頭皮のかゆみが気になる方へのおすすめケア法
2024.4.17
頭皮の悩みは抜け毛・かゆみ・ニオイ・ベタつき・フケなどさまざまで、それぞれの悩みに合ったオススメのケア方法があります。
そのため、悩みに合った適切なケア法ができていないと、なかなかそのお悩みは改善されません。
この記事を読んで、あなたの悩みにあったケア方法を見つけていただき、健康的な頭皮を手に入れてください。
頭皮のかゆみの原因とは
頭皮のかゆみの主な原因には、「皮脂の過剰分泌」「シャンプーのし過ぎ」「シャンプーの仕方」「ホルモンバランスの崩れ」「紫外線」などが挙げられます。
例えば、適切なシャンプーができないことで余分な皮脂やスタイリング剤などが残り、マラセチア菌などの菌類が異常繁殖し、頭皮刺激となりかゆみに繋がります。
また、女性は更年期に差し掛かる頃になると、女性ホルモンのエストロゲンの量が低下してくるため、頭皮の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンが作られにくくなります。
その結果、頭皮が皮薄化し水分保持もしにくくなるため、乾燥状態になりやすくかゆみの原因になることもあります。
このように、あなたのかゆみの原因はどれなのか?を、あなたのフケのタイプやかゆみを感じる瞬間などから見ていきましょう。
フケが出るようなかゆみの原因
フケを伴って頭皮がかゆい時は、まずそのフケがベタベタした脂っぽい感じのものか、パラパラと粉っぽいフケなのかを確認してください。ベタベタした脂っぽいフケが出ている時は、頭皮の洗浄不足が原因です。
反対に、粉っぽいフケの時は、頭皮が乾燥しているため、頭皮が外部からの刺激に敏感となり、かゆみの症状として現れます。
汗をかいた時にかゆみが出る原因
頭皮が乾燥状態の方の場合、ちょっとした汗の量でも、その汗が刺激物となり、かゆみを引き起こします。頭皮の乾燥を招く要因は1つではなく、加齢や肌のターンオーバーの乱れ、洗浄力の強いシャンプーの使用や過度なシャンプー、紫外線などが関係しています。
かゆみに耐えかねてかいてしまうと、より一層肌のバリア機能が低下し、ますますかゆみを引き起こしやすくなる悪循環に陥ってしまいます。
日常的にかゆみが出てしまう場合は
日常的に頭皮がかゆい原因として考えられるのは、
- ご自身の頭皮のコンディションに合わないシャンプー剤の使用
- お湯の温度が高い
- 爪を立てて洗っている
- シャンプー後すぐに乾かさない
といった間違ったヘアケアをしている場合が多いです。また、紫外線の浴び過ぎ、睡眠不足や食生活の乱れなど生活習慣の乱れが原因になることもあります。
頭皮のかゆみ対策に効果的な3つの方法
頭皮のかゆみが気になる方は、日頃のヘアケア方法や生活習慣・食生活を振り返ってみてください。以下では、かゆみが気になる際の対処方法を3つ紹介します。
1.シャンプーを見直す
頭皮のかゆみ対策としてシャンプー剤を変えてみるのも1つの方法になります。
まずは、ご自身が今使っているシャンプー剤がどういったタイプのものなのか?を把握しましょう。
その性能に合った正しいシャンプーの仕方を知ることが重要になってきます。
かゆみの原因がシャンプー剤に起因するものであれば、そのかゆみは一時的なものなので、使用をやめれば改善するでしょう。
これはシャンプー剤に限らず、リンス・トリートメント・育毛剤など他の化粧品でも同じことが言えます。
反対に、洗浄力の強すぎるシャンプー剤を継続使用したり、シャンプーの回数が多すぎる場合、お肌を守るバリア機能として働く必要な皮脂までも取りすぎてしまい、頭皮が乾燥し敏感になるため、かゆみの症状が現れやすくなります。
この場合は、「シャンプー剤の見直し」や、次でご紹介する「洗髪方法を見直す」必要があります。
2.洗髪方法を見直す
「頭皮がかゆいから」といって、爪を立てて洗ったり、熱いお湯で流すのは絶対にNGです。
洗髪のポイントは以下になります。
- 指の腹でモミモミと洗う
- 適切なお湯の温度は「38℃〜40℃」
- シャンプーの前にお流し(予洗い)をする【目安は2〜3分】
- すすぎのこしがないようにしっかり流す
- シャンプー後は速やかに乾かす
シャンプー工程の中で最も重要になってくるのが、予洗いやシャンプー後などの際の「お流し」になります。
予洗いをしっかり行うことで、その日の汗や埃などの汚れの70%程度は落ちます。
また、シャンプーできちんと皮脂や汚れを落としたあと、シャンプー剤をしっかりと流し切らずに、すすぎのこしがあると、頭皮のかゆみの原因に直結します。
トリートメントを使った際も同じです。「いい香りやツルツル感を髪に残したいから」といってすすぎのこしが無いようにしましょう。
この「お流し」が悪いと、どんなかゆみ対策シャンプーを使ったとしてもその効果は現れません。
そして、頭皮が極度に乾燥状態だったり、アトピーなどで頭皮コンディションが悪い時は、低刺激なシャンプー剤の使用や、場合によっては、湯シャンを行い頭皮の様子をみることもいいでしょう。
その際にシャワーヘッドをマイクロバブルなどが発生するものに変えることで、お湯だけでの洗浄力が高まるため、おすすめです。少量のシャンプー剤で洗髪できたり、湯シャンの効果も高まります。
そして、シャンプー後は雑菌の繁殖を抑えるために速やかに乾かし、乾燥が気になる場合は頭皮用美容液を活用しましょう
3.生活習慣や食生活を見直す
頭皮のかゆみは、不規則な食生活や睡眠不足といった、生活習慣の乱れが原因になる場合があります。
睡眠不足が続くと、自律神経が乱れ、血行不良やホルモンバランスの乱れも招きます。
発汗や皮脂の分泌がさらに乱れたり、免疫力が低下することで、その結果、皮膚表面の雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮のかゆみに繋がってしまいます。
また、不規則な食生活も、頭皮に影響します。
中でも、過剰な脂質や糖質の摂取により、皮脂分泌が促され、脂っぽいフケを伴ったかゆみのある方は、より注意が必要です。
良質なタンパク質や、頭皮の代謝に関わるビタミンA・ビタミンBを積極的に摂りつつ、栄養バランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。
そして、十分な睡眠をとって皮膚の新陳代謝を促すことで、頭皮のかゆみなどのトラブルを起こしにくい頭皮につながります。
頭皮のかゆみを解消するシャンプーの選び方
フケやかゆみが発生している頭皮は、何らかの原因によって頭皮が炎症状態であったり、頭皮のターンオーバーが乱れている状況になります。このような状態の頭皮は、皮膚のバリア機能が低下しているため、外からの刺激に対してとてもデリケートな状態になります。低刺激性のシャンプーであったり、頭皮の汚れを適切に落とすことのできるシャンプーなど、症状にあったものをしっかりとを選ぶことが大切です。
あなたの頭皮と合っているシャンプーを選びましょう
頭皮のかゆみ対策としてシャンプー剤を見直す際は、脂性肌用・乾燥肌用といった頭皮のコンディションにあったものを使いましょう。
そのためには普段の頭皮コンディションを知ることが重要です。
頭皮がいつもベタベタと脂っぽく感じたり、お肌にニキビや吹き出物、赤みといったスキントラブルがある方は「脂性肌」
シャンプーやドライヤー直後にかゆく感じたり、頭皮を軽く擦ってパラパラとしたフケが出る、もともと敏感肌やアレルギー体質を持っている方は「乾燥肌」
ただ中には「混合肌」として、本来は乾燥肌なのにその乾燥を補うために皮脂が分泌されて脂性肌ぽく見える方もいます。そういった際は頭皮の色を見て判断するといいでしょう。
健康頭皮であれば青白く瑞々しい感じがします。
抗菌・抗カビの成分が入っている
脂性肌の方のかゆみの原因は、マラセチア菌や雑菌の異常繁殖が原因です。
抗菌・抗カビ効果のある成分「ミコナゾール硝酸塩」「ピロクトンオラミン」が入っているものや、抗炎症成分「グリチルリチン酸ジカリウム」「サリチル酸」などが配合されたシャンプーを選ぶといいでしょう。
またシャンプーの成分である界面活性剤の1つ「ラウリン酸ポリグリセリルー10」は抗菌作用があるため、この界面活性剤が使用されているものを使ってみるのもおすすめです。
保湿成分が入っている
基本的にシャンプーは洗い流すものなので、頭皮の保湿効果そのものは低いのですが、「セラミド」「ヒアルロン酸」「天然オイル系」「グリセリン」などが入っているものは、シャンプー時に潤いが失われにくくなります。
頭皮の状態にあった洗浄成分
かゆみを抑えるのには頭皮の状態にあったシャンプー剤の使用をすることです。
脂性肌の方であれば余分な皮脂をさっぱりと落としてくれるスカルプケアタイプのシャンプー剤や脂性肌用のシャンプー剤が有効です。
反対に、乾燥肌の人は皮膚のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激に対してとても敏感になっています。そのため、低刺激、乾燥肌、敏感肌用のシャンプー剤が有効です。
かゆみ対策できるシャンプー3選
かゆみやフケ対策としてシャンプー剤を選ぶ際には、適切な洗浄力・低刺激などの特徴を兼ね備えたシャンプー剤を選ぶことが大切です。ここでは特におすすめな3つをご紹介します
キュベシノブシャンプー
開発者が、アトピーで悩む我が子を想って開発した、敏感肌で乾燥肌の方向けの一品。
メインの洗浄成分は細胞毒性が最も低く、生分解性に優れており、「安全性が高い」とされるアミノ酸系界面活性剤「ラウロイルアスパラギン酸」を使用していることから、適度な洗浄力で汚れだけを洗い流します。
その他にも、頭皮や毛髪の保湿や刺激緩和成分などがバランスよく配合されているため、洗い上がりは頭皮も髪にも潤いを感じる仕上がりになります。
お子様からアトピー肌・乾燥肌でお悩みの大人の方まで幅広く使っていただけます。
キュベシノブシャンプー フレ
脂性肌の方は「マラセチア菌」の繁殖がしやすい頭皮環境になっています。
そのため、マラセチア菌の繁殖を抑え、脂漏性皮膚炎の予防や治癒をするために、ニキビ洗顔剤にも配合されている「ラウリン酸ポリグリセリル-10」が配合されているシャンプー剤がおすすめです。
主剤となる洗浄成分は「ココイルメチルタウリン」で、頭皮のクレンジング系シャンプーに多い髪の軋みや、ヘアカラーの褪色も抑えた低刺激処方になっています。
さらに、余分な皮脂汚れはしっかりと落としてくれるため、脂性肌で敏感肌の方におすすめです。
アオ ビーシー コネクト シャンプー
洗浄成分として 髪の主成分であるアミノ酸と相性の良い「ココイルグルタミン酸TEA」が主剤のシャンプー。しっとりとした洗い上がりにもかかわらず、ふわっと軽い仕上がり。
配合成分にあるチャ種子油配合は、頭皮の表皮ブドウ球菌を増やし、トラブルの元になりやすい⻩色ブドウ球菌を減らす働きで、肌の常在菌 のバランスをコントロールし保湿性を高めつつ、バリア機能もUPさせる効果があります。
低刺激でありつつ、頭皮と髪のコンディションのことを考えたバランスの良いシャンプ剤になります。
まとめ
頭皮のかゆみは、常在菌の過剰な繁殖や頭皮の乾燥、ヘアケアの仕方、日々の生活習慣など、その原因は様々です。もし、頭皮にかゆみを感じた際は、「そのうち治るだろう」と放置するのではなく、違和感に気が付いた段階で、早めに対策することが大切になります。
シャンプーソムリエのあとがき
今回は頭皮のかゆみ対策としていくつかの改善方法をお伝えしました。
しかし、頭皮のかゆみの原因は生活環境や食生活、日々のヘアケア方法など、色々な条件が複合的に絡み合って起こりやすいため、ご自身では適切なかゆみの改善策が見つけられないかもしれません。
そんな時は、担当の理美容師さんや、ヘアケアのプロであるシャンプーソムリエにご相談していただけたらと思います。