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頭皮汚れは落としたほうがいいの?綺麗にする方法を紹介!

2024.10.8

シャンプーの1番の役割は、頭皮の汚れを落とすことです。

しかし、「普段のシャンプーのやり方で正解なのか?」「きちんと汚れが落とせているのか?」など、実は正しい洗い方を知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事を読むことで、頭皮汚れのメカニズムや、正しい頭皮汚れに対するケアを知っていただきたいと思います。

頭皮

頭皮の汚れとは

頭皮の汚れには、「体内から分泌される汗や皮脂による汚れ」と整髪料やアウトバストリートメントや埃などによる「外から付着する汚れ」の2種類があります。

「体内から出る汚れ」には、皮脂膜と汗腺、そして角質残りの3つがあります。

実は、頭皮は身体の部位の中で最も脂腺が多く、皮脂が出やすい部位なのです。さらに汗腺についても、手のひらや足の裏に次いで多い部位になります。

その脂腺から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される汗が混ざり合うことで、頭皮に皮脂膜が形成されていきます。

本来、これらの分泌物は、外気の乾燥や紫外線から保護したり、水分量やうるおいを保つ役割をします。

ただ、その役割を終えた皮脂膜をケアしておかないと、頭皮や毛穴に残ってしまい、それが汚れの原因となります。

さらに、古くなった角質残りも頭皮の汚れとなります。頭皮も肌と同じで新陳代謝を行い、古くなった角質が剥がれ、新しい皮膚が生まれます。

これに加え、「外から付着する汚れ」として、頭皮や髪に残った洗髪料や埃などが、おもな頭皮の汚れになります。

頭皮汚れを落としたほうがいい理由

先ほどご紹介した頭皮に残ってしまった汚れが酸化することで、悪玉の活性酸素が発生してしまいます。さらに、この活性酸素により、汚れが過酸化脂質になり、頭皮の様々なトラブルの原因になります。

また、ここでできた活性酸素は、真皮層に存在する毛根幹細胞や色素幹細胞に悪影響を与えるため、薄毛や白髪へ促進する可能性も否定できません。

頭皮トラブル回避のためには、頭皮汚れをきちんと落とすことが、とても重要になります。

髪のべたつきが起こるから

頭皮だけではなく、もちろん髪にもべたつきが起こります。髪のキューティクルの表面には、頭皮から分泌された皮脂膜を引っ張り上げる機能を持ち合わせています。

これにより、髪は艶やかで柔軟性を保つことができるのです。

しかし、役割を終えた皮脂膜は、こちらがしっかり洗い流して頭皮に残さないようにする必要があります。適切なケアをせずに放っておくと髪はべたつき、ヘアカラー剤やパーマ剤の浸透を妨げる可能性もあります。

フケが出るから

頭皮に汚れが残ってしまうと、ベトベトタイプの脂性フケの原因になります。先ほどお伝えした通り、毛穴に残った汚れは酸化すると過酸化脂質という物質に変わります。この過酸化脂質をエサにして、マラセチア菌という皮膚常在菌が増殖し、頭皮への刺激をどんどん与えて悪化していきます。

これにより、新陳代謝が乱れ、大量のフケが発生します。ベトベトタイプの脂性フケは、やや黄色がかった白色で、湿ってベトベトしていて、頭皮や毛髪に張りついています。その後、大きな塊となって落ちるのが特徴です。

なお、マラセチア菌が繁殖することで、脂漏性皮膚炎を引き起こすリスクがあります。悪化すると、抜け毛を引き起こす脂漏性脱毛症の原因となりうるので、注意が必要です。

頭皮にニキビができるから

頭皮が汚れた状態になると、毛穴に古い角質や皮脂などが詰まり、それをエサとしてアクネ菌や黄色ブドウ球菌が繁殖し、頭皮ニキビの発生の原因となります。

かゆみや痛みも併発しがちで、繰り返す人が多いのも特徴的です。頭皮ニキビは、毛穴にできて、その部分が盛り上がります。押すと痛かったり、時には膿をもったりするので、治りが悪い傾向にあります。

頭皮が臭くなるから

皮脂膜には、不飽和脂肪酸という酸化しやすい脂肪酸も含まれています。この不飽和脂肪酸を残してしまうと、空気中の酸素や紫外線に反応し、自動酸化が促進されます。その後、活性酸素が大量発生します。

この活性酸素が他の油脂から水素を奪い、過酸化脂質へと変化させます。また、過酸化脂質はその後、さらに低級脂肪酸や低級アルデヒドやケトンなどに変化していきます。それらが頭皮のニオイの原因となってしまいます。

頭皮汚れを落とす方法

シャンプーの役割は、「頭皮の汚れを落とすこと」というのは、言わずと知れたことですよね。

そこで、頭皮汚れをしっかりと落としきるためには、『ご自身の肌タイプに合った物をチョイスし、上手に活用すること』が大事になります。                        

例えば、シャンプーの工程にブラシを使うことをプラスすると、汚れを落とす効率が格段にアップします。

さらに、頭皮クレンジングに特化した製品を上手く使うのもおすすめです。

このように、頭皮ケアに活用できる製品を上手く使用することで、ご自宅でも効率よく頭皮汚れを落とせます。

「頑固だった頭皮汚れが落ちたか、自分じゃよくわからない」「たまにはがっつりケアしたいな」と思われる方は、頭皮の汚れを落とすことに特化した、美容サロンでのヘッドスパもおすすめです。

ここでは、いくつか具体的に、頭皮汚れをきれいに落とす方法やおすすめグッズを紹介したいと思います。

洗髪時にブラシを使う

洗髪時に、ブラシを使われていますか?頭皮汚れが気になる方は、シャンプー時のあらゆる場面で、ブラシを使用することをおすすめします。

まずは髪を洗う前にブラッシングをしてみましょう。これにより、頭皮及び毛髪の汚れを浮かし落としやすくし、髪のキューティクルを正しい方向に整え、摩擦を軽減できます。この時点で、頭皮に残っている汚れをある程度落としてしまうことで、シャンプーの泡立ちをよくする効果もあります。

続いて、シャンプー時にもブラシの使用をオススメしています。指でゴシゴシするより、優しくマッサージするようにブラシを通してもらった方が、刺激も少なく、密に洗浄することができます

そしてシャンプー後のお流しの時でも、ブラシは使えます。ブラシを使って流すことで、頭皮や髪にもともと残りやすい界面活性剤(シャンプーの洗浄成分)をしっかり流すことができ、頭皮トラブルを回避できます。

シャンプー時に使用するブラシについては、毛先の素材が重要になってきます。そこで、私たちシャンプーソムリエが独自開発したナイロンの毛でできている、微振動付きの「スカルプブラシ」がおすすめです。

シャンプーソムリエ スカルプブラシ

頭皮タイプに合わせたシャンプー選び

続いては、ご自身の頭皮の肌タイプに合ったシャンプー剤を使いましょう。

シャンプー剤の選び方としては、主成分である界面活性剤の種類によって、その製品の脱脂力(頭皮の脂を落とす力)が変わってきます。

脂性肌タイプの方は脱脂力高めのシャンプーを、乾燥肌タイプの方は脱脂力の穏やかなシャンプーを使用しましょう。

毎日使用することになるシャンプーは、お肌である頭皮や髪への影響力が高いです。ご自身の肌タイプに合ったシャンプー剤で、毎日ケアしてあげましょう。       

ここでは

  • 脂性肌タイプ向けシャンプー
  • 乾燥肌タイプ向けのシャンプー
  • 既に炎症やフケなどトラブルが出てしまっている方向け

の3つのシャンプーをご紹介いたします

脂性肌タイプ向け|キュベシノブシャンプー フレ

低刺激で、泡立ちが良く、洗浄力は「適度にしっとり洗い上がる」という特徴があります。

乾燥肌タイプ|キュベシノブシャンプー

ダメージケアもできるので、ヘアカラーやパーマでダメージのある方にもおすすめです。

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ランテージュ
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炎症やフケなどトラブルが出てしまっている方向け|ルイス・リカーリ シャンプー

マラセチア菌などに対し抗菌作用を持っており、脂漏性皮膚炎などにも効果が期待される、ノニオン界面活性剤を使ったシャンプーなので、髪が細い方や頭皮に炎症を持つ敏感肌の方にもおすすめです。

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頭皮トラブルに悩む方、髪が細くて根本のボリュームが出にくい方、髪が細くてカールがダレて見えやすい方のためにN.Y.のルイスリカーリとシャンプーソムリエ協会理事の関川が共同研究開発した少数派の悩みにフォーカスした特別なヘアケアです。

自宅でできるスペシャルケア

頭皮クレンジング

シャンプーとはまた違う方法で、頭皮の汚れをクレンジングしてしまうのも有効です。おすすめのクレンジング方法を2点ご紹介します。

1つ目は、オイルクレンジングです。シャンプー前に頭皮汚れにオイルを塗布し、数分間マッサージします。オイルをしっかり頭皮に馴染ませた後、洗髪します。使用していただくオイルは基本的にホホバオイルですが、その中でも「インカオイルオーガニックホホバ」をオススメします。

ホホバオイルは、皮脂に含まれるワックスエステル(蝋)の性分と大変似ているため、肌との親和性が良く、安全性も高いのです。ベビーマッサージや、ムダ毛処理時のフェムケア、シェービング後のケアにもご使用いただけます。

インカオイルオーガニックホホバ

世界的権威オーガニック検査機関であるOIAの認定を受けた、100%オーガニックホホバオイルなので、安心してご使用いただけます。

店頭価格 3,300円 (税込) 60mL

高還元水

2つ目は、電解水である「高還元水」を使ったクレンジング方法です。高還元水とは、アルカリ水と言うpHが高いお水を使用し、乳化力や抽出力がとても高い水のことです。こちらは安全性の高いクレンジングとして使用できます。

その中でも「アゲム・ヘアクレンジングジェル」をオススメします。この製品は、たった2〜3分の使用で、頭皮に残留した過酸化脂質を乳化(分離)してくれます。

pHが高いことを心配される方がおられますが、有機物に触れ反応すると、pH7.0まで落ち利用になっています。そのため、クレンジングジェルがお肌に残っても、問題はありません。安心安全のクレンジングジェルなので、週1〜2回使用されるとより効果的です。

アゲム・クレンジングジェル

高還元水を使い、スタイリング剤や過酸化脂質を分解する

安全性の高い全身クレンジングです。

店頭価格 6,380円 (税込)1,000mL

商品のお問い合わせはコチラへ

炭酸クレンジング

炭酸も頭皮のクレンジングに有効です。頭皮に使用する炭酸クレンジングは「炭酸泉」がおすすめです。この「炭酸泉」は「炭酸水」ではありません。

「炭酸水」とは、お水に炭酸が溶けたもので、濃度は3000〜4000ppmとなります。一方で、「炭酸泉」はお湯に炭酸が溶けたもので、濃度は1000ppm程度となります。

「炭酸水」の方が濃度が高くて良さそうに感じるかもしれませんが、濃度が高すぎて髪が軋んだり、髪のメラニンを破壊する恐れもありますので、誤って使用しないように気をつけましょう。

「炭酸泉」は、頭皮の過酸化脂質を分解してくれるほかに、髪を収斂しツヤ感をアップしたり、血行を促進してくれる効果もあります。

この炭酸の効果を取り入れたヘアケア製品を使っていただくことも有効的です。ただし、炭酸配合の製品は皮脂をしっかり落とす効果がありますが、一方で髪がパサつきやすくなるので、週に1回程度にするのが望ましいです。

その際は、ナンバースリーミュリアム 薬用スカルプ炭酸クレンジングを使われるのがオススメです。洗浄成分はアミノ酸系界面活性剤を使用しているため、洗浄力は程よい製品になります。

ナンバースリー ミュリアム 薬用スカルプ炭酸クレンジング

炭酸を配合した、スカルプクレンジングに特化した頭皮用シャンプーです。

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美容サロンでのヘッドスパ

定期的に美容サロンでヘッドスパを施術していただくのもオススメです。ヘッドスパの有効性として、まずは過酸化脂質を除去し、清潔で健康な頭皮に導きます。

プロにしっかり頭皮マッサージをされることで、頭皮の血行が促進され、頭のコリをほぐし、心も体もリフレッシュされます。頭皮の弾力を失えば顔周りの筋肉のキープ力が弱まり、下がり肌になってしまうので、ヘッドスパによって小顔効果もあります。

このように、頭皮ケア以外の付加価値がありますので、美容サロンでのヘッドスパの施術を受けることをオススメします。

まとめ

頭皮汚れをしっかりケアをしておかないと、様々なトラブルにつながることは、おわかりいただけたかと思います。

特に、頭皮に臭気を感じた時は要注意です。活性酸素が大量に発生している可能性が高いです。ヒトの鼻は下を向いているので、なかなか自分自身では気づけません。

ご家族に確認していただいたり、指の腹で頭皮を擦ってニオイを確認されると良いでしょう。

臭気を感じた時は、サロンでのヘッドスパを即座に行いましょう。さらに、継続的にヘッドスパを施術していただくことをオススメします。臭気を感じない頭皮に導くことが、第一優先事項になります。                             

ニオイがある=かゆみ・ふけ・頭皮湿疹・頭皮ニキビなどのトラブルが発生している可能性が大です。これらの頭皮トラブルは、単発で起こることもありますし、それらが同時に起こることもあります。さらに、進行しながら他のタイプが併発することもあるので注意が必要です。

臭気を感じるのにケアせずにそのままを放っておくと、頭皮の奥の真皮層にまで影響し、薄毛や白髪の危険性もあります。ひどい場合は、頭皮にしわができてしまう…なんてこともあるので、やはり毎日のケアを怠らずに習慣づけていただくことが、頭皮ケア最大のコツですね。

シャンプーソムリエのあとがき

日々のサロンワークの中で、お客様にもお伝えしているケア方法なのですが、情報過多の現代の中で、間違ったケアをされている方も少なくはありません。

私たちの記事を少しでも多くの方が参考にしていただいて、毎日の正しいヘアケアにて、健やかな頭皮と毛髪に導いていただくことを、切に願っております。

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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