ビューティー&ウェルネス情報

自宅でできる美容、健康情報やエステ、スパ、ヨガなどの店舗、サービス情報をお届けするあなたのwell‐beingガイド

頭皮ケアで女性におすすめのものは?トラブル別に原因も解説!

2024.8.22

頭皮のトラブルは女性にとって悩ましい問題ですが、原因を知り、適切なケアを行うことで健康な頭皮と美しい髪を保つことができます。この記事では、主な頭皮トラブルと、それぞれの原因と効果的なケア方法を詳しく解説します。

頭皮

頭皮の健康は美しい髪を保つための重要な要素です。しかし、毎日ちゃんとケアしてるつもりでも、思っているような効果を感じず、薄毛やフケ、かゆみ、臭いなどでお困りではありませんか?

ここでは主な頭皮トラブルの原因と誰でも取り入れやすい基本の頭皮ケアから、日常生活で気を付けるポイントまでをわかりやすく解説します。

頭皮ケアとは

頭皮ケアとは、頭皮の健康と美しい髪を育むためのケア方法のことです。その方法として、髪や頭皮の皮脂汚れを適切に洗い落としつつ保湿やマッサージを行ったり、日々の食事を見直すことで、健康頭皮へ導きフケやかゆみ、抜け毛などのトラブルを予防・改善します。

女性が抱えている頭皮の悩み

日々の生活の中で頭皮のコンディションでお悩みの方も多いはず。そのお悩みは薄毛や抜け毛、フケ、かゆみ、臭いなど、さまざま。どれもお悩みも美髪づくりには大敵なものばかり。まずは多くの女性を悩ましている症例をあげるので、ご自身のお悩みと比較してチェックしてみてください。

頭皮の匂い

頭皮の匂いには、酸っぱい、脂っぽい、腐敗臭のような不快な匂いなど、日々のヘアケアや生活環境などが起因する匂いと、年齢によるホルモンバランスの変化に起因する匂いがあります。

年齢による匂いは男性だけでなく、女性でも発生してしまう加齢臭です。これらの頭皮臭は自分で感じるものから、知らず知らずのうちに他人へ不快な思いをさせるレベルまでさまざま。それぞれの臭いの原因にあったケアが重要です。

抜け毛・薄毛・白髪

髪は女性にとって、とても大切なもの。しかし、年齢を重ねることで大切だった髪への悩みが生まれ、その症状の改善を諦めてしまう方もいるのではないでしょうか?

例えば、ブラッシングやシャンプーの際の抜け毛が多くなった、頭頂部や前頭部の髪が薄くなった、髪の密度が減ってスカスカになったように感じる、こめかみや生え際の白髪が多くなってきた気がする…。髪を大切に思う女性にとっては、こういった悩みはどれも気になるところ。

ところが、年齢を重ねたからといって、その症状の改善を諦める必要はありません。適切なケアを取り入れることで、少しでも長く美髪ライフを楽しんでいただきたいです。

頭皮がかゆい

頭皮のかゆみの原因はいくつかあります。使用しているヘアケア剤やスタイリング剤が頭皮に合わない、シャンプーのし過ぎなどによる頭皮の乾燥、汗や皮脂汚れが残ることで雑菌が繁殖する、紫外線の影響などによってかゆみが発生します。

そこで、かゆみを感じた時は鏡で頭皮をチェックし、赤みを帯びていないか確認しましょう。もし、かゆみと合わせて大量のフケや脱毛が見られる場合は、粃糠(ひこう)性脱毛症が疑われるため、早急な対応が必要です。

フケがひどい

日常的にフケが出る症状があると、「毎日ちゃんと洗っているのに、フケが髪の毛についていたり、衣服に落ちていると、不潔に感じられてしまうんじゃないか?」と心配になってしまいますよね。本来、フケ自体はどんなに健康な頭皮の方でも、毎日発生しています。

しかし、そのフケは新陳代謝によってお肌から出る垢と同じでとても小さいため、普段のシャンプーで洗い流されてしまい、フケとしてわからないだけなのです。そこで、もしフケが気になる時は、そのフケや頭皮をよく観察してみてください。

・粉のように小さくパラパラしているのか?
・湿ったべとべとしたものなのか?
・色が黄色や白銀色をしていないか?
・頭皮にカサブタや赤みを帯びていないか?

これらのフケの状態や症状にあった対策を行わず、間違ったケアをしていると、フケだけでなくかゆみも伴って、さらに症状を悪化させることもあります。

頭皮トラブルの原因

頭皮の健康を維持することは、美しい髪を保つための重要な鍵です。しかし、実際には多くの女性が薄毛や抜け毛、フケ、かゆみ、臭いなどの頭皮トラブルに悩まされています。ここからは、これらの頭皮トラブルの原因を詳しく解説します。

頭皮の臭いの原因

頭が臭くなる主な原因は、頭皮の皮脂が雑菌と混ざり合うことで、雑菌が繁殖することによるものです。

シャンプー洗髪において十分に頭皮が洗えていないと、頭皮に不要な皮脂が落ちず、残った皮脂汚れが紫外線の影響を受け、過酸化脂質を生成してしまいます。

この過酸化脂質は、頭皮の常在菌への過剰なエサとなるため、菌の異常繁殖を招き、臭いの原因となります。

しかし、頭皮が臭いからといって、洗浄力の強いシャンプー剤で何度も洗ったり、ゴシゴシと強い力で頭皮をこする洗い方をしてしまうと、頭皮の皮脂の過剰分泌を招いたり、逆に皮脂が落ちすぎてバリア機能が弱まり雑菌が繁殖するおそれがあります。

そのほか、洗髪後、頭皮が湿った状態で長時間放置しておく自然乾燥も雑菌の温床になるため、危険です。

また、日々の食生活・加齢・ストレスなどの影響でホルモンバランスが乱れることも臭いの一因となります。

そして、ホルモンの影響によって頭皮の匂いが強くなることもあります。女性ホルモンには皮脂分泌を抑える働きがあり、男性ホルモンには皮脂分泌を促す働きがあります。

男性ホルモンの働きが増すと、皮脂の分泌量が増えるようになります。 それにより、頭皮が雑菌の発生しやすい環境となり、匂いが発生しやすくなることもあります。

抜け毛・薄毛・白髪の原因

女性の抜け毛や薄毛・白髪の原因は多岐にわたります。

・加齢やストレス
・過度なダイエットなどによる栄養不足
・不規則な生活や睡眠不足などの生活習慣
・アイロンを使った高温での過度なスタイリング
・頭皮コンディションに合わないシャンプー剤の使用などの間違ったヘアケア

原因は1つではない可能性もあるため、どれか1つを改善するだけではなく、トータルでのケアが必要になってきます。まずは、それぞれを見つめ直すことが重要です。

また、「白髪が気になるから」といって、お家で頻繁に白髪染めをされている方は要注意です。カラーの際に発生する悪玉の活性酸素は、抜け毛・薄毛・白髪を増やす根源になります。

ホームカラーは極力控えたほうがベターです。

頭皮のかゆみの原因

頭皮のかゆみは、一時的で軽度なかゆみから、炎症によるものなど、さまざまなものがあります。原因としては、

・帽子を長く被ることで蒸れて引き起こすかゆみ
・頻繁な洗髪
・洗髪不足
・熱すぎるお湯での洗髪
・適切でないシャンプーやトリートメントの使用
・頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌による雑菌の繁殖や炎症

など、多岐にわたります。

さらには、妊娠、更年期、月経周期などによるホルモンバランスの変化でも、皮脂分泌を増減させることがあります。

そのほか、日常のストレスが皮膚の免疫機能にも関わるため、頭皮の状態が悪くなることでかゆみを引き起こすこともあります。

フケが出る原因

フケの種類として大きく2つに分けられます。

・白くパラパラとした細かな形状の乾性フケ
・やや黄ばみがかり、湿ったやや大きめのフケが頭皮や毛髪に張りついた感じの脂性フケ

乾性フケは洗浄力の高いシャンプーを使ったり、高温でのお流し、紫外線による日焼け、冬場の外気の乾燥などにより、お肌のバリア機能の低下が主な原因になります。

一方、脂性フケは過剰な皮脂分泌や、シャンプーで洗い残してしまった皮脂汚れが過酸化脂質となり、常在菌の異常繁殖が原因でフケが発生します。

その他、睡眠不足や不規則な生活、過度なダイエットや偏った食事、ストレスなどはホルモンバランスを乱し、頭皮の正常なターンオーバーの妨げとなり、フケが発生しやすくなります。

頭皮ケアで女性におすすめのものを紹介!

頭皮ケアは、美しい髪を保つためには必要不可欠なものです。女性が悩む頭皮トラブルを解消するための頭皮ケア方法を紹介します。ご自身に合ったものを見つけてください。

自分の頭皮に合ったスカルプケアシャンプー

シャンプーはご自身の頭皮の状態に合ったものを使うことが重要です。

シャンプーボトルの裏面を見ていただき、水の次に書かれている成分が、そのシャンプー剤のおおよその洗浄力を見極めるポイントです。

乾燥肌の方であれば、皮脂を摂り過ぎないためにも、洗浄力がマイルドな「ラウロイルアスパラギン酸」や「ラウロイルメチルアラニンNa」といったアミノ酸系シャンプーや、「セラミド」や「ヒアルロン酸」といった保湿成分の入ったものがおすすめです。

一方で、脂性肌の方は、洗浄力が高めな「ラウレス-4カルボン酸Na」や「ココイルメチルタウリンNa」が主剤になっているものが良いでしょう。

また、どちらの肌にも共通して、洗浄成分や脂分を地肌や髪に残さず、抗菌効果のある洗浄成分の「ラウリン酸ポリグリセリル-10」が使われているものもおすすめです。

万が一、すでに頭皮が炎症状態であるようであれば、抗炎症成分(グリチルリチン酸)や抗菌成分(ミコナゾール)が入っているものを使ったり、湯シャンを行い、症状の改善の様子を見てください。

正しい髪の洗い方をする

シャンプーというと「髪の毛を洗うもの」と思われる方もいると思いますが、正しいシャンプーは「頭皮」を洗うこと。そこで、まずはシャンプー前に、櫛やブラシを使って髪や頭皮の汚れを浮かし、洗い流しやすい状態にします。

そして38℃〜40℃のお湯で3〜5分を目安に、しっかりと予洗いを行います。これにより、汚れの80%程度は洗い流され、少量のシャンプー剤で十分にシャンプーすることができます。

シャンプーの際は、適量のシャンプー剤をしっかり泡立て、爪を立てず指の腹でもみ洗いしましょう。

シャンプー後のお流しは予洗い同様にしっかりと行い、汚れやシャンプー剤のすすぎ残しがないようにしましょう。シャンプー完了後は、できるだけ早く、濡れた頭皮(髪)を乾かすことも重要です。

頭皮を濡れたまま放置してしまうと、高温多湿の状態になり、頭皮の皮膚常在菌が過剰に繁殖してしまい、頭皮トラブルの原因になってしまいます。

スカルプモード付きのドライヤーを使用

ドライヤーは、シャンプー後に髪を乾かす際の必須アイテム。毎日行うことだから、使うドライヤーにも気を配りたいところです。

髪の毛は濡れている時はとてもデリケートで、60℃以上の熱にさらされるとたんぱく変性といって髪の毛がダメージし始めます。

普段使っているドライヤーをスカルプドライヤーに変えるだけで、手軽に頭皮ケアができます。

スカルプドライヤーは、髪や頭皮に優しい50〜60℃の低温乾燥、保湿効果のあるマイナスイオン、血行を促進するマッサージ機能、抗菌・消臭機能など、多くの優れた特徴を持っています。

これらの機能が組み合わさることで、頭皮の健康を保ちます。日常のヘアケアに取り入れることで、美しく健康な髪と頭皮を手に入れましょう。

ヘアケアアイテムで頭皮ケア

お顔であれば、洗顔後に基礎化粧品や美容クリームなどを使うのと同じように、頭皮にも保湿効果や血行促進、フケ・かゆみ予防として頭皮用美容液を使ってみてはいかがでしょうか?

市販されている美容液の中には、「Cysay因子®︎」という成分を高配合した美容液もあります。

こちらは、すでに脂漏性湿疹やアトピー肌などで悩んでいる状態でも、頭皮コンディションを少しでも早く正常な状態に戻す効果があります。頭皮トラブルを予防するだけでなく、美しい髪の土台作りに活かしてみてはいかがでしょうか?

頭皮マッサージ

頭皮マッサージを行うことは、頭皮の血行促進、ストレス軽減、髪の成長促進、かゆみの軽減、頭皮環境の改善、抜け毛予防、美容液やオイルの浸透促進など、多くの効果が期待できます。こちらは、シャンプー後に行うのがおすすめです。

〜頭皮マッサージの方法〜

  1. 両手の指の腹で頭皮を優しく押さえる
  2. 生え際から順番に頭頂部まで優しく指圧する
  3. 再度生え際から頭頂部まで指先で頭皮を軽くつまみあげる
  4. 両側頭部に手のひらを置き、円を描いて地肌を揉み上げるイメージで軽く動かす

頭皮マッサージを行う際は、決して爪は立てずに、ゆっくりと行いましょう。

食生活と睡眠の改善

頭皮のトラブル改善には、外側からのケアだけでなく、身体の内側からのケアとして食生活と睡眠の改善も重要です。

普段の食事が不規則、栄養に偏りがある、過度な糖質や脂質の摂取は、皮脂分泌を増加させ、脂漏性湿疹などの頭皮トラブルの原因になります。

頭皮のためには、バランスの良い食事を心がけることが重要です。特に、タンパク質・ビタミンB群・ビタミンC・亜鉛・鉄分・良質な脂質(オメガ3)を積極的に摂りましょう。

また、睡眠不足は交感神経が優位な状態となり男性ホルモンを活性化させる作用があるため、皮脂分泌が増加し、頭皮の臭いや頭皮ニキビなどの原因になります。そして、頭皮の健康のためには、長く寝ることよりも、良質な睡眠をとることが重要です。

紫外線対策

頭皮が紫外線に長時間さらされると、頭皮の老化が進行し抜け毛・薄毛・白髪が増加したり、頭皮の乾燥や免疫力の低下を招くため、細菌や真菌の感染を受けやすくなります。これがフケやかゆみ、さらには炎症の原因となります。帽子や日傘を有効活用し、ヘア用のUVケアスプレーも使うと良いでしょう。

まとめ

頭皮ケアは、女性にとって美しい髪を保つために欠かせないケアです。頭皮トラブルの原因を理解し、適切なケアを行うことで、健康的な頭皮と美しい髪を手に入れることができます。ご自身のお悩みに合ったケアをすることで、臭いやかゆみ、フケ、抜け毛や薄毛などの問題を改善し予防することが可能です。

シャンプーソムリエのあとがき

頭皮トラブルは、誰にでも起こり得るものです。今一度、ご自身の普段のヘアケアを見直してみてください。

もし今、何かお悩みがあるようであればその原因を理解し、適切なケアを早めに行うことで、症状の悪化を食い止め、改善が期待できます。そして、正しいヘアケアを継続して行うことが、頭皮トラブルの予防だけでなく、健康的な頭皮や美しい髪を手にいれる近道だと思います。

【一般社団法人シャンプーソムリエ協会】は、特定のメーカーや商材にとらわれない中立な考えと立場の団体です。シャンプーを軸にしたヘアケアアドバイスはもちろんのこと、食とインナビューティーを学ぶことで、健康と美の関係性を世に広める活動を行っております。

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

関連キーワード

関連するキーワードキーワードから記事を探す