髪からのエイジングサインと身体の外側内側からのケア方法
2022.3.24
こんにちは。シャンプーソムリエの高濱です。
髪の毛は加齢によって、髪質やコンディションが変化していきますが、その髪の変化のサイン、「エイジングサイン」に皆さんは気付いていますか?
毎日のヘアケアとして、ご自身の髪のコンディションにあったケアをすることが、美髪への近道になります。
今回は髪のエイジングサインとその対策方法をお伝えします。
髪の毛からのエイジングサイン見逃してませんか?
皆さんが最近感じる髪質の変化として、当てはまるものはいくつありますか?まずはチェックしてみてください。
- 髪がまとまらなくなってきた
- なんかクセが出てきた
- 髪がパサついてきた
- チリチリした毛が出てきた
- 髪が細くなってきたり切れるようになった
- 髪が薄くなってきたり、抜け毛が多くなってきた気がする
- 白髪が多くなってきた
- 分け目・生え際に白髪が増えてきた
- ボリュームがなくなってきた
- つむじの辺りの髪がパックリ割れるようになった
実は、これらの症状はどれも髪の毛からのエイジングサインになります。
それぞれの症状が起こる原因は、ホームカラーでの白髪染めや、頭皮や髪質に合わないシャンプー剤の使用などの外的要因と、加齢によるホルモンバランスの変化や日々の食生活が原因として考えられる内的要因の2つがあります。
なので、美髪作りには頭皮・髪へ直接働きかける身体の外側からのケアと日々の食事から摂る栄養による身体の内側からのケアの両方が必要になってきます。
では、具体的にそれぞれどのようなことをしたら良いのか?
詳しく説明していきますね。
頭皮・髪の外側からのエイジングケア
ホームカラー後のトリートメントや紫外線ケア
ホームカラーでのカラーや白髪染め後は、トリートメントやアウトバストリートメントでしっかりアフターケアを行いましょう。紫外線ケアやカラー後のアフターケアが不足は、大量の悪玉活性酸素が発生する原因となり、髪の色素を作る色素幹細胞が酸化され、結果的に白髪を増やすことに繋がります。
特にホームカラーを行う際には、悪玉活性酸素除去剤の使用や髪のUVスプレーなどの使用をおすすめします。
頭皮や髪のコンディションに合わせたシャンプーを選ぶ
頭皮や髪のコンディションに合わないシャンプー剤の使用は、髪のパサツキやうねり、まとまりの悪さの原因になります。
加齢によってお肌のコンディションが変化してきた時、それに合わせ洗顔料を変えられる方は多いのですが、シャンプー剤を変えている方は少ないかと思います。
頭皮も顔のお肌と同じ皮膚。顔と同様、ご自身のコンディションにあったシャンプー剤を使ってみてください。
加齢により潤いが少なくなってしまった頭皮から、皮脂を取られやすいシャンプー剤を使用していると加齢が進む原因となりますので、必要以上に皮脂を取りすぎないシャンプー剤を選び使用することで、ご自身に合った健康な頭皮へと導いてくれます。
サロンでスペシャルケアをする
サロンに行かれた際には、トリートメントだけではなく、髪質改善メニューやヘッドスパをしていただくこともおすすめです。特にヘッドスパは、セルフケアでは中々行き届かない様々な美容効果が期待できるので、頭皮の若返りにはおすすめです。
美髪作りに必要な身体の内側からのエイジングケア
綺麗な髪を生み出すためには健康な頭皮を作ることが必要不可欠になってきます。これは人参や大根などの畑の作物が、土に栄養がなければ美味しい野菜として育たないのと同じように、綺麗な髪を育てるには、素となる栄養を日々の食事からしっかり摂ることがとても大切になってきます。
頭皮もお肌の一部。頭皮の状態を良好に保つことが出来るように日頃から内側のケアも行いましょう。
食生活が偏らないように気を付ける
偏った食事や極端なダイエットは髪や頭皮に必要な栄養不足を招いてしまうので、栄養バランスの整った食生活を心がけることが美髪作りには大切です。
中でも、髪の原料となる栄養素「タンパク質・ビタミン・ミネラル」は特にしっかり摂ることが大切です。髪の毛を構成するタンパク質、タンパク質を髪へ合成する役割を持つミネラル、そして、細胞の生まれ変わりをサポートし、地肌を元気にするビタミン。どれも美髪には欠かせない栄養素です。
また、糖質の多い食事は栄養素を運ぶ血管を老化させてしまいます。髪の毛は頭皮の血管から栄養を摂っているため、血管の老化は薄毛の原因となるだけではなく、肌のターンオーバー周期に乱れを起こすため、お肌のシワ・たるみ、くすみの原因にもなってしまいます。
「You are what you eat (あなたはあなたの食べたものでできている)」と言われるように、美髪作りには、まず日々の食事を見直してみることから始めてみてください。
ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスの乱れによる不調は主に女性に多いです。
エストロゲンが減少することで、髪の毛が細くなり、髪のボリュームが気になり始めます。気にされる方は、納豆や豆乳などを日々の食生活に摂り入れると良いでしょう。大豆に含まれる大豆イソフラボンが、体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをして補ってくれます。
腸内環境を整える
腸の中は栄養素を吸収する場所なので、腸内環境が整っていないと必要な栄養素をうまく吸収することが出来ません。もちろん過剰に摂りすぎる必要はありませんが、日頃からゴボウやバナナなどの食物繊維とオリゴ糖が多く含まれている食材を意識的に摂るようにしましょう。腸内環境が整うことで、栄養素をちゃんと吸収し良い頭皮の状態へ導いてくれますよ。
いかがでしたでしょうか?
髪のエイジングサインに対する頭皮・髪への外側からのケアと身体の内側からのケア。
どのようなケア方法も「たまの1回だけ頑張る」のではなく地道にコツコツとできる範囲で続けることが、エイジングのスピードを遅らせることにつながりますよ。
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
高濱克年
Vita hair works オーナー