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髪を洗ったのにベタベタな原因や改善方法・洗い方をご紹介。

2023.8.24

毎日シャンプーをしているのになんだかベタつきが気になる、ということありますよね。いくらシャンプーを変えても改善しないそんな方へ、シャンプーソムリエがアドバイスいたします。

女性 髪

『夜、髪を洗ったのにベタベタ』『つい先ほどシャンプーしたばかりなのにベタつきが気になる』など、多くの方が悩んでおられます。

ベタつく原因は1つではありません。まずは原因を知り、自分にあった改善方法を見つけてください。

髪がベタつく原因は?

髪がベタつく原因はいくつか考えられますが、主な3つをご紹介します。

1,生活習慣の乱れや、ストレス、シャワーの温度が不適切なことなどが原因で起こる皮脂分泌過多。

2,シャンプーのすすぎが不十分であったり、正しい洗髪が出来ていない場合。 

3.自分にあったシャンプーを使用していない場合。

上記が『髪を洗ったのにベタベタ』の原因のほとんどです。では、もう少し詳しくベタつく原因を解説していきましょう。

皮脂の分泌量が多い

夜ふかし(生活習慣の乱れ)やストレスによる睡眠不足が過剰な皮脂分泌の原因になります。

睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こす大きな要因となります。 

睡眠における自律神経は活動状態で交感神経が優位に、睡眠状態で副交感神経が優位になります。

女性 睡眠 

交感神経が優位な状態では活発に皮脂分泌が行われます。十分な睡眠時間が確保されないと、交感神経優位から副交感神経優位に切り替わらず、身体が活動状態のままになり結果、皮脂分泌過多となります。

このことから、頭皮のためにも十分な睡眠時間が確保しましょう。

また、砂糖(糖類全般)たっぷりのスイーツや炭水化物(パン・パスタ・ラーメン・うどんなど)の過剰摂取による、糖質過多な食事も皮脂分泌量が多くなる場合があります。

水分>タンパク質>脂質>食物繊維>糖質の順番を意識した食事を心がけてください。

正しい洗髪ができていない

そもそも正しい洗髪とは、どのようなものでしょうか?

学校で正しい洗髪を習うこともなく、ご家族から教えてもらうほか、髪のプロである美容師からアドバイスを受けたことがある方もいるかもしれませんね。

一般社団法人シャンプーソムリエ協会では、正しいシャンプー選びや、洗髪方法を広めるために活動しており、そちらでも紹介されている洗髪方法をご紹介します。

正しい洗髪方法

シャンプー 女性

1. 予洗い

洗髪をはじめる際の入り口として、予洗い(湯シャン)である程度の汚れを落としていきます。予洗いの際には、お湯の温度を38〜40度に保つことが理想的です。この予洗いを3~5分ほど丁寧に行えば、約80%の汚れは落とすことができ、シャンプー時の泡立ちも良くなります。

皮脂は皮膚を守るバリア機能も果たしているため、皮脂の取り除きすぎもよくありません。取り除きすぎると、逆に皮脂分泌が増えてしまうことがあり、結果的にベタつきの原因となることがあります。

頭皮の皮脂は40℃以上のお湯を目安に溶解され、流れます。適度な皮脂を洗い落とすため、予洗いをしっかりしましょう。

※すすぎ前のブラッシングを頭皮から毛先に向け丁寧に行うことで、簡単なホコリや汚れ、多少のスタイリング剤を取り除き、髪のもつれも軽減できます。

2.適切なシャンプー剤選びと正しい洗い方

予洗いが終わったら、適切なシャンプー剤を選ぶことが重要です。

乾燥肌の人はベタイン系やPPT系などの脱脂力の少ないタイプのシャンプー剤を使用し、脂性肌の人は酸性石鹸系やノニオン系などの脱脂力の高いものを選ぶとよいでしょう。

できるだけ、髪のダメージも考慮して選ぶのがベターです。

シャンプー剤の使用量にも注意しましょう。(ショートの場合は100円玉くらい、ロングの場合は500円玉くらい)

洗髪(シャンプー)は指の腹で、力をいれず優しく頭皮をマッサージするように行いましょう。ゴシゴシ洗いは禁物です。頭部には太くて強靭な筋肉が無く、薄い筋膜で頭皮を支えています。強い力が加わってしまうと、筋膜組織が壊れ、たるみの原因につながります。

3.シャンプーの流し

シャンプーが終わったら、お湯(38~40度)でしっかりと流せば頭皮の油汚れを綺麗に流すことが可能ですが、ここでの流し時間の目安もやはり3~5分。しっかりと流せていないと、頭皮にシャンプー剤が残りやすくなり、皮膚トラブルの原因や髪のベタつきや臭いの原因になるので、しっかりと流しましょう。

※髪が多い・長い・スタイリング剤を毎日たっぷりつける・髪にハリ・コシがない、その様な場合は、シャンプー専用ブラシの利用がオススメです。

4.トリートメント

髪のダメージを補うために、トリートメント剤を使用することをおすすめします。ヘアカラーやパーマなどでダメージを受けた髪は、油分が少なくなっているため、指通りが悪くなったりパサつきや、ツヤもなくなってきます。

コンディショナーやトリートメントは頭皮につかないように気をつけましょう。頭皮につくこともベタつきの原因となります。

5.トリートメント剤の流し

トリートメント後の流しも、38~40度のお湯でしっかりと行いましょう。ここでの流し時間の目安も3~5分です。髪に必要以上のトリートメント剤が残ると、ドライヤーでの乾きが悪くなったり、髪のベタつきや臭いの原因にもなります。

6.タオルドライ&低温ドライヤー

シャンプーとトリートメントが終わったら、最後の仕上げです。濡れた髪を優しくタオルで拭き取る際には、髪をガシガシと拭くのではなく、地肌の水分をタオルにうつすように優しく行いましょう。そして、使用するドライヤーは低温で風量のあるものがお勧めです。高温のドライヤーは過乾燥をまねき、パサつきやすく髪のまとまりが悪くなります。

強すぎる洗浄力のシャンプーを使っているかも

生活習慣や食事を見直し、正しい洗髪も行っているのに、『洗っても洗っても髪がベタつく』という場合は、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用に原因があるのかもしれません。

先程もお伝えしたように、皮脂は頭皮や皮膚を守るバリア機能を果たしております。もし頭皮や身体に皮脂が全くなければ、感染症やシワたるみを防ぐことが出来ません。

皮脂は身体を守るための必須アイテムなのです。必要以上に皮脂を取り除くと、脳は過剰に皮脂分泌の指令を出します。

頭皮の皮脂不足が繰り返されてしまうと、皮脂分泌過多となり、結果的にベタつきの原因となります。
そのため、あなたの頭皮に合わない洗浄力が強すぎるシャンプーを使用していると、皮脂を取り除きすぎることで、逆に皮脂分泌過多を引き起こし、ベタついてしまいます。

また、最近では、保湿成分を多く配合したシャンプー剤も流行っています。保湿成分(油脂分)の中には、頭皮や髪に残りやすいものも多く存在します。その様なシャンプー剤の場合、すすぎが不十分だとベタつきの原因になります。

自分にあった適切なシャンプーを選ぶには?

では、どのようにして自分にあった適切なシャンプーを選べば良いのでしょうか。

シャンプー剤の特徴を決める洗浄成分(界面活性剤)は、この世の中にかなりの種類が存在します。そして、ほとんどのシャンプー剤は、複数の洗浄成分(界面活性剤)の組み合わせで作られています。

そのため、適切なシャンプー剤の見極めは簡単ではありません。シャンプー剤に詳しい専門家(資格をもったアドバイザー)に相談することをオススメします

まとめ

ベタつきの原因はたくさんあります。 ライフスタイルの見直しや自分の頭皮や髪の状態に合わせて適切なシャンプー選びをしましょう。 また、正しいシャンプー方法を身につけ、習慣化してください。

シャンプーソムリエのあとがき

美しい髪は、正しい生活習慣と適切な食事、自分に合ったシャンプー剤選び、そして正しいシャンプー方法を習慣化することで手に入れられます。

一般社団法人シャンプーソムリエ協会は、特定のメーカーや商材にとらわれない中立な考えと立場の団体です。

シャンプーを軸にしたヘアケアアドバイスはもちろんのこと、食とインナビューティーを学ぶこと事で、健康と美の関係性を世に広める活動を行っております。

この記事を書いたコンシェルジュ

一般社団法人シャンプーソムリエ協会

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