オーガニックコスメをネット通販で選ぶために知っておきたい「自分の肌の見極め方」
2021.8.27
外出することが気軽にできなくなった今、買い物の楽しみ方もこれまでとは違ったスタイルに大きく変わりつつあります。自宅で過ごす時間が増え、必然的にネット通販を活用する機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。
そこには、「わざわざ出掛けることなく」「たくさんの商品や価格を一度に見比べながら」「時間を気にせず好きなときに注文できる」という多くのメリットがある一方、「実際に商品に触れたり、専門家に相談しながら買うことができない」というデメリットもあります。
特に化粧品の場合、質感や香りなど自分の肌や好みに合うかを確かめて購入を決めたいもの。つまり、ネット通販に不向きなアイテムとも言えなくもないのですが、これからの時代はそんなこと言っていられません!
そこで今回は、出来るだけ納得のいくお買い物をするために知っておきたいポイントをお話したいと思います。
ネット通販でオーガニックコスメを選ぶ前に
自分の肌をよく観察してみる
自宅に篭り自分と向き合う時間が増えたことで、改めて体や肌の健康を見直すために化粧品を買う機会が増えたという調査結果があります。中でも、オーガニックコスメやナチュラルコスメへの注目度が増して、ネットで初めて購入するという方も多いそうです。
ところが、ネット上には無数の化粧品が溢れ返り、その中からいきなり「さて、どれを選ぼうか?」なんて考えるのは至難の技。何をどう選んだらいいか迷った時には、まず選択肢をある程度絞り込むための「自分だけの条件」を集めてみることをおすすめします。
ネット通販で失敗しないコツ「自分だけの条件を集める」
どこからその条件を集めるかについてお話しする前に、まず知っておいて欲しいのが、そもそもオーガニックやナチュラルな処方でつくられる化粧品というのは、「素肌の働きを生かしてとことん健やかに保つこと」を一番の使用目的としているということです。
何が言いたいかというと、スキンケアの主役は「化粧品」ではなく「あなたの肌」ですよってこと。だから化粧品を選ぶ時には、いきなり「自分の肌にすごいことしてくれるいい成分使った化粧品はどこにあるのか」を考えるよりも「自分の肌は今どうなっていて、どんな手入れをしたら肌が喜ぶのか」ということにまずは注目してほしいのです。
自分の肌に隠されたヒントを見極める
自分の肌のことを考えるということに頭を切り替えると、先にお話しした化粧品選びの「条件」は、実際に手入れする自分自身の肌にすべてヒントが隠されていることがわかります。
化粧品を選ぶ前に、まずは日々自分の肌をよく観察してその情報を整理し、今の自分の肌には何が必要なのかをしっかりと見極めることから始めてみましょう。
チェックしてみよう!2つの観察ポイントと肌状態を知るヒント
① 肌タイプを知る
肌には、汗と皮脂、つまり水分と油分が混ざり合った皮脂膜というバリアが存在します。肌タイプはこの水と油の出る割合で決まり、大きく4つの種類に分けられます。まずは自分がどのタイプかをチェックしておきましょう。
- 汗や皮脂をしっかりつくってたっぷり出せる……オイリースキン
- 汗や皮脂をほとんど出せない……ドライスキン
- Tゾーンはたっぷり出せるけどUゾーンはほとんど出せない……コンビネーションスキン
- 必要に応じて適度に皮脂、汗を出せる……ノーマルスキン
② 季節の特性を知る
日本にはとてもはっきりとした四季があり、それによって温度や湿度が大きく変わります。肌のコンディションは、この温度と湿度をベースに大きく左右されますので、季節ごとに自分の肌がどう変化するかをチェックしておきましょう。
この観察のポイント①と②を組み合わせて考えると、次のようなことがわかります。例えば今のような残暑の時季だと、屋外と室内の温度、湿度の差が大きく、それが肌ストレス(肌刺激)となります。
この肌刺激を受けた結果、普段はそんな肌トラブルもなく、必要に応じて適度に皮脂があるノーマルスキンだと思ってたけど、Tゾーンの脂が結構出てるな…といった感じで、自分のお肌と周囲の環境を組み合わせることで、今、「自分の肌に必要なものは何か」というのが少しずつあぶり出されてきます。
肌ストレスと生活習慣
さらにこの肌ストレスに紫外線、寝不足や食生活の乱れが重なると、オイリーやコンビネーションの人は、特に皮脂が出やすくベタつきが激しくなります。反対にドライスキンの場合は、皮脂と汗のバリアが不足して乾燥や肌荒れが起こりやすくなります。
このように個々の肌のタイプと季節、生活習慣を把握しておくことで今の自分の肌が陥りやすい状況を知ることができ、化粧品を選ぶ際の大きなヒントになります。
スキンケアアイテム探し -ヒントの活用例-
- ベタつきやすい肌……油分やグリセリンの多く配合されるものはなるべく避け、ハーブウォーターなどのシンプルな水分を多めに使う。
- 乾燥して肌荒れぎみの肌……バリアのための油分と水分を強化する目的でオイル美容液とハーブウォーターを選ぶ。洗顔で皮脂を取りすぎてないかもチェック。
このように自分の肌コンディションから自分の肌にあった化粧品について紐解いて考えると必要なものがだんだんと見えてきます。
今どきのオーガニックコスメの選び方
さて、自分の肌のコンディションがなんとなく把握できたら、今度は実際にネット通販でコスメ選びです。
最近は、本物のオーガニックコスメから「オーガニック植物使用だけど実はオーガニックコスメではない」というものなどややこしい謳い文句も多く、消費者が判断するのがとても難しくなっています。
その① オーガニック認証を見つける
もっともわかりやすい目安は、オーガニック認証があるかどうかです。「COSMOS(コスモス)」「ECOCERT(エコサート)」といった国際認証を取得している製品には必ずこのマークがついています。
認証があるからOK、無いからNGというわけではないですが、選択のためのひとつの基準として持っておくと良いでしょう。
ただし、最近ではこの認証を取得していないけれど、取得できるほどのオーガニックグレードでつくられた製品やそれを超えるこだわりが詰め込まれた製品もたくさんあり、特に国産のナチュラルコスメメーカーに多く見られます。その場合の目安としては、製品に記載されている全成分を是非読んでみてください。
その② 成分表示で判断する
オーガニックグレードのものは、非常にシンプルな成分の数で構成されているものがほとんどで、成分を一つ一つ読んでみると聞いたことのある植物の名前であることが多いです。いかにも化学的な名前はすぐにわかりますので、そういったものが極力少ないものを選ぶというのもひとつの手段ですよ。
ちなみに、ネット上に全成分を公開していない、もしくはものすごく探さないと見つからないというページ構成の場合、例え「オーガニック植物使用!」「天然植物由来◯%」などと大きく謳っていても実際にはオーガニックではないものが多い傾向にあります。これは私の経験上ですので、あくまでもご参考まで。
今は、インスタグラムの公式アカウントや各種SNSなどで積極的に情報発信をされているメーカーも増えています。中でも、インスタライブでは、製品づくりの想いやこだわり具合など作り手の生の声を聞くこともできます。「organic」で検索するとたくさんのオーガニックコスメメーカーがヒットしますので、ぜひ検索してみてください。
その③ トライアルセットを活用する
また、メーカーによっては、万が一肌に合わなかったときの全額返金保証や商品を試すことができるトライアルセットのように、ネット購入のハードルをさげてくれるさまざまな工夫が用意されています。
特にトライアルセットは、肌に合うのかどうか、使い心地や香りは好みのものかなど通常サイズを購入する前にしっかりと確認ができるので、もし気になるブランドにトライアルセットを見つけたら試してみるとよいでしょう。
インターネット通販を上手に活用して、セルフケアの時間をより楽しくできるような、あなたにぴったりのオーガニックコスメを見つけてみてくださいね。
気軽に試せる人気のトライアルセット
今回は、人気の国産ブランドや国内外で長く愛用されているブランドの中なら、ネット通販で気軽にトライできるオーガニック&ナチュラルコスメのトライアルセットを編集部でピックアップしました。
肌タイプ別にドライスキン用、ノーマルスキン用が用意されているのはうれしいですね。ぜひ、自分の肌タイプをチェックして試して欲しいトライアルセットです。
クレンジング、ローション、乳液、そしてUVケアアイテムをたっぷり1週間分。天然ハーブ、天然由来アミノ酸、北アルプスの温泉水で保湿効果が高く、しっとりとした使い心地のチャントアチャームのトライアルキット
有機JAS 認証の自社農場で育てたハーブを使い、国内製造されているチャントアチャームのトライアルセット。本商品も買いやすい価格帯でうれしいですね。
コアなファンも多い国産ブランドムーンピーチのフェイスローションとオイルのセット。シンプルなスキンケアを求める方にはぴったりのアイテムです。
20年以上にわたって国産オーガニック化粧品の開発を行ってきた(株)クレコスの自社ブランド。オーガニックコスメショップや百貨店などでも手に入りやすい人気のアイテムです。
日本国内でも長く愛用されている方が多いヴェレダのトライアルセット。いくつかの種類がありますが、こちらは女性に人気のザクロシリーズ。
いかがでしたか?
宝探しではないですが、「これ!」というアイテムを見つけるのは意外と難しいもの。最初はいいなと思ったものが、使い続けるうちに違ってきたり、逆になんとなく使い始めたものが続けるうちに良く感じてきたり。
スキンケアアイテムとの出会いもひとつの楽しみと考え、香りやテクスチャーなどを楽しみながら、自分にあったアイテムを見つけてくださいね。