脱・迷宮のコスメジプシーVol.1 ~ 化粧品の選び方
2018.10.29
カウンセリングデータ数千件から浮かび上がった、化粧品選びが上手な人と下手な人の違いとは!?今までオーガニック・ナチュラルコスメの選び方や使い方について何度も執筆してきましたが、本日は、多くの方の化粧品の間違った選び方と使い方の現実を皆さんに知ってもらいたいと思います。もしかするとあなたも当てはまるかもしれませんよ~!
まずはじめに、これまでこのビューティーコンシェルで私のコラムを読んでいただきありがとうございました。実は今年の12月いっぱいで、このコラムのコーナーを卒業させていただくことになりました。
これまでたくさんの方に楽しみにしていただき感謝いたします。
12月まであと残すところ数回ですが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
今後私のコラムは、自身のホームページ(http://kazuko-komatsu.jp/)と、オーガニック&ナチュラルコスメと肌の知識に特化したスクール「ナチュラルライフ&ビューティアカデミー」にてコラムやブログとして執筆予定です。
私の普段愛用しているコスメや製品情報、ファッション、メイク、学び、イベント情報、そして本物のリアルオーガニック&ナチュラルコスメブランドリストなどなど…。
グンと幅広い内容でお送りしてく予定です。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
さて、今までのコラムの中でオーガニック&ナチュラルコスメの選び方や使い方に関して何度も執筆してきましたが、本日は、多くの方の化粧品の間違った選び方と使い方の現実を皆さんに知ってもらいたいと思います。
もしかするとあなたも当てはまるかもしれませんよ~!
何千件ものスキンケア&化粧品カウンセリングから浮かび上がった「コスメジプシー」に陥りやすい人の傾向
私のアトリエでは必ずこうしたカウンセリングシートに使っている化粧品ブランドを記載してもらいます。
一見、何でもないような内容に見えますが、ここにはさまざまな情報が隠れているのです。
使っているアイテムもスキンケアにとどまらず、日焼け止めやメイクのベースまで書いてもらう内容となっています。
そしてこのカウンセリングシートを読み砕くには、使っている製品の分析能力が必要になります。
もちろん、私も知らないブランドや製品はたくさんありますが、ネットで成分を確認したり、使用している本人に製品の形状、例えばクレンジングならオイルやジェル、クリームタイプなどで何を使っているか、さらに製品の重さとテクスチャーや肌への入り方(化粧水ならとろみがあるものや浸透の良いもの)などをお聞きしたりしながら、肌に合わせてきちんとケアできているか、何か不具合が出ていないかを確認し作業をしていきます。
なぜなら、実は使っている製品の形状が肌トラブルを見抜くためのカギの一つでもあるからなのです。
今までこうしたカウンセリングのデータを何千件とためていくうちに、私は多くの方の化粧品選びが必ず同じ方向で選ばれているという傾向に気づきました。
そしてそれは正しいスキンケアにつながらず、結果、「迷宮のコスメジプシー」に陥っていると感じていました。
残念ながら、有効成分のうたい文句で化粧品を選ぶ人は正しいスキンケアがきません!
カウンセリングに来る方の多くに見られるのが、
「製品のうたい文句で化粧品を選び、それがスキンケアがうまくできない一番の要因になっていた」
といったケースです。
例えばどんなうたい文句かというと…
- ナノ技術、ナノ成分が肌の奥まで浸透
- ○○技術が、○○成分がハリと弾力をアップ
- ○○成分が肌の透明感をアップ
- 天然成分・オーガニック成分が○%配合
- ○個の美容成分配合でこれ一つでケアできる
とまぁこんな感じです。
一見効果がありそうなのは確か。だから買ってしまいます。
でも、ケミカルであっても、オーガニックナチュラルであっても、成分による「効果」ばかりをうたい文句にしている製品は果たしてその言葉通りに美肌になるのでしょうか?
例えば、美白用化粧品でシミが取れたという人、どのくらいいるのでしょう。
恐らくほとんどの方はシミがとれていないはず。
初めは肌が明るく感じても使い続けるうちに前と何も変わらなくなっているのでは?
そもそも、そんなものでシミが取れているなら、世の中の女性たちはすでにみんなシミなどないはずです。
でも、化粧品はそうした製品がほとんどで、多くはお金儲け。そして、美容家と称する人たちの仕事はと言えば、そうした化粧品をアプローチ成分をかかげて紹介して売り上げにつなげることなのです。
私が信頼する化粧品がきちんとわかる美容家は、頭でっかちになった美容家やビューティ―エディターではなく、例えてあげるならば炭酸美容の高橋弘美さんのように肌を知り、化粧品のノウハウを知り尽くす製造側の人。
こうした人が作る化粧品は過剰なうたい文句も書かないし、浸透アプローチコスメでもない、単純にオーガニックだからという事でもない、「根本的な肌を元気にする」、「肌の回帰再生を促す構造」をした化粧品を作ってくれます。
考えてみてください。
今まであなたは化粧品を買って、肌が劇的に変わりましたか?
オーガニック成分の○○配合で肌が劇的に変わりましたか?
いつも結果に不満でコスメジプシーに陥っているなら、これからの化粧品の買い方を見直す必要があるかもしれません。
でもその前にこれを考えてほしい。
「 化粧品はなぜ必要なのか? 」
正しいケアができる人の化粧品の選び方とは?
化粧品はうたい文句で選ぶものではなく、本来は足りない保湿を補うためのもの。
正しいケアができる人の化粧品の選び方はどんなことをしているかというと、高価な化粧品をあれこれ試す以前に肌の勉強をしています。
だからスキンケアの選択や使い方に大きな違いがあるのです。
例えば…
- 過剰なアプローチ型コスメではなく、とてもシンプルな構造の製品を選ぶ
- 使い合わせる製品が1つのブランドに限らず、自分の肌に必要なものだけをチョイス
- 季節に合わせて使うアイテムをアレンジし、保湿のバランスを変えている
- 必要以上に製品をたくさん使わない
- クレンジングと洗顔を大切にしている
- 被膜力の強いファンデーションは使わない
- 化粧品に頼らないインナーケアを心掛けている
こんな感じです。
これは肌と会話しながら化粧品を選んだり、ケアしたりしているのですね!決してうたい文句で化粧品を選んでいないのです。
そして肌美人が一番大切にしているのは「クレンジング」と「洗顔」。
まずはそこからスタートです!
という事で、次回は肌美人がみんなやっている「コスメジプシーから脱出する」ための美肌クレンジング法から肌と会話するスキンケア法までをお話してみようと思います。
お楽しみに!