの〉
・スキムミルク 大さじ5杯
・安息香精油 2滴
・ティートリー精油 2滴
・ローズオットー精油 1滴
〈作り方〉
① ボウルなどにスキムミルクを入れます。
② 各精油を加えます。
③ よく混ぜます。
ぬるめのお湯に浴槽によく溶かして入浴ください。
スキムミルクのやさしく甘い香りと、バニラのような甘さの安息香の香りが混ざり、洋菓子店に足を踏みいれたような幸せ空間に心弾みます。
甘い香りの中にも、ティートリーのスッキリとした香りや、ローズオットーの気品高い華やかな香りがオトナ贅沢なバスタイムを演出してくれますよ。
セラピストおすすめのブレンド精油
最後にローズオットーを使ったセラピストおすすめのブレンド精油をご紹介します。
甘く芳醇な香りを持つローズオットーと森を感じさせる樹の香りにスパイシーな甘酸っぱさを持つジュニパーベリー。
芳醇な華やかさを微かに引き締める酸味が性別問わず魅了するオトナブレンドです。
もしかしたらクレオパトラもそんなことを考えてたのかもしれませんね。
肌もこころも喜ぶローズオットー精油
ローズオットー精油は、美容やストレスケア、精神のバランスを整えるために取り入れたいアロマ。その香りは、今も昔も変わらず女性を魅了する香りですね。
いろいろな精油がある中で効能に注目して選ぶことも良いですが、心地よいと思う香り、これが気に入っている香り、というものを使った方が、一つひとつの精油の特徴や働きよりも、心と身体にとって良い効果をくれるはずです。
心身共に疲れやすい今の季節、ぜひアロマテラピーをうまく取り入れて1日1日をお過ごしください。