シャンプーは2日に1回でも大丈夫?健やかな頭皮環境のために注意したいシャンプーの回数とポイント
2021.11.18
こんにちは。シャンプーソムリエの高濱克年です。
季節が秋から冬へと変わっていく中、この時期サロンで仕事をしているとお客様から「シャンプーは2日に1回でもいいですか?」というご質問をいただきます。
大抵の方はお風呂に入って身体を洗うのと同時にシャンプーもされるかと思いますが、日々の生活の中で疲れた時など「冬場は夏場に比べて汗もかきにくいし、1日くらいシャンプーしなくてもいいかな〜」って思われることもあるのではないかと思います。
そこで今回は、「シャンプーは毎日必要なのか?」「毎日洗うときのポイント」、「毎日洗わなくても良い時」をお伝えしたいと思います。
そもそもシャンプーは毎日必要なのか?
結論から言うと基本的にシャンプーは毎日していただいて構いませんし、毎日していただきたいです。なぜなら、人間の頭皮には顔のTゾーンの2倍以上もの皮脂腺が存在し、その皮脂腺からは毎日皮脂が分泌されているからです。
皮脂は紫外線によって酸化され過酸化脂質に変化し、臭いや頭皮トラブル、薄毛の原因になります。なので、この余分な皮脂をしっかりと洗い流すことが、健康的な頭皮環境・美髪作りに重要になってきます。
毎日髪を洗ったほうが良い人とは
次に該当される方は、特に毎日洗っていただきたい方々。
- 運動で汗をかいた方
- 毎朝スタイリング剤を使ってセットをしている方
- お酒を飲んだ方
- タバコの臭いなどが気になる場所にいた方
上記以外の方でも、下記に該当する方は、汗をかいた自覚がなくても、交感神経が優位になることで皮脂分泌が過剰になり、脂性肌になりやすいので注意が必要です。
- 食事で油分が多いものを食べられている方
- 睡眠不足の方
- ストレスを強く感じている方
とは言え、特に運動などをしていなくても通勤通学時など1日の生活の中で多少なりとも汗をかかれる方が大半だと思うので、出来るだけ毎日シャンプーをしていただけたらと思います。
適切にシャンプーをしないでいると、頭皮のベタつき、臭い、フケ・かゆみ、薄毛の原因になるなど、頭皮環境の悪化につながります。
しかし、頭皮がベタつくからといって1日2回以上洗うといった洗い過ぎも、皮脂の過剰分泌や皮脂の取りすぎによる頭皮の乾燥やふけの原因になることもあるので、洗いすぎは要注意です。
毎日髪を洗うときのポイント
使用するシャンプー剤はご自身の頭皮環境にあったシャンプー剤を使うことが必須。過剰な洗浄力を持つシャンプー剤を使い続けることで、必要な皮脂まで取りすぎてしまい頭皮乾燥または皮脂の過剰分泌の原因になることがあります。
反対に、ご自身にとって洗浄力が弱いシャンプー剤を使うと、本来取り除かなければならない皮脂汚れが取りきれず、臭いやかゆみ、頭皮湿疹などの原因になってしまうことも。
季節によっても汗のかき方だけでなく皮脂量も変わってくるので、季節によってもシャンプー剤を使い分けることもお勧めします。ですが、なかなか自身の頭皮コンディションやそれに合うシャンプー剤が何か、ということはわからないと思うので、担当の美容師さんに聞いてみるのが最善かも知れません。
毎日洗わなくてもいい場合とは?
では、逆に毎日洗わなくて良い人はどんな人なのでしょう?
休日などで、特に外出もせず快適な自宅の中で過ごした日などは、頭皮・髪の毛はあまり汚れていないと思うので、その日の夜はシャンプーをしなくてもいいかもしれません。
また、ひどい乾燥肌の状態の方はシャンプーを2日に1回にするなど頭皮コンディションを伺いながら、シャンプーをしていただけたらと思います。
どちらものケースでも、シャンプー剤を使わなくてもシャンプーブラシを使ってお湯でお流しをしっかりするだけでも汚れの大半は落ちますので、頭皮環境が気になる方はぜひ試してみてください。
シャンプーをする目的とは
基本的にシャンプーは髪や頭皮の汚れを落とし清潔で健やかな状態を保つことを目的に行うものです。シャンプーをすることは髪を洗うことよりも頭皮を洗うというイメージで日々のシャンプーをしていただけたらと思います。
頭皮環境にあったシャンプー剤の使用、お湯の温度、流し方など、毎日のシャンプーを適切な方法で行うことは健康頭皮・美髪作りには欠かせない、重要なヘアケアになります。ぜひ今一度ご自身のシャンプーの仕方を見直してみてはいかがでしょうか?
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
高濱克年
Vita hair works オーナー