色落ちを防ぎ、ヘアカラーの色を楽しむコツ
2021.10.21
こんにちは。カラーリスト兼シャンプーソムリエの西田 伸也(ニシダ シンヤ)です。
サロンワークではお客様のヘアーの悩み相談を受けることが多くあります。
例えば、エイジングによる髪の毛のボリュームダウンや増加する白髪や薄毛の悩み。そして頭皮の臭い、ベタつき、痒みなど様々な悩み相談がありますが、その中でもヘアカラーの色の褪色の悩み相談も多くあります。
今回は、ヘアカラーの色を長持ちさせるコツをお伝えしたいと思います。
ヘアカラーに適したシャンプー剤を選ぶ
ヘアカラーの色を長く楽しむには使用するシャンプー剤選びがとても重要になってきます。本来、シャンプーの目的は頭皮の皮脂を適度に落とし、健やかな頭皮環境を保つことですが、このシャンプー剤が髪のコンディションにも大きく影響してきます。また、それに加えてヘアカラーの色持ちを考えると、まずは、洗浄における界面活性剤の特性を知ることがポイントになってきます。
以前の記事でも紹介されていたように、シャンプー剤は全成分の半分以上が水。そして、次に多く配合されているのが洗浄における界面活性剤となるので、洗浄力の高いシャンプー剤などを使用している場合は、当然ヘアカラーの褪色が早くなるので注意が必要です。
シャンプー剤選びは成分表をチェック
化粧品登録のシャンプー剤に限りますが、成分表を見るとそのシャンプー剤の特性がある程度分かってきます。
化粧品登録のシャンプー剤は全成分表記の義務があり配合量の多い順番に記載されているので、1番最初に記載されている界面活性剤の特性がダイレクトに頭皮や髪の毛に影響してくるということになります。
今回のトピックであるヘアカラーの褪色防止においては、洗浄力の高さとコンディショニング効果の両方を持ち合わせている「両性界面活性剤」をメインで配合しているシャンプー剤がおすすめです。
代表的な両性界面活性剤
- コカミドプロピルベタイン
- ココアンホ酢酸Na
- ラウラミドプロピルベタイン 等
カラーシャンプーを使って色をキープ
最近はカラーシャンプーの需要も多くなっていますね。シャンプーをするだけでヘアカラーの色を長持ちさせてくれるのがカラーシャンプーの特徴です。シャンプー剤の中にカラー染料が配合されているので、髪を洗うたびに染料が浸透し、ヘアカラーの色持ちが良くなります。
好みの色味に合わせて使うことで、より長くヘアカラーの色を楽しむことができます。さらに、カラートリートメントとの併用で、より色持ちがアップします。
濡れたままは厳禁!色落ち対策にはシャンプー後のケアも重要
髪のキューティクルは濡れると開く性質を持っています。なので、髪が濡れた状態で長時間放っておくと、どんどんヘアカラーの色が外に流出してしまいます。
シャンプーの度に少しずつ色が抜けていくのは致し方ないとしても、髪を濡れた状態で放置しておくと色落ちが余計に進んでしまうのに加えダメージまで加速させてしまうので、シャンプー後はすぐに乾かしましょう。
ヘアカラーの色落ちを防ぐには紫外線対策もしっかりと
お肌の紫外線対策をされている人は多いと思いますが、みなさんは髪の毛の紫外線対策はされていますか?夏場は、日傘を手放せない!という方も多いでしょうが、季節の変化とともにその意識がどうしても緩んでしまいますよね。
実はこの髪の紫外線対策、ヘアカラーの色持ち具合に大きく関わってきます。髪に紫外線が当たるとヘアカラーの褪色が進むだけではなく、髪のダメージにも繋がるので要注意。
髪専用のUVスプレーの使用や、帽子や日傘なので日光を遮るなどもヘアカラーの褪色を軽減するコツの一つになります。
いかがでしたか。
ヘアカラーを少しでも長く楽しむコツをいくつかご紹介させていただきました。少しでもみなさまのお役に立てることが出来ましたら幸いです。
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
西田伸也
万国吃驚堂
カラーリスト兼シャンプーソムリエ
通販で人気のカラーシャンプー
せっかくのカラーがみるみるうちに落ちていく…という残念なことにならないようにセルフでできる対策を、ということで今回は通販で人気のカラーシャンプーをピックアップしました。
口コミや成分表じゃわかんない!という方は、サロン専売品に限らず気になる商品を見つけておいて、サロンで相談してみると良いかもしれませんよ。