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髪の自然乾燥はダメ?一日だけなら大丈夫?正しい乾かし方をご紹介

2023.9.6

「勝手に乾くから」と自然乾燥をされている方、また、「ドライヤーで乾かすことで髪が傷むのでは…」と考える方もいらっしゃると思います。ここでは髪の自然乾燥で起こる髪へのダメージと、ドライヤーの上手な乾かし方をご紹介します。

女性 ロングヘア

まだまだ暑い日が続く中、お風呂上がりに髪を乾かすのも億劫になりがちです。「勝手に乾くから」と自然乾燥をされている方、また、「ドライヤーで乾かすことで髪が傷むのでは…」と考える方もいらっしゃると思います。ここでは髪の自然乾燥で起こる髪へのダメージと、ドライヤーの上手な乾かし方をご紹介します。

暑くなると、ドライヤーを使うのが嫌になったりします。扇風機で乾かして自然乾燥しがちなのもこの季節です。とはいえ、1日でもしっかり乾かさないで寝てしまうと、頭皮にも髪にも悪影響が起こるので注意してくださいね。

髪の自然乾燥とは

自然乾燥は水分が頭皮と髪に長く残っている状態になります。この状態が続くと、頭皮や髪に雑菌が繁殖しやすく、においがしたり、フケやかゆみのもとになります。また、濡れたまま寝てしまうと枕やシーツなどとの摩擦により髪が傷んでしまい、翌日のスタイリングにも影響します。

髪の自然乾燥のデメリット

髪を自然乾燥してしまったときのデメリットは大きく3つあります。

菌が繁殖しやすくなる

頭皮には常在菌が存在します。この常在菌は、頭皮の状態が正常だと悪さはしないのですが、湿っている状態が続くと菌が増え悪影響を及ぼします。特にマラセチア菌が増えると痒くなったり、フケが出てきたり、においのもとになります。

髪がダメージを受ける

髪が濡れている時、髪の毛を覆っている外側の組織であるキューティクルが開いています。この状態は髪が傷みやすく、髪の中の栄養成分が出てしまいます。また、髪が濡れたまま寝ると、摩擦により髪のダメージが進んでしまいます。

寝癖がつきやすくなる

髪の毛には「水素結合」という作用があり、水に濡れると結合が切れて形が変わり、乾くと結合してつながることでしっかり固定される効果があります。髪が濡れたまま自然乾燥をしてしまうと、この結合が思ったように固定されず、寝癖がつきやすくなり、翌朝のスタイリングが難しくなります。

髪の正しい乾かし方

女性 タオルドライ

ドライヤーの熱によるダメージを考え、自然乾燥派の方もいらっしゃると思います。ただ、美容室でも髪を濡らした後は自然乾燥をしないように、基本的に自然乾燥はおすすめできません。

先ほどのデメリットでお伝えした通り、自然乾燥にはリスクが多いのです。

ドライヤーをうまく使うことで、頭皮トラブルを回避し、翌日のスタイリングがしやすくなりますので、ここでは正しいドライヤーの使い方をお伝えします。

1.しっかりタオルドライをする

まずは吸水性の高いタオルを使いましょう。しっかりタオルドライすることで、ドライヤーを当てる時間を短縮できます。

タオルドライの時の注意点は、擦らないことです。髪の毛は濡れている状態はとても弱いので、擦ってしまうと髪と髪に摩擦が起こってしまいます。

頭皮にタオルを当て、マッサージをするように揉み込みます。毛先にかけてタオルを挟み込むようにして水分を取っていきましょう。

2.ドライヤーで根元から乾かしていく

タオルドライをしっかりした後は、熱から髪の毛を守るため、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を、髪の中間から毛先に向かって、手櫛で満遍なくつけ、髪の毛にダメージを与えないよう、荒い目のくしを通してコーミングします。

髪を乾かす順番として、まずは根本(頭皮)からです。ドライヤーの吹き出し口は100℃~120℃の温度になりますので、15〜20㎝離します。ヘアスタイルによって異なりますが、基本的には根本を立ち上げながら乾かしましょう。ショートヘアで襟足が跳ねる方は、襟足のみ上から当てる方が収まります。

3.最後は冷風で仕上げる

根本を乾かしたら、毛先までハンドドライをしながら収めていきます。癖がある方は髪の毛を引っ張りながらドライヤーを当てると癖が伸びやすくなります。

80%ほど乾いたら、最後は冷風で仕上げましょう。冷風を使い髪の毛を冷やすことで、乾かし過ぎを防げますし髪の毛が固定され、スタイリングの維持につながります。

ドライヤーを使う際の注意点

ドライヤーを使うことにより、髪をすばやく乾かすことができますが、使い方によっては髪のダメージにもつながります。ここでは、よくあるドライヤーによる髪へのダメージの原因を見ていきます。

1.同じ場所にドライヤーをあてすぎない

「ずっと同じ場所に当てる方が早く乾く」と思われている方も多いですが、頭皮の温度が高くなりすぎて、ダメージにつながるので注意しましょう。

手を使って髪の毛を動かしながら、頭皮や髪全体に熱を当てていきましょう。

中でも、ロングヘアの方は、熱が髪の毛の表面ばかりにあたりパサパサになりがちです。ダッカールなどのヘアクリップを使い、表面の髪をハーフアップに止めて、内側の髪からしっかり乾かすのがよいでしょう。

2.ドライヤーを髪に近づけすぎないようにする

髪に熱を加えると、髪内部のタンパク質が固まる「熱変性」が起きます。髪が乾いている状態だと約130℃から、髪が濡れている状態だと約60℃から、熱変性が始まります。

熱変性してしまった髪は、艶がなく、パサついてしまい、髪のまとまりが悪くなってしまいます。ドライヤーを近づけすぎると、髪の毛が高温になりすぎて熱変性が起こりやすくなるため、15〜20㎝は必ず離しましょう。

まとめ

お風呂あがりに、すぐに頭皮と髪を乾かすことはとても大切です。とはいえ、小さいお子様がいらっしゃる方や、お仕事で疲れたりしていると、ついつい自然乾燥になりがちです。

ただ、頭皮が濡れている状態は雑菌が繁殖しやすくなりますし、髪が濡れているとダメージに繋がっていきます。「1日くらいならいいかな」と考えがちですが、髪を洗ったらなるべく早く乾かしましょう。

ポイントとしては、タオルドライをしっかりし水分を除くことにより、ドライヤーの時間を短縮し、髪の熱変性を起こりにくくしましょう。

また、風量の強い低温ドライヤーを使用することもおすすめです。

美容師さんにおすすめのタオルやドライヤーを聞くのも良いかと思います。タオルとドライヤーをうまく使って、より良い頭皮環境、艶やかな髪にしていきましょう。

シャンプーソムリエのあとがき

頭皮や髪は思っている以上にデリケートなところです。濡れた状態から、いかに乾いた元の状態にすばやく戻すかが大切になってきます。

頭皮が痒い、においがする、髪がパサつく、スタイリングがしにくいなどの悩みの原因は乾かし方にあるかもしれません。

今一度見直されて、健全な頭皮と髪を保ってください。

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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