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おすすめの紫外線対策商品を試してみました|UVケアの選び方と体験レポート

2021.5.14

紫外線が気になり始めるこの季節。
夏場は日射しが強いため紫外線も気にすることが多くなりますが、実は3月ころから急激に紫外線量が増え、海や山に行かずともちょっとした買い物やお散歩時でも紫外線ケアが重要になってきます。

ただ、実際に買ってみたけど肌が荒れてしまったとか、肌色に合わないとか、残念な状況は避けたいですし、毎日使うアイテムなだけに、紫外線から肌を守るだけでなく、テクスチャーや肌への負担なども考えながら使いたいですよね。

今回は、セラピスト・セールストレーナーとして活躍されている富田和美さんを交えて、編集部スタッフが実際に使っているアイテムや気になるアイテムを試しながら、オーガニック・ナチュラルコスメを中心に紫外線対策についてご紹介します。<2023年4月6日更新>

オーガニック 日焼け止め

紫外線が肌に与える影響

紫外線とひと口に言いますが、地表に届く紫外線には大きくわけて「UV-A」と「UV-B」と呼ばれる2種類が存在しているというのは知っていましたか?

このAとBでは肌への影響が異なっていて、UVケア関連のアイテムを見ると”SPF30″とか、”PA++”とか書かれていますが、紫外線対策商品を選ぶときに関わってくるのが、このUV-AとUV-Bという紫外線の種類なんです。

まずは同じ紫外線でも、肌に与える影響がそれぞれ違うということをきちんと理解しておきましょう。

UV-Aとは

UV-Aは波長の長い紫外線で、日常の生活の中で知らないうちに肌の奥に影響をあたえ、たるみやしわの原因になります。

実はこのUV-A波、肌に届く紫外線量の大半を占めていて、晴れの日だけではなく、曇りだろうが雨だろうが関係なく、ガラスなんかも通過してしまうので日中自宅にいても浴びる可能性があるやっかいな紫外線なんです。真皮まで到達し、コラーゲンを破壊する怖い紫外線…。

ながーいので奥まで届く怖いやつと覚えておきましょう。

UV-Bとは

UV-Bは波長の短い紫外線のため、肌の表面に作用し、ひりひりと赤くなる日焼けや、そばかす、しみなどの原因になります。

肌への影響が示すとおり、5月から夏場にかけて量が増え、冬場になるとガクンと減少しますが、ヒトの体に与える影響(有害性)はUV-Aよりも圧倒的に大きく、皮膚がんや白内障などの要因とも言われています。

気の短い暴れん坊とでもしておきましょう。

これら2種類の紫外線は毎日太陽の光を浴びている私たちの肌に知らず知らずのうちに影響を与え続けています。そして表面的にわかりやすい日焼けだけでなく、紫外線を浴び続けることは乾燥・しわ・たるみなどの原因となり肌の老化を促進してしまうため、現在のお肌だけではなく将来の自分のお肌のためにもとても重要なことなんです。

紫外線対策アイテム選びのポイント

では、実際に日焼け止めを選ぶ際にチェックしたいポイントを見ていきましょう。

香りやテクスチャーなど好みによって選ぶことも大事ですが、基本のポイントはサンケア指数と呼ばれている「SPFとPA」と 汗や水に耐えられる「撥水力」の2つです。

サンケア指数(SPFとPAとは

日焼け止めやUVケア商品などに表示されている日焼け止めの効果を示すのがサンケア指数。
日焼け止めを買う際に皆さんも一番最初にチェックするであろう”SPF”と”PA”という表記でその指数は表されています。

同じ日焼け止めの効果なのに何で2種類あるの?とお思いの方も大丈夫。
これが、さっき紹介したUV-AとUV-Bに繋がってくるんです。

では、それぞれの違いをみていきましょう。

PAとは

PAとは、+で表示され、しわやたるみの原因となるUV-A(いつでもどこでも降り注いでくるこわーい、ながーいやつ)の防止効果の目安を表し、+が多くなるほど防止効果が高くなります。

Protection Grade of UV-Aを略して「PA」と表記しているのですが、下記の4段階に分けられています。

PA+(UV-A防御)効果がある散歩や買い物など日常生活に
PA++かなり効果がある屋外でのレジャーやスポーツに
PA+++非常に効果がある炎天下での屋外活動に
PA++++極めて高い効果炎天下での屋外活動や紫外線に敏感な方に

SPFとは

SPFとは、Sun Protection Factorの略でUV-Bの防止効果の目安を数値で表したもの。肌の表面に作用するUV-B(気が短い暴れん坊)をブロックし、肌が赤くなってヒリヒリする日焼けを起こすまでの時間を何倍に伸ばせるかを表しています。

例えば、普通の何もつけていない状況だと、20分でサンバーン(赤くなってヒリヒリする状態)を起こす人がSPF30の日焼け止めを使った場合、

20分×30(SPF)=600分

つまり、何も塗ってないときと比べて「600分の間サンバーンを防ぐことができますよ」というのを数値で表しているのです。

肌への負担も考慮したSPF値・PAアイテムを

では、「紫外線をカットしたいならSPFやPAが高いものを使えば良いのね」と考えがちですが、値が高いほど肌への負担が大きくなってしまうというデメリットも。

ナチュラルコスメの場合、紫外線カットを大きくするためにはその原料である鉱物の含有量を増やすことが多くありますが、鉱物は水や油を吸収しやすく、鉱物が多ければ多いほど肌の乾燥につながってしまいます。

乾燥を招くものを入れておいて、乾燥を防ぐものを入れるという不思議な感じがしますが、肌の乾燥を防ぐためにハーブエキスや自然の保湿成分などを多く入れることで、テクスチャーがしっかりとした日焼け止めが出来るのです。

紫外線が与える肌への影響を踏まえた上で、「近所へ買い物に行くときはSPF20・PA++」「2~3時間、子供の外遊びで公園に行くからSPF30・PA+++」という感じで、肌へかかる負担を考えながらシチュエーションに応じて使い分けをするのがおすすめです。

撥水力の重要性

せっかく塗った日焼け止めが汗や水で流れ落ちてしまったら意味がないですよね。そこで、そういった心配がある方は、汗やウォータースポーツのシーンにも使える、ある程度の撥水力のものを選ぶことがポイント。

逆に家の中にいることが多いときや、汗をかく心配がない日などは水でも落ちるタイプのものなど、こちらも状況に応じて使い分けるのがベストです。

また、海水浴で日焼け止めを使用する際に気になる海洋生物や水への影響ですが、オーガニック系の日焼け止めは環境に配慮した優しい成分で作られていることが多いので安心です。

自身の肌や健康に対する意識も重要ですが、私たちを取り巻く環境や残していきたいものを意識して商品を選ぶのも良いかもしれませんね。

日焼け止め4種類!実際に体験してみました

前置きが長くなりましたが、ここからが本番。日焼け止め4点を実際に編集部スタッフで試してみました。

UVケア
左から、weleda エーデルワイスUVプロテクション・ルアモ オールデイ プロテクト UVアクアヴェール・ルハク 月桃UVボディヴェール・ルハク シークワーサー ブライトニング UVヴェール

weleda エーデルワイスUVプロテクション/SPF38 PA++

店頭などで見かけたことがあるという方も多いのでは?ヴェレダの生後一か月の赤ちゃんでも使える日焼け止め。

家族全員で使えるコスパ

たっぷり入ってコスパよし!小さなお子さんがいる方や敏感肌の方でも使えるので、家族全員でたっぷり使いたいときにおすすめです。

撥水力は少し弱めなので時期を選んで

撥水力は少し弱めなので、真夏の汗をかきやすい時期などはちょっと物足りないかもしれませんが、その分敏感肌の方でも安心して使用できる感じ。実際に使ってみると塗り心地がよく、とっても伸びが良いのが特徴的。肌なじみもしっとりとした感触です。

ルアモ オールデイ プロテクト UVアクアヴェール/SPF28 PA+++

SPF28と、SPFだけに注目すると、実際に試した4つの商品の中で一番数値が低いのですが、現代人には欠かせない機能を持った、まさに今、求められているアイテムかもしれません。

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朝晩、化粧水やクリームなどでお肌を整えた後、1~2プッシュを手に取り、顔や首に伸ばします。ボディにもお使いいただけます。

ベタつきがなく、おうち時間にぴったり

試してみると乳液のように伸びがよく、日焼け止め特有のベタつき感が無く、日焼け止めであることを忘れてしまうくらい水々しい付け心地が特徴。
SPFは28ですが、PA+++なので、自宅からあまり出ない日やちょっとした外出程度の日には乳液感覚でスキンケアの一貫として使用するのもおすすめです。

オフィスワークやスマホ時間が長めの方に

在宅時間が増えて、スマホやPCと向き合う時間が増加している方も多いですよね。このUVアクアヴェールは、そんな方にもうれしいブルーライトをカットしてくれる優れもの。オフィスでの事務作業などが多い方にはおすすめのUVケアアイテムですね。

こちらも撥水力が弱めなので、季節や状況に応じて、こまめな塗り直しを!

ルハク シークワーサー ブライトニング UVヴェール30mL/ SPF50+ PA++++

ルハクからは2商品を試しました。

まず、こちらはSPF50+でしっかりと紫外線対策をしたいときにおすすめのフェイス用UVケアアイテム。さわやかなシークワーサーの香りが夏の暑さを和らげてくれそうです。

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琉白(RUHAKU/ルハク)

スキンケア効果の高い植物エキスを贅沢に配合

1つで2役、メイクの時短に

しっかりと紫外線をブロックしたい日におすすめの一本。BBクリームのように色がついているので化粧下地として利用もできてメイクの時短に便利ですね。
肌になじみやすいベージュカラーで、高いSPFにも関わらず、白浮きしづらく、ナチュラルに肌の血色を明るく見せてくれます。

ちょっと厚めに伸ばした状態。撥水力もしっかりな感じです。

ルハク 月桃UVボディヴェール60mL/ SPF50+ PA++++


こちらはルハクのボディ用日焼け止め。絶対焼きたくないという日に活躍してくれる、高SPF値アイテムです。

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琉白(ルハク)

スキンケアをしながら顔・からだに使える全身用日焼止め

アクティブな日もOKのブロック効果と撥水力

紫外線ブロック効果が高い上に、しっかりと水を弾いてくれる撥水力。アクティブに活動する日にはぴったりのアイテムです。海や川など水場で遊ぶときでも、環境に優しい成分を使用しているので自然環境に負担をかけることなく楽しむことができるのはうれしいですね。

すでに日焼けした腕に塗ると色の違いが鮮明に…左がボディ用・右がフェイス用(UVヴェール)

うれしい伸びの良さ

SPF50・PA+++と紫外線の強い時期や屋外での活動が増える時期に使いたい紫外線対策アイテムですが、それだけ日焼け止め効果が高いとなると気になるのがテクスチャーですよね。
ですが、このボディヴェール、意外や意外、使ってみるとベタつきが少なく、伸びが良いため広い範囲に塗りやすい印象です。

セラピスト・セールストレーナー富田さんより

UVケア商品は自分の好みのテクスチャーであったりシチュエーションに分けて選ぶことがポイント!さらに、太陽からの紫外線だけでなく、日常の中に潜むブルーライトなどの光もお肌にとっても大きなダメージになるので注意が必要です。

晴れの日や曇りの日、家にいるときでもなるべく日焼け止めをつけることを習慣にしてお肌へのダメージを減らしましょうね。

そして、日焼け止めを塗って守るだけでなく、塗った後はしっかりケアしてあげることも忘れてはいけません。オーガニック・ナチュラル系の日焼け止めは、基本的に水やせっけんなどで落ちるように作られているため、肌への負担を抑え、ケミカルな化粧落としに頼らなくてもきれいに落とせますよ。

是非、自分に合った商品を見つけてくださいね!

お手頃価格でお肌に優しい、おすすめの日焼け止め追加3選

今回お試しした4つのUVケアアイテムに加え、もうちょっと費用を抑えて日焼け止めを、と思うけど、肌への影響も考えて…という方におすすめの日焼け止め3選をご紹介します。お子さんと一緒に使うのですぐに使い切っちゃうとか、色々と試してみたいという方にはおすすめです。

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Australian Certified Organic 認定素材を採用

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チャントアチャーム(chant a charm)

大人から赤ちゃんまで使えるうれしく優しい日焼け止め

ナチュラルオーガニック系のUVケア商品に絞ってご紹介しましたが、いかがでしたか。

実際に試してみることで自分のお気に入りのテクスチャーや香りなどを発見することができました。また、SPF、PAの高いものを選ぶ際はシーンによって使い分け、なるべく肌への負担をかけないようにしたいですね。

これからどんどん気温が上がっていき、社会的な状況次第では外で過ごしたり海へお出かけに行くことも多くなるかと思いますが、そんなときでもオーガニック商品であれば環境にも優しく遊ぶことができますね。

今回の記事を参考にして自分のお気に入りの日焼け止めを見つけてください!

この記事を書いたコンシェルジュ

EDITORS /beautyconcier編集部

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