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美容院で白髪染めする頻度の目安とは?|長持ちさせるコツやセルフリタッチについて解説

2024.10.29

生えてきた白髪は気になるけど、頻繁に染めるのも大変だし。白髪を染めるのに適当な頻度や注意点は?今回はそんな疑問にお答えします。

白髪 女性

昨今は白髪の生え始める年齢も若年化してきました。ヘアカラーによるデザインの定着や生活習慣の乱れ、紫外線の影響など理由はさまざまではありますが、一度生えてきてしまった白髪を黒髪に戻すにはそれ相応の努力も必要となりますし、そういった事実をご存知でない方も少なくない印象です。

差し当たり、手軽に染めてしまえばよいという方が圧倒的多数なのではないでしょうか。

しかしながら、白髪染めは一度手を出してしまうとなかなか元には戻れない玉手箱のようなものなのです。

近年では、脱白髪染めというフレーズもよく耳にするようにはなりましたが、それでもすぐに脱せられるわけではありません。

この機会に今一度、白髪や白髪染めと上手に付き合っていくにはどうしたらよいか見つめ直し、今後の判断材料にしていただけたらと思います。

美容院で白髪染めはどれくらいの頻度で染めるべき?

美容院での白髪染めの頻度は、理想としてできるだけ間隔を空けることが望ましいです。とはいえ、1ヶ月前後で染められる方が多いのも事実です。頻度は個人差がありますが、白髪が少ない場合は2〜3ヶ月空いても目立ちにくいのに対し、白髪が多い場合は2週間ほどで気になってしまうこともあります。

染める頻度が高いほど髪や頭皮への負担も大きくなるため、できるだけ周期を長く保つことをおすすめします。また、染め方によっても仕上がりや持続期間が変わるので、いかに長く染めずにいられるかが重要です。

白髪染めの種類によるリタッチ頻度の違い

白髪染めの種類によるリタッチ頻度の違いは、実際にはそれほど大きくありません。リタッチの頻度は、むしろ白髪の割合によって決まることが多いです。

例えば、白髪が90%であれば2週間程度で気になりますが、白髪が5%にも満たない場合、8週間経ってもそれほど気にならないことがあります。また、白髪の割合によって、目立ちにくい色の明るさも変わってきます。

以下に種類ごとの特徴を簡単にまとめましたので、担当の美容師と相談しながらご自身に合った方法を見つけてください。

ヘアカラー

ごく一般的な方法、いわゆる白髪染めです。

色味や明るさの再現性が高くバリエーション豊かですが、酸化という決定的なリスクがあります。

染めた部分の色落ちは少ない一方で、根元から同じラインでくっきり差が出るため白髪は気になりやすいです。

ただ暗く染めるのではなく白髪を活かした染め方がおすすめです。

頻度は3〜6週程度。

ヘアマニキュア

ヘアカラーと比べカラーバリエーションは劣りますが、高彩度を表現できます。根元まで染められないので境目はナチュラルになりますが、伸びた部分が気になり出すのは若干早いです。

表面を染めるだけでダメージはそれほど大きくないですが、独特の軋みがでます。髪質によってはハリが出て扱いやすくなります。

ヘアカラーとの併用で多彩な表現が可能となるので、イメージチェンジにおすすめです。

頻度は4〜8週程度。

ヘナ

頭皮や髪をきれいにできるのが最大のメリットです。繰り返すほど状態が良くなります。

色の選択肢が少なく、大幅なカラーチェンジが難しいです。

素材美を追求するナチュラリストにおすすめです。

頻度は4〜8週程度。

白髪染めの色を長くきれいに保つコツ

髪や頭皮の紫外線対策をしっかりする

白髪染めの色を長く保つためには、紫外線対策が重要です。紫外線によってカラーの染料や髪のメラニン色素が壊れ、髪が明るく見えてしまうことがあります。これを防ぐためには、まず物理的防御が最も効果的です。帽子や日傘を使って、髪や頭皮をしっかりと紫外線から守ることが理想的です。

髪用の日焼け止めも役立ちますが、スプレータイプはムラになりやすく、クリームやエマルジョンタイプでは吸収剤による二次的なダメージのリスクが考えられます。そのため、アウトバストリートメントを使用して髪を保湿し、保護する方がより安全でおすすめの方法です。

トリートメントで髪のダメージをおさえる

繰り返しの白髪染めで傷んだ髪には、トリートメントが必要です。白髪染めの頻度が高くなると、髪への負担も大きくなります。特に、加齢により弱ってきた髪にカラーを施すことで、毛先に向かってダメージが蓄積しやすく、広がりやすさや艶のなさ、まとまりにくさを感じている方も多いのではないでしょうか。

できるだけ負担の少ない施術を心がけることも大切ですが、一度傷んでしまった髪は元には戻りません。

そのため、トリートメントが重要な役割を果たします。カラーダメージを受けた髪は脂質が極端に減少するため、セラミドやコレステロール、リン脂質など脂質が配合されたトリートメントを選ぶことが効果的です。

クリームタイプのアウトバストリートメントが特におすすめです。また、紫外線対策を兼ねるなら、γ-ドコサラクトン配合のオイルタイプと併用すると良いでしょう。

ただし、まずはご自身に合ったシャンプーでケアしていることが大前提になります。

市販の白髪染めでリタッチをする頻度やコツとは?

やむを得ず市販の白髪染めを使ってご自身で染めることもあるかも知れません。その際の注意点やコツをお伝えします。

市販の白髪染めの種類や頻度

市販の白髪染めには数多くの種類があり、どれにしようか迷ってしまうのではないでしょうか。従来より材自体の品質も上がり、より手軽できれいに染まるようになっています。とはいえ、仕上がりを比べればサロンクオリティには遠く及びません。手軽さの裏側にあるリスクを理解した上で上手に使いこなしましょう。

タイプ別に手軽さ、染まりやすさ、ダメージケアをそれぞれ5段階で評価、簡単に注意点も記載しておきますので参考にしてみてください。


手軽★★★★
染色★★★
ケア★

塗布が簡単で髪全体に馴染ませやすいが、頭皮や毛先などの負担をかけたくない部分にも付着してしまう。

クリーム 
手軽さ★★
染色★★★★
ケア★★

塗布は面倒だが、染めたい部分だけを染められる。

マニキュア 
手軽さ★
染色★★★★★
ケア★★

塗ればきれいに染まるが、肌に付くとなかなか取れない。

ヘナ 
手軽さ★★★★
染色★★★★
ケア★★★★★

色さえ選ばなければ、技術もいらず肌や髪にも優しい。

シャンプー 
手軽さ★★★★★
染色★
ケア★★★★

トリートメント 
手軽さ★★★★
染色★
ケア★★★★

ケアしながら染められるが、染色自体はあまり期待できない。

白髪染め用シャンプー、トリートメントについては以前記事にしましたので、そちらを参考にしてください。

市販の白髪染めでリタッチする際のコツとは?

リタッチはかなり難易度の高い技術なので、市販の薬剤+セルフ塗布は基本おすすめしません。可能であれば、サロンで施術してもらうのが理想です。

しかしながら、急を要するなどどうしてもというケースもあると思います。そんな時は、無理をせず、可能な範囲のみで施術してください。

以下に、リタッチを行う際のコツをまとめました。

  • 生え際や分け目などの見える部分だけを染める。見えない部分を無理して染めて、髪に余計な負担をかける必要はありません。
  • 塗布は歯ブラシを使う。刷毛よりも細かく塗れるので、染めたい部分にだけピンポイントで薬剤を塗布できます。
  • 薬剤をサロンで分けてもらう。いつもと同じ色の薬剤を使えばムラも少なくでき、次回のサロンカラーでも履歴がわかっている分失敗がなくなります。
  • 薬剤をしっかり混ぜる。想像よりもはるかにしっかり混ぜないと、薬剤の反応によるムラが生じます。

泡タイプやシャンプー、トリートメントではリタッチできませんし、マニキュアでは相当な技術力が必要となります。クリームかヘナでの施術がベターでしょう。

まとめ

白髪=悪ということは決してなくて、上手に生かすことが大人世代の素材美ではないでしょうか。

髪に関わらずある一部分にだけフォーカスしてしまいがちですが、ファッションやメイク、発言や行動など、いくつものエレメントで人の雰囲気や印象は決まると思います。

白髪のままで美しく上品な人もいれば、きれいに染まっているだけで近寄り難い人もいます。

究極の結論を言えば、生き方となってしまうわけですが、その生き方や考え方をサロンで美容師と共有して、その場、その時、その環境に合った染め方、広くはヘアデザインが見つかったらいいなと思います。

一方で、私たち美容師も顧客に寄り添ったお付き合いができるよう、惜しまず努力を続けていきます。

シャンプーソムリエのあとがき

白髪や薄の問題は、これからもずっと続いていくでしょう。それに限らず、体で起きていることは全て自分で作り上げた体によるものです。

根底、生活習慣を見直すことがシンプルで最善、最速の道のりでは、と学ぶほどに思うようになりました。

誰よりも自分がよく理解できるはず、今一度自分と向き合い、見つめ直すことで、明日はもっと美しく生きられるんじゃないでしょうか。

この記事を書いたコンシェルジュ

Editors

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