髪の毛が広がる原因とは?対策もあわせてご紹介
2023.7.6
髪型が簡単に再現できること、よく「お手入れが楽」という言葉に集約されるかと思います。
この「お手入れが楽」なヘアスタイルを手に入れるには、美容師さんの技術力とご本人の髪質、髪の状態に左右されると考えられます。
ここでは、「お手入れが楽」なヘアスタイル実現のために、ご自身でも可能な髪質や髪の状態についての改善策をお伝えしたいと思います。
髪の広がる原因とは
髪が広がる原因として、主に以下の2つが考えられます。
①癖毛
②髪のダメージが著しい
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
癖毛タイプ
髪の癖には、以下の3タイプがあります。
- 乾燥すると癖が出るタイプ
- 濡れると癖が出るタイプ
- 1.2どちらでもなく常に癖があるタイプ
これらは環境の影響によって、癖の出方が変わる毛髪内部の構造特性になります。
シャワー後に癖が消えて乾いてくると癖が出る方、雨に濡れたりすると癖が出る方などさまざまです。
このような癖に対してはそれぞれに適したケア方法や対策がありますので「癖毛を落ち着かせるというヘアケア剤」といっても、合うものと合わないものが出てしまいますので、注意が必要です。
髪のダメージが著しいタイプ
このタイプの方は、科学的ダメージより髪の毛の構成成分が抜け落ちてしまい、うねりや広がりが出やすくなります。
例えば、ハイトーンヘアカラーを繰り返している方などの場合、相当なダメージを髪に与えていますので、水に濡れると落ち着いて、乾きにくく、乾くとパサパサでまとまらないといった状態です。
そのほか、ヘアメンテナスをほとんどしていない方や、ハード系のワックスばかりを使っているなど、髪に対して負担を与えている方の場合は、本来の髪質よりも扱いにくい状態になっていることが多いのです。
髪の毛の広がりを抑える対策
それでは、具体的にどのような対策をとっていけば、髪の広がりを抑えて「お手入れが楽」なヘアスタイルを実現できるのでしょうか?
具体的な対策をご紹介します!
髪の毛量を減らす
まず対策の1つとして、髪の量を減らして広がりを抑える方法があります。しかし、これはカット技術が高い美容室に行かなければ、逆に手入れのしにくいヘアスタイルになるケースもあります。
この大きな理由が、スキバサミ(セニングシザース)という、髪の量を調節するハサミでザクザクと髪を切られてしまうためです。
美容師によっては、スキバサミで大まかにザクザクと切ってしまうため、バランス調整が上手くいかずに逆に広がってしまうケースもあります。
そのため、「髪が広がりやすい」「まとまりやすいヘアスタイルにしてほしい」「こんな髪型にしたいので、画像を持ってきました」など、理想のヘアスタイルを美容師さんにきちんと伝えましょう。
髪質に合ったヘアケアを使用する
「癖を落ち着かせるにはヘアオイル!」
そう思う方は多いかと思いますが、実はヘアオイル以外にも、さまざまなホームケア商品を見直すことで髪の広がりを抑えられますよ!
そして、あなたの髪質に合ったものを使うことで、髪の広がりだけででなくダメージやその他の悩みも解決できるかもしれません。
それでは、髪の広がりタイプに合ったヘアケア剤をご紹介させていただきます。
①癖毛
この場合の対策としては、保湿効果の高い洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)などがおすすめです。
ただし、癖の強さによっては効果がでにくかったり、べたついてしまう可能性もありますので、しっとりとしたヘアミルクなども検討してみてください。
また、癖毛には乾燥が大敵です。
乾燥を招きやすい洗浄力の高いシャンプー剤を避けましょう。市販品のシャンプー剤には、比較的洗浄力が高めのシャンプー剤が多く、乾燥しがちです。美容室専売品のシャンプー剤などを選ぶとよいでしょう。
②髪のダメージが著しい
この場合は、傷んだ髪の毛を修復する方法が望まれます。そこで、毛髪修理効果のあるシャンプー剤やトリートメント剤、さらにはアウトバストリートメント剤などで落ち着かせることが可能です。
ただし、あくまでもホームケアレベルですので、数日使っても変化が無い場合は、定期的な美容室通いで濃密なヘアトリートメントなどのメンテナンスを行うことがおすすめです。
髪の毛が広がらないようにするポイント
髪の毛が広がらないためには、まずは美容師さんに相談することが一番です。もともと癖毛の方は、ホームケアだけでは、広がりを抑えようにも限界な場合もあります。
最近の美容室では、髪に負担をかけずに癖を落ち着かせるメニュー開発も豊富です。あなたの髪質に合わせてヘアケアメンテナンスをしてくれる美容室を探してみてください。
そして
- ホームケアでは髪に負担をかけない
- 髪を乾燥させないシャンプー剤を使う
- 毛髪修理効果のあるトリートメント剤を使う
- アウトバストリートメントやヘアミルクを使う
など、日常的なヘアケアを欠かさず行うことがポイントです。
まとめ
癖や傷みによる髪の毛の広がりで悩む方は、意外に多くいらっしゃいます。そのため、髪のボリュームを抑える美容製品や美容技術も加速度的に進化してきました。
そのなかで、最も大切なのが「ご自身の髪の毛の広がり癖は何か原因なのか」を知ることから始まります。今回はそんな髪の毛の広がりの特性からの対策について記事を書かせていただきましたが、理想のヘアスタイル実現の参考になれば嬉しいです。
シャンプーソムリエのあとがき
「日本人は黒髪でストレートヘア」という昔から言われていましたが、最近は全体的な癖毛や部分的な癖毛がある方も増えてきました。
これは環境や食生活の変化とも言われていますが、日本は高温多湿のため、癖毛などがあると、髪の毛が広がってしまいがちです。
さらに、今後は若年層から薄毛や抜け毛に対するホームケアの再確認も必要な時代になります。
シャンプーソムリエとしてホームケアや栄養素の重要性を特に感じています。